輝の実績と奏の実績? 輝
ー輝ー
輝達は洞窟を歩いていた。
ダンジョン攻略中である。因みに入り口が洞窟になっており、ダンジョン自体が上層は洞窟の体らしかった。
一緒に入った冒険者上級者は、魔物の特徴を教えてくれながら進んでくれている。
皆雑魚だけ倒しつつレベルアップし、徐々に上がって行く。
自分も気づけばレベル6ステータスも大分上がってはいるものの、気分は最悪だった。
すると司が近づく。
「輝大丈夫?顔色悪いよ?奏の事?」
「ああ、心配いらないよ。確かに奏が心配ではあるけど。きっとあいつなら何かやらかしてくれるはずだから。いい方向ならいいけど...」
「自分一人で解決しようとするところあるもんね。でも由利子先生が止めてくれたからそんなに大惨事は...」
「「...........あるかも。」」
このあと3日後に的中するのだが、二人はまだ知らない。
ダンジョンを進んでいるとバラモトカゲが襲ってきた。バラモトカゲは毒を持っているが、基本的に当たらないので、どこにいるか気がついていれば問題無く倒す事が出来るだろう。そしてこいつを探す為に皆スキル『サーチLv1』を覚えた。
サーチを発動していれば簡単に敵の居場所がわかる。基本的に直ぐ分かるので気だけ抜かなければ問題無い。輝は剣でズバズバ斬り倒しながら冒険者に続く。
冒険者はあえて麻痺若しくはスルーして自分達に獲物を置いてくれている。
もし誰かがやられた時は毒消しも用意してあるし、一撃程度では俺たちは死なないステータスを持っている。
「だからといって気を抜くなよ!」
とダンジョンに入る前に言われた。
「魔物倒すのなんか嫌だなぁ。殺られる前にやらなきゃだけれど。」
「じゃあ何で司は着いてきたんだ?」
屋敷に残ればこんなこと無かったのに。という意味だ。しかし、分かっていた。何故着いてきたかは。
理由は後ろ。赤髪の大男である。案の定赤髪の武雄に目を向けて一瞬睨んだ。
「そういう理由よ!」
「なるほどね!」
要は諭吉を虐めるのを阻止しようとしたら、自分達も強くならなければならなかった。
司は魔導師だった。初級魔法ファイアボールで倒して行く。魔物は真っ黒になりまとめて2.3匹まとめて消し炭にしている為そこまで忌避感は無いだろうが、輝は剣で斬り倒している。もちろん血が飛び散る訳だ。それがなんとも罪悪感を駆り立てている。
輝も魔法で攻撃しようとしたが、輝の魔法、光属性初級魔法ライトニングランスでダンジョンの壁が軽く貫通してしまった。火力超過でダンジョン崩れる可能性を考慮しなければならず、MPも燃費悪く、とにかく使えなかった為剣で倒している。
「輝!倒しすぎ!」
「あ、ごめん!考え事してたら!」
「もう、輝の剣が残像しか見えないから、半分諦めてるけど...また暫く休憩してたら?」
「あ、ああ、そうさせてもらうよ...。」
気がついたらサーチに引っ掛かった奴らを片っ端から殺っていた。狭い通路のような場所でそんなことしたら後ろの人たちが全く経験値を得られない為輝は定期的にげんなりをしまい休憩するようにしている。
すると冒険者は急に止まり始めた。
「うむ、よし。そろそろ戻るか。」
「何!?もう、戻るのかよ?」
探索が楽しかったのか武雄が文句を言う。自分も少し賛成だ。しかし、
「ああ、もう夕方の4時位だから戻らないと夜になってしまう。夜は魔物が一気に強くなるから居られない。今日は初日故にこんなもんだろう?」
「え?」
俺はプレートを見てみた。確かに4:12と書いてあった。もうこんな時間なのか。
ん?文字が読めるのかって?何故かこの国の文字が読めたりする。だけれど、読めるのは自分、司、そして奏しかいなかった。
何故だかわからないが少しずつ皆に文字を教えていこうかと思う。
何だか不気味に思いながらも引き返す。
そしてダンジョンから出たときにはもう日が暮れる時だった。ダンジョンを歩いていた時は気が付かなかったが、全身疲労がたまってお腹が空いた。
皆口々に疲れたー!と言っている。思った以上にきつかった。あそこで引き返さなかったら、疲労度的にまずかったかもしれない。流石に熟練している。
皆が領主様の屋敷に到着した時、クルセイダーさんが待っていた。
「皆様お疲れ様でございます!さぁさ!お風呂の準備が出来ております!どうぞお入り下さい。」
皆風呂に向かい入りに行く。俺達は魔物の帰り血で血だらけだったので、ありがたく向かった。疲れた。風呂でゆっくりしたい!
皆服を抜いで風呂に向かった。が、工事中の立て札が。お気を付けてお入り下さいと書いてある。しかも日本語で書かれている。嫌な予感しかしない。
「嫌な予感しかしない。しかもこの字は......」
奴しかいなかった。
俺は風呂の扉を開け放つと叫んだ。
「かーなでーー!!」
「ん?呼んだ?」
「!!!」
真後ろにいた。しかも皆と一緒に風呂に入る格好で。
「何やっているんだ?奏...」
俺が問い詰めると、え?っと言う顔になる。
「露天風呂作ってる。魔法の練習で。」
ふと奏の視線の方向を見ると確かに岩が並べられて作りかけの風呂が出来かけていた。
視線を奏に戻すと、許可貰ってるのに何か文句ある?って顔に書いてあるので、諦めた。半分安心し、半分呆れた。やはり異世界だろうと、俺の幼なじみは俺の幼なじみであった。
「いや、何でもない。」
そう答え風呂に一緒に入るのだった。武雄の目がギラギラこちらを...奏を見ていたが、俺がいるため声を掛けれずにいるらしい。
奏の危機回避能力は半端無い。少し抜けた所を除けば。
だが、それで奏の行動に驚いていてはまだ早かったりする。
俺達は他愛も無い話と今日のダンジョンの事について奏に話した。
「もう既に勇者確定だね!輝に敵う奴いなくね?」
「な訳あるか。俺は精々中級止まりだよ。」
「初日でねー....」
「そういう奏はどうなんだよ?」
「レベル1のまんま」
「....やっぱりか。」
「さてそろそろ出るか。輝は?」
「ああ、出るよ。」
俺達は風呂を出て直ぐ大広間に行った。そこには料理が準備されていた。
いたのだが.....。
今日の朝は見たことの無い料理が並んでいたのだが、鳥のからあげやコロッケのような見たことある...というか奏が手を加えた結果がそこにあった。
いつの間にか1日でこの屋敷が改造されている。まだこれはいい方なので良かったが。奏を見れば口の端がひくついている。笑いを堪えている。
俺が見ているのに気づくと親指を立てて、グッジョブだろ!という顔をしていた。
俺はため息をついて、グッジョブサインを返した。いつもこのあとやり過ぎるから大変になるのだが。まあ、まだ慎重になっているのだろう。それこそ奏の手にかかれば屋敷の人を洗脳していても不思議無い。
「何かとんでもなく失礼な事考えたろ!」
「気のせいだ。」
心を読まれないように顔を背ける俺であった。
奏視点、司視点は難しい!




