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ヒーラー奏の立位置は?前衛です!  作者: 梅花 零度
魔王選抜編
60/118

ダンジョン:ブロックコロック(オーク後編)

オークはDランクの魔物です。

ーミルー


最悪だ。私はまだやらねばならない事があるのに。

父が男爵としての地位を伯爵に貶められ、それを侯爵であるエルカルトが拾ってくれた。

従者になれば、いずれ男爵に返り咲くという約束をして。


でも、そのエルカルトに貶められた。

オークの群れが、300という途方もない群れが襲い掛かる。


「終わりだ。」


一緒にいるのは、能天気そうなカナデという男のみ。せめてビルドが居れば、なんとかなったかもしれないのに。



「ミルさん。死にたいですか?」

「死にたい訳ないでしょう!!!」


いきなり何を言うんだ。死にたいか?このカナデという男は馬鹿なのか?

するといきなりカナデが私の手を引いてしゃがんでいた私を無理やり立たせる。


「残ったのがミルさんで良かった。一番あの中で僕と相性が良くて、連携取れて、このクエストクリア出来そうだから。欲を言えばエメリアに来て欲しかったけれど。まあいいや。」

「な、オークは300居るのよ?私達二人じゃあ無理よ!」

「・・・・・・・・・・。」




**********************************

ーエルカルトー


「ふう、惜しい事をした。」


ダンジョンの入口に戻ると、エメリアとデネス、ビルドが待っていた。



「エメリア。申し訳無い。こんなことになってしまって。」


これで、カナデという邪魔はいなくなった。出来るなら、ミルも手ごまとして置いておきたかったんだけれど・・・。


「エルカルトさん。私はここで奏とミルさん帰ってくるのを待っているので、ギルドに戻っててください。」

「え、エメリア?カナデはもう戻る事は無いだろう。オーク300匹だ。絶対に無理だ。カナデは直に死ぬだろう。さあ、カナデなんて弱いやつ置いておいて私のクランに来るといい。一人ではクランを維持する事は出来ないんだから。」

「エルカルトさん。ミルさんもいるんですよね?」

「ああ、残念なことをしたと思うが、君がその穴に入ってくれると助かる。」

「エルカルトさん。」

「君は優秀だ。だから、ミルの穴は十分に埋められるだろう。」

「エルカルトさん。」

「安心したまえ、今回の様なへまは二度としない。君に誓おう。」

「エルカルトさん!」

「皆まで言わなくても分かっている。今回は信用を失ったという事だろうが、直ぐに信用を回復してみせよう。」


「エルカルト!!!!」


ビクッ!っと震える。この俺が少女に恐怖を抱く・・・・だと?


「私はここで奏の帰りを待ちます。エルカルトさん達は先に帰ってギルドに報告してください。」

「わ、分かった・・・・・・・。」


夕焼けに照らされた彼女はとても美しく、そして神秘的な姿に恐怖を感じた。





***********************************

ーミルー


私はカナデに手を引かれるまま、少し窪んだ行き止まりの分岐点の所に立たされる。

後ろは歩幅10歩位のくぼみしか無く、どう考えても逃げ場がない。


「リュックを頼みます。ミルさんはオークを弓で射殺して下さい。」

「で、でも、矢のストックが・・・・。」


そういって目線を落とすと、残り30本位の自分の矢筒を見る。

その隣に大量に金属の矢が入った矢筒が置いてある。

金属の矢!!!!いつの間にここに!


「あれ、この矢!いつの間に!」

「僕のアビリティーです。鉄を操る事が出来ます。後ろを見てください。」

「!!!え!こ、こんなに!!」


後ろを見ると、いつの間にか大量の鉄の矢が積まれていた。

これだけあれば攻撃手段は困らないね。


「でも、オークに攻撃されたら・・・・・!!!来た!」


オークは臭いで私達魔族がどこにいるのか分かるらしい。

豚の顔をした怪人。その軍隊が鼻息荒く走って来る。

私を見るを、にやりと笑ったような気がする。


「ひっ!!」

「大丈夫。生きたいんですよね?ミルさん。」

「い、生きたい!死にたくない!アンナのに囲まれたく無い!」

「なら、必死に弓で倒してくださいね。」

「い、言われなくても!でも、一撃で死なないから、前衛を持たせるだけの火力は無いわよ?押し切られたら終わりなんだから。」


「その窪みの中には入りませんよ。寧ろミルさんは全て無視されるでしょうね。」

「は?無視?馬鹿じゃないの?私と同じレンジャー系の職業よね?その小手、トラップの半数以上解除しているの、私知っているんだから。」

「ミルさん。ミルさんのステータスカード見てください。」

「今更なによ。」


急にステータスカードを見ろって・・・。仕方なく見ると・・・・・・・・・・・・・・・・・。

仕方無く見ると・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



「このステータスカード、誰の?私のステータスは?何この数字。あれ、私の名前が書いてある。ははは、なにこれ、私数字も読めなくなっちゃった?」

「ヒーラー。」

「へ?」


今ヒーラーって言った?職業のヒーラー?


「僕はヒーラーです。この職業はパーティーメンバーのステータスを、一時的に底上げできます。」

「な、なるほど・・・。って2倍になってるんだけど!!こんなに普通上がらないよ!!」

「事実そうなってますよね?ほら、オークが迫ってきてます。」

「ってヒーラーだったら尚更前衛職じゃないじゃない!ちょ!」



気づいてしまった。カナデが笑っている事に。


「大丈夫。ミルさんはそこの安全な場所で弓を射っててください。」

「でも・・・・・。」






「全ての敵は俺から目を反らせられない。」







********************************

ーエルダー


日が暮れる。

ダンジョンブロックコロックは日帰りで行って帰って来れる。

それでも夜中、時間は遅くなるだろうけれど・・・。


さて、あのルーキーたちは今日夜中か明日朝には帰って来るだろうね。




そう思い、帰り自宅をする。残業1時間はこの体に少し堪える。今年でもう59歳。今年で定年を迎える。


そんな事を考えていると、急に馬車の音がした。途端に嫌な予感が襲う。

帰り支度したカバンを下すと直ぐに出入口に向かう。


バン!と開けられたドアから、今日出発したばかりのエルカルト達。

そこにはエメリア、カナデ、ミルが居なかった。


「何事ですか。」

「エルダ。大変だ。オークが前情報と数が違ったんだ。」

「そうですか。」


少し数が違うだけで、この慌てっぷり。どうせ、身分を傘にうっぷん腫らしをするだけだろうと思っていた。


「数が30なんて大ウソじゃないか!300は居たぞ!ミルが確認した。間違い無い。」

「さ、300!!ギルドマスター!!」


あわててギルドマスターの所に行く。




ギルドマスターの部屋に入ると、ギルドマスターは怪訝な顔してこちらを見る。


「アッセンテ様!大変です。本日ブロックコロックに送り出したオーク殲滅クエストですが、前情報と大きく違っておりました。」

「何!」

「その数300と。」

「直ぐにA級を10人集めろ。退避し遅れたのは?」

「どうやら、二人です。」

「・・・・・・くそっ!間に合え!」


今日はどうやら徹夜になりそうだ。



************************************

ーミルー


私は夢を見ている。

今私は32レベルから36レベルにまで上がっていた。


オークの目つぶし位しか出来なかった弓だったのに、カナデの能力のお陰で、オークの頭蓋骨を貫通出来るようになんている。直ぐ傍にオークは居るのに私には一切目を向けられない。

殺しそこなっても、見向きもされない。その代わり、カナデに殺到している。


カナデは体術で上手く武器を躱し、小手で裁き、余裕が出来たら、意味不明な攻撃でオークの数を減らす。私はマナが減ってきたら、カナデがヒールを使うので、直ぐにスキルを使う事が出来た。

そのおかげで、雷纏かみなりまとい炎纏ほのおまといのスキルレベルが二つ上がっていたの。


気が付いたらあと10匹。



「よし、後少しだね。ミルさん。後もらっていいですか?」

「え?ええ、どうぞ。」


すると、大きいドン!という音がして、オークが10匹一瞬で吹き飛んだ。












「・・・・・・・・・・・。」

「ミルさん疲れ様です。大丈夫ですか?」

「え、ええ。これ、夢じゃないんですよね?いてて、なにするんですか。」

「痛いってことは現実ですよね?」

「だからって頬を突っつかないでください。」


凄いとは思うけれど、ちょっと気恥しい。

そう、私達は凄い勘違いをしていたみたい。

どうやらカナデは、エメリアの金魚の糞のような者じゃなかった。

実力はずっと上だったんだ。急に恥ずかしくなる。



「さ、ミルさん。帰りましょう。シャム―終わったー?」

「ニャー。」


え、猫?いつの間に。って厄災の獣!!


「あわわわわ!今度こそ私死ぬんだ・・・・。ってカナデ!なに抱いてるの!!」

「モフモフだよ?」

「・・・・・・・・・・・・・・。」



改めて勘違いをしていたらしい。





*******




入口まで帰って来る。

やっと生きた心地がする。


「やっと・・・・かえって来れたーーー!」

「お帰り!カナデ!ミルさん。」


そこで待っていたのはエメリアだった。


「エメリア・・・・。あいつは?」

「エルカルトならギルドに向かったよぉ。」

「そう・・・・。」


そうか、さっさと帰ってしまったか。完全に私を見捨てたのね。


「エメリアもお疲れ様。どうせ後ろからオーク50匹位手伝ってくれたんだよね?」

「てへへ、ばれてたか・・・・・。」


なんだ。エメリアは私達が帰って来るって信じて、参戦しててくれたんだ。


「ぐるるにゃん!」


シャムがエメリアに飛びつく。


「シャム!お帰り。お疲れ様。」

「にゃーご。ゲプ。」



どうやらオークの肉を少し食べていたらしい。


「「「あはははは。」」」


つい三人で笑ってしまった。


すると、馬の足音がする。

どうやら誰かが近づいて来るようだ。

暫くみていると、12人のパーティー、クラン:赤の豪炎だと分かる。


「あ、赤の豪炎!」

「「だれそれ?」」

「し、知らないの?全員A級の凄腕探検者のみ集めている少数精鋭なのよ。」

「「へ、へー。」」


二人とも息ピッタリね・・・・・。

そんな話をしていると、騎士たちが私達の直ぐ傍で止まる。


「君たち!私はクラン:赤の豪炎、クラインだ。今日オークの殲滅クエストを受けた残りの三人の探検者を知らないか?」

「あ、それ、私達です。」

「!よく生き延びたな。ちなみにオークは後どのくらい残っている?」

「もう僕達で殲滅しました。」


カナデが変わりに答えてくれる。すると驚いたような表情をされてしまった。


「まだD級と聞いていたのだが・・・・。」

「私達D級ですよ。」

「では、オークの討伐の証は?」


すると、シャムが集めてくれた耳を突っ込んだバッグを取り出す。すごい量だけれど、空間魔法の応用で容量はまだ半分以上空いている。



「ふ、ふむ!確かに!オークの右耳のみ342個体。報告とほぼ一致しますね。」


カナデはシャムを何故かにらんでいる。どうやら、ちょっとシャムが剥ぎ取りミスをしたらしい。

カウンター(一瞬にして数を数える無属性魔法)を使用したらしい赤の豪炎の一人が証明してくれる。


「流石、今回のルーキーは優秀と聞いていたが、ここまでとは。」



そのまま私達を赤の豪炎はギルドまで送ってくれました。



そこに立っていたのは、驚愕の顔をしたエルカルト達。

でも本当に一瞬で、直ぐ元道理の傲岸不遜な態度に戻る。



「良く帰ってきたな。ミル。赤の豪炎の皆も侯爵として例を言いたい。」

「何が良く帰ってきた・・・よ!本当に死ぬ所だったんだからね!」

「間に合ったのだから、感謝してほしいな。私達がギルドに助けを求め無かったら、今頃・・・。」

「侯爵様、私達赤の豪炎は何もしておりませんよ。私達が駆け付けた時にはすでに、この三人で全て終わっておりました。」

「!!!!!!!!!」


ざまーみろ!本当に今日は疲れたわ!それにエルカルトにはもう愛想も尽きたし。


「そうか。じゃあ、ミル。せっかく拾った命だが、残念だったな。」

「え?」


そういうと、エルカルトは急に私の首に炎の剣でたたき付ける。

そして私は空中に視界が回る。首が!!!!!!


「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・」


繋がった!


「ナイス奏!」

「びっくりしたー!」


エメリアがカナデを褒めて、カナデがびっくりした―って。


「私の方がびっくりよ!」

「な!!!首を切ったのに首を繋いだ?」


赤の豪炎の人達も驚いている。


「や、火傷すらなおっている!」


気が付いたエルカルトがもう一度剣を振り下ろすと・・・・。



バコ!


奏が侯爵を殴っていた。私はスカッとする。

でも・・・。



「女の子を切るなんて何考えてやがる!!」

「か、カナデ!貴族様が平民の私を殺すのは、普通よ。不敬罪というのは今分かったわ。最後呼び捨てで呼んでしまったし。(命令にも背いた)」

「それはこいつが、ミルを殺そうとしたからだろう!それを!こいつは!」

「おのれ!カナデ!侯爵に手を出したからには覚悟しろ!必ず魔王候補様が一人、ミスズ様が天誅を下すであろう。」

「駄目!カナデ!早く謝って!ミスズ様はそういう事に興味が無くて、手下の邪魔な人を簡単に殺すの。」


やばい!カナデが殺される。せっかく助けてくれたのに!

私のせいで殺される。


「・・・・・ねえ、魔王候補って身分高いの?」


当たり前の事を聞くエメリアに、皆ぽっかーーんとする。


「え、エメリア。当たり前だろう。公爵様より上だぞ?」

「そういうこと・・・・・・・。」



エルカルトの返答にカナデの後ろからすぅーっと抱き着くミスズが居た。


「「「「「「「!!!」」」」」」」


その場にいたカナデとエメリア以外皆膝ま着く。

騒ぎを聞きつけたエルダとギルドマスターも膝ま着く。



「これはこれはミスズ様。ちょうど良い所に。」

「ん。苦しゅうない。・・・・・・。」

「ミスズ・・・僕は苦しい。」

「私は苦しゅうない・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・・・。」


ミスズ様を呼び捨て!!!!しかもカナデ!なんか親し気に・・・・。


「か、カナデ!この中にいる中で最高権力のお方よ!早く膝付きなさい!」

「ミスズ、だってさ。放して。」

「逃げちゃダメ。」


エルカルトはその一言でカナデの人生が終わったと確信したのか、ニヤリとする。

いや、周囲にいた私も含め、皆も終わったと思った。


「ねぇー、エルカルト。どうして奏と戦ってるの?」

「それはこの者が不敬罪をしでかしたからです。」

エルカルト・・・・・に不敬罪をしたの?奏・・・・私の部下がごめんねー。」


「「「「「「「「「「「「へ???」」」」」」」」」」」」」」


皆一斉に疑問を浮かべる。エルカルトにじゃなくてエルカルト


「ああ、あの、ミスズ様。このカナデという者はどういった方でしょうか?」

「私と同じ魔王候補・・・・・・・・・・。」


ええええええええええええ!なるほど、それならあの強さ、納得が行く。


「ねえ、ミスズ、魔王候補って偉いの?」

「偉いよー・・・・・。」

「じゃあ、ミルを守れる?」

「私が?奏が?」

「ミルはどっちに守って欲しい?」

「ふえ?」



いいいいいいいいいきなり振られても・・・・・・。


「私は・・・・・。私は奏様に守られ。」


気が付いたら、お腹に風穴が空いていた。


「う、う・・・・。」


気づいたら治ってる。


「ミスズ?俺が治すって分かってても合図位もらえると嬉しいんだけれど。」

「奏と私は以心伝心。合図なんて不要・・・・・・。」

「ただ、面倒だったと当たりを付ける。」


カナデの言っている事は分からないけれど、ミスズ様の言いたい事が分かるらしい。

何故お腹の風穴を空けたのか。


「ミル・・・だっけ。」

「は、はい。」

「これで私はあなたを捨てた。」

「・・・・・・・・・。」


ミスズ様の容赦ない宣告。エメリアも分かったという顔をする。

何がなんだか分からないわ!


「ミル。俺について来てくれ。」

「!!!!!!」


やっと意味が分かった。

魔王候補様を裏切るとは死。


つまり、一度罰としてミスズ様に殺され、カナデ様に助けて頂いた。

エルカルトに首を切られたから、良いと思うけれど、そこは口に出さない。


「カナデ様、宜しくお願いいだじます。」



周りからおお!という声が上がる。

しかし、私は生きているのがうれしい。ここまで、死にかけた日は人生初めてだ。


涙が溢れてしまう。止められなかった。

感動なのか、それとも恐怖なのか、安堵なのか分からないけれど、私の涙が頬を伝う。

あれ、そういえば、エルカルトに従っているだけで、男爵位もらってないから、フェリド様派なのだけれど、今は置いておこう。



***********************************

ー奏ー


無事ミスズのお陰でミルを救う事が出来た。一度殺すという方法で捨てるというのは驚いたけれど、魔族のしきたりなので、何も言うまい。



「で、エルカルト。」

「は、はい!」


エルカルトはミスズに呼ばれると、汗が滝のように流れている。

それはそうだろう。平民と思っていた雑魚が、身分だけは実はあったというのだから。


「魔王候補に喧嘩売った。あまつさえ殺そうとした。」

「こ、殺すつもりは・・・。」

「じゃあ、なんでダンジョンに放置して逃げたの・・・・・・・・・」

「ひ!」


ミスズ・・・・どこかで見てやがったな・・・。

僕の探索魔法に引っかからなかったのは驚愕に値する。やっぱり魔王候補戦の一番のネックだな。


「奏、お詫びに私が奏のお嫁さんになる・・・・。」

「ごめんなさい。」

「即答はきつい・・・・・。」


ミスズ・・・・・これにかまけて告白かよ。エメリアが好きなの知っているでしょうに。

エメリアもは!っとして、ミスズを剥がしにかかる。


「ミスズ!はーなーれーてー!」

「エメリアと奏は恋人ですらない・・・・。止める権限は無い。」

「うっ、でも奏が嫌がってるでしょ!」

「奏、私の胸、迷惑・・・・?」


く、可愛く聞いて来る。


「・・・・・・・・・・・・。」

「かーなーでーー。」

「ひっ!ごめんなさい!」

「なにがごめんなさいなのかな?」


思わず謝ってしまう。こればっかりは。


「エメリア。負け惜しみ・・・・?」

「!!そんなことないわ!」


なんかエメリアが嫉妬してくれているようでうれしい!


「で、エルカルトは死刑ね。」

「な!ぐは!」


エルカルトの腹に穴が空いていた。


「ミスズ様・・・・。私を失うとどうなるか・・・・。」

「貴方のせいで奏に嫌われる方がよっぽど損。」


やっと離れてくれたミスズはエルカルトを見下す。


「死になさい・・・。奏は治しちゃダメ・・・・。」


ビク!思わず治しかけていた。


「奏は人を殺す事を覚えた方がいい・・・・。苦労・・・・するよ?」


違う意味でビクっとした。そう、僕は魔物は殺せても、人殺しはまだ出来なかった。


「なんで・・・・。」


すると耳元にミスズの口が近づく。


「ずっと貴方を見てる・・・・。」





ミスズは一瞬微笑んでくるっと後ろを向き、どこかに歩み去る。


「カナデ様!助けて!助けてください!なんでもしますか・・・・・・・・。」



後に残ったのはエルカルトの亡骸と、周りの者達が静かな夜に包まれているのみであった。


シャム「なーー。(あの死体、腐る前に食べたい)」

エメリア「ばっちいから食べちゃダメ!」

シャム「ぐるるるる(残念)」

奏「扱いちょっとひどくない?同情するわ。」


エルカルト「・・・・・・・(返事がない。ただのしかry()」

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