魔族領 謁見
ー奏ー
今魔王城ナウー!
え?今とナウが被ってる?気にしない気にしない。
魔王城は、魔王代理が居る所はかなり上の階らしい。お城の中はレッドカーペットが敷いてあって凄い。高級感漂う。テンション上がります!
魔王城で三人歩いているんだけれども、廊下でひそひそ声が聞こえた。
「ちょっと二人ともごめん。待って。」
「今度はどうしたのかしら?」
「他の魔王候補に挨拶しときたくて。」
いくつかある倉庫の一つ。といっても巨大な武器庫だ。さっき点検している人に確認したから間違い無い。武器庫が20も並んでるんだって。何か一つ貰えないかな?
不意に一つ武器庫を開けると、男三人で交互に男の子を殴っていた。そしてその手が止まりこちらに目を向ける。
「な?てめえ何もんだよ。」
「通りすがりの者です。さっき門の人呼んどきました。」
「は、はあ?」
もちろんはったり。
「でわ!私の役目は時間稼ぎですかねー。」
「!っ。付き合ってられるか。」
各々迂回して去っていきます。そういうルートを開けて立っているのだから、当たり前だけれど。
逃げた奴らが扉を抜けたのを確認して、ボコられた人の所迄行く。見事にボコボコ。
ヒールを掛けると直ぐ様元通り。
「な!え?傷が。この傷が一瞬で........。」
ヒール珍しいのかな?
「大丈夫ですか?」
「うん!お陰様で助かっちゃった!」
黄色い髪のショタだ。ただ、門番と同じ服装だ。
昔の輝に.......可愛さを足したらこんな感じかも。
「初めまして。諭吉奏です。」
「初めまして。レイフォード ヒースです。」
ヒース?どこかで聞いた様な.....。
すると、バタバタと足音が響く。
「レーーイ!」
一人の男の子?いや、女の子が入って来る。
そして僕の姿を見ると....。
「チェイサー!」
靴底が迫る。
これを敢えて受けよう!ガスッという音共に綺麗に顔に入る。
「な!アメルストップ!!」
「止めるなレイ!こいつが今日はあんたを苛めてるんでしょ?」
「誤解だって!彼は僕を助けてくれたのさ!」
「え?」
レイはアメルを羽交い締めにしようとする。急に力を抜いたので、その隙に腕を回してレイはアメルを完全ロック。
そのまま攻撃してたら、全く抑止力なかったよね......。
..............
「えーっと。アメルさん?」
「す、すみませんでした!」
思い切り土下座してる。止めて。恥ずかしい。
「頭上げてください!勘違いなのだから仕方ないですよ!」
まあ、半ばこうなる事を想定してたのだけれど。
べ、別に避けれ無かった訳じゃないんだからね!
「本当にすみません!奏さん。」
「ですから問題ありませんよ!逆に困ります。」
その言葉でアメルは頭を上げる。
「ヒースさんは魔王候補なのですか?」
「え?うん、そうだけど。まさか奏さんも?」
「はい。そうなんですよ。」
「な!やっぱりここで排除を.....。」
魔王候補と分かると警戒されてしまった。
「僕と組んでおきたいと?」
「場合によっては..............。」
もしかしたら一番厄介なのを協力して倒せるかも知れないから。情報なくても、チャンスは待ってくれないのだ。
「うん、その時が来たら宜しくね。」
「こちらこそ!」
握手する。するとレイはびくびくっと驚く。
??疑問に思っていると、急に
「じゃ、じゃあ僕たちはいくね!」
そう言うと、そそくさと行ってしまう。何か不味かったのか?
そう思い自分も武器庫を出る。
すると視線を感じた。
「だれ?」
声を掛けると......。
「................。」
近い柱からじーーー!っとこちらを眺める黒髪の女子がいた。同い年位だろうか?
「こんにちは。」
「..........。」
「.........。」
何の返事もない。
ど、どうしよう?と思っていると。
「......。」
「みつけた?」
今見つけたって口が動いた気がした。
「奏ー!!終わった?」
「エメリア!」
ふと、さっきの子がいた方を見ると......。
「居ない...。」
「誰かいたの?」
「うん、さっきまでね。」
不思議な人だな。
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ー奏ー
「あらー!あなたが魔王候補かしらー。」
「はい!」
何とか答える。この間延びした声の髪がクリーム色の縦ロールが魔王代理らしい。
「ああ!今年は可愛い魔王様候補が多くてー、嬉しいわー。」
特にレイフォードとか出してきたらショタコンかも。
「特にレイフォード君とか可愛いわねー!」
あ、ショタコンだ。エメリアもそうかも知れないね!お姉さんの立ち位置一番狙い易くない?
「とにかく良く来たわねー!でわ、その力試させてもらうわよー!」
「え?」
急に殺気が漏れだし、薙刀の様な物を持って急に迫って来る。
それを足で踏みつけてやった。ついでにデコピンをかましておく。
「っっ!」
急に後ろへ下がって振り回して来た。
流石魔王代理。強いね。でも。
「な!当たらない?」
全ての攻撃を余裕持って避ける。いなす。余計な力が入り、力んで居る今がチャンス。大降りの攻撃を見て一気に懐に入り相手の手を握る。
「この!は!?」
魔王代理の武器をいただきました。首もとに薙刀を突きつける。
「無刀流初めの型。飛燕。いかがでしょうか?」
「奏凄い。」
「二人で無双する積もりだったのに。立派な戦力ね。」
誉めてくれるの嬉しい。けど、ファントムさん、襲って来るの教えてくれても良いじゃない。
「ファントム!まさか教えた分けでわ無いわよねー?」
「滅相もありませんわ。実際、彼は武器を持っていないでしょ?」
「私にこの短時間で完全に勝った候補はあなたが初めてよー!」
どうやら魔王候補全員に喧嘩吹っ掛けているらしい。
さて、話してもらいましょう!魔王候補について!
謁見迄です。また一週間後に更新予定です。




