魔族領 城下町
ー奏ー
ファントムと手を組む事を決めた奏は魔王代理に会いに、魔王城に来ていた。想像は黒い雲に覆われ、雷が鳴り響く中真っ黒なお城がそびえ立つようなイメージだったんだけれど.....。
「白い!良い天気!美しい!」
西洋のお城見たことないけれど、まるで、何とかランドのお城のようだ。
屋根辺りが赤だったらするから、ぼやっとしたイメージだけれど。
「凄い綺麗だねー!奏!てっぺん行きたい!」
エメリアはしゃいで可愛い!けど、最上階って行けないパターンでわ?
「あら、行くのはいいけど、謁見終わってからにしてもいいかしら?貴方達目立つから。」
そりゃそうだ。人族と竜人族って普通は敵地。
と思ったら、いきなり絡まれた。
「おい、人族じゃねーかオメーら?何で魔族領に居やがる!」
「あら、魔王代理に頼まれて連行する所だからよ。」
「ふーん。まさか五人目か。何か弱そうだな。こりゃ余裕そうだ。」
値踏みされている。禿げ頭に筋肉隆々!どこかのマッチョ大工みたいだ。
「お!」
行きなり大剣を振るってきた。俺は動かない。
ピタリと鼻先で刃が止まる。
「みたまんまか。こりゃ拍子抜けだな。」
「さて、もういいかしら?急いでいるんだけれど。」
「ふん!」
大剣をしまう。
ふりをして横凪ぎが襲う。対応しようとしたら横から細剣が飛び出る。
細剣で大剣を弾き返す。
「!!!フェリド!」
「おやおや、こんな人通りの多い往来で人切りは感心しないねー。ロドス グランデ」
白いイケメンが立っていた。
しかし耳が三角なのが頭に生えている。まるで、犬か狐、狼の獣人かな?貴族風の服装に身を包んでいる。
「ちっ!」
そういい、ロドスは今度こそ大剣をしまい、振り向いてどっか行ってしまう。いつの間にか集まっていた野次馬に紛れる。
「大丈夫立ったかい?」
「あ、は、はい!ありがとう...ございました。」
何か輝が、勇者っぽいイケメンなら、こっちのフェリドさんは、頼れるお兄さん+キラキラみたいなイケメンだ。上手く説明出来ないけれど。
「私はフェリド ヒース。ヒース家の者だ。君の名前を教えてもらっても??」
「諭吉奏です。宜しくお願いします。フェリドさん。」
「..........。決めた。何か君とは運命の様なものを感じる。是非この後時間.....。」
「フェリド様!!」
後ろから馬車が来る。そこから眼鏡女子が身を乗り出して呼ぶ。従者?
「む、そう言えば公務の途中であったな。では奏!また会おう。そちらの竜人の....。」
「エメリアです。」
「エメリアか。良い名だね。また会おう!」
そういうと颯爽と去っていく。
「格好いい人立ったわね。」
「そうだねー。」
ファントムは呆れてこっちを見ている。トラブルメーカーならぬ、トラブルスポットみたいに見ないで欲しい。トラブルは集まって来るのは仕方ない。
気を取り直して、一行はお城へ向かう。




