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ヒーラー奏の立位置は?前衛です!  作者: 梅花 零度
異世界転移
32/118

事態収拾

ー奏ー


輝とは小学生からの付き合いだ。出会ったのは、司と遊んでた時の事。

他の男子が司をからかっていた。


「おい、親無し、漢字テスト0点だったんだって?バッカじゃねーの?」


保育園の時に司と出会ってその時に日本語は通じたのになぜか、日本語の読み書きが分からない司が、やっと少し覚えて来た頃の事。


どこの国かは知らないけれど、帰国子女だった司はまだこの時は泣き虫だった。今は違うけれど。


そこへ。


「おい!お前たち。帰国子女の子をいじめるなよ。」


輝が止めに入る。だが、しかし。


「はー?お前B組だろ?Cには関係ないだろ?」


「そうそう。二人に勝てるんかよ?」


「俺は暴力も好まない。話し合いで解決しようじゃないか。」


輝は司をかばいながら言う。そこへ・・・。


「先生!こっち!白儀さんがいじめられてる。」


とあらぬ方へ声をかけると・・・。


二人ともくるっとターンして颯爽と逃げ出す。鮮やかである。

危機回避能力が高い奴は生き残り安い。見た目はどっかの物語の雑魚のようだが。


「大丈夫かい?きみ?」


「あ、ありがと。たすかりました。」


「司。何かされた?暴力的なの。されたら流石にせんせいにいいつけるけど。」


僕も司を心配する。そして・・・。


「君もありがとう。君がかばってくれなければ、司はなんかなってたかも。何かは分からないけれど・・・。えっと高枝くん?だっけ?」


「そうだ。高枝輝。高枝って呼ばれるの嫌いだから、ひかるって呼んでほしいかな。それよりベタだけど、君もナイスプレー。どうせ先生来ないんだろうけど。」


輝にはバレバレだったみたいだ。司はきょろきょろしてる。はったりを見抜けなかったのね。


「じゃあ、僕も。癒吉奏。奏で。よろしくね輝。・・・司?」


自己紹介するように促す。


「わ、私は白儀司。司でいいよ?」


「そっか。宜しくな!司ちゃん。またいじめられたら僕か奏くんところに逃げ込めばいい。何度でも君を助けよう。」


「さらっと僕も付けてくるあたり結構・・。」


「ずうずうしいって?女の子を守るのは、男の義務だろ?」


「むー。(僕は裏方から助けるのが得意)」


輝は目で、『結局助けるんじゃん』と言っている気がした。

だから、逃げ込まれても困る。表だったらボコられる自信がある。


「じゃあサっ(カーしようぜ!体鍛えられるぞ?)・・・。」


「永遠のきた(く部がいい。体は合気道習ってるし。)・・・。」


「体鍛え・・・(てるじゃん)。」


「無理なものは無理!!!!」


我慢ならず、司が・・。


「ちょ、ちょっと、なんでそれで会話が成立してるのよ?今なんの話してるの?」


「「え?分からなかった?」」


「分からないわよ!!!」


こんな訳の分からない会話から、仲良くなった。この後、2年、3年は同じクラスだった。

余計に仲が良くなり、今ではアイコンタクトで話せるようになった。





***************************************


「奏・・・・助けに来た。」


「おい、ちょっと待て、今敵は全部倒した。だからエメリアに剣を向けるなよ。」


「だってそのドラゴンが元凶だろ?しかも近藤は一度死んだんだぞ?」


「いや、もっと元をたどれば、武雄先輩がかくかくしかじかで。」


『ちょっと奏?かくかくしかじかで伝わるのは漫画のみだと思うわよ?』


輝との会話に入ってくる。けれど、今はドラゴン化したエメリアに剣を向けたまま。


「だとしても・・・。」


だとしても、近藤を殺した事は変わらず奏を大変な目に合わせた元凶だろう。と言いたいのだろう。


『え?伝わった?』


エメリアは首をかしげる。


「けれど・・・・。」


エメリアがいなかったら、今頃僕は死んでた。


「だが・・・」


そのドラゴンがいなければ、そもそも危機的状況に陥らなかった。といいたいんだろう。


「うー。」


「くっ!」


周りのドラゴンがきょとんとして見守る。もう彼らはキャパオーバーなのだろう。なぜなら、魔族に襲われ、耐性があるはずの麻痺や、毒にやられ、エメリアが帰ってきたら、やたら弱い人族連れてきて、その人族がやたらチート?でよく分からず・・・・、敵竜倒して魔族倒すぞ!という時になったら、訳の分からない人族が追加して、その人族が今まで侵攻していた魔族を瞬殺して、エメリアを倒すとか戯言をいい、人族同士が訳分からない会話をしているのだ。理解するのに時間がかかる。


「お、おいおいおい、竜人族を敵に回すのか?」


ふと、意識が戻ったものが言う。他の者も徐々に覚醒する。が。


「すぐさま奏を開放しろ!」


と、変な事をいう。いや、捕まってるんじゃないし、助けてもらったんだし。

仕方ないからエメリアに地上に降ろしてもらった。


「よし、帰ろう奏。」


「それは無理な相談だ。」


「・・・・・・・・・・・は?」


僕にはやらないといけない事が出来た。


「な、なにを?」


輝はかなり同様しているようで、口に出している。


「スキルがね・・・・(魔王候補ってスキル手に入れたから、確かめなければいけなくなった。)。」


「はああああぁぁっぁぁ?」


輝は驚く。が、こんなに変な声出しながら驚くのは初めてみた。


「え?なんだあの人族。スキルの何に驚いてるんだ?」


スキル名言ってないのに伝わる会話。これぞ完全以心伝心!


「え。ごめん。とんでも無いスキルなのは分かったし、確かめるのは分かったから、スキル名教えて。」


頭を掻きながら答える輝・・・・。伝わっていなかった。


「えっとここで言うのは・・・・。」


さっきは戦闘中だったから聞いていなかった者もいたし、それどころでは無かったから良かったものの、今回はばっちり聞いているから、トラブルを招く為言えな・・・・・。エメリアは人の姿に戻って・・・。


「え?『魔王候補』の事?」


「「「「魔王候補!!!!!!!???」」」」


エメリアさんせっかく隠してたのに・・・・・・・・・・・・。


「あ、言っちゃいけないやつだった?」


「うん、やばい奴かも。」


輝は放心状態だし、竜人は急に殺気放って来るし。

収集効かなくなってきた。誰か助けて―!


「お主たち。なにをしとる!!!」


「「「村長さん!!」」」


見計らったようなタイミング。いや、もうちょっと早いタイミングで来て欲しかったなー。


「とにかく町を救ってくださった人間族のお二人もこちらへ。今町は復旧作業で忙しく、豪華なおもてなしは出来そうにないがのう。」


「けど、村長!こいつ魔王候補ですぜ?」


「ふむ、聞いておったわい。」


「後ろでもろ会話とうちょ・・・・。」


エメリアにそっと口を塞がれる。ただ、人型の時にやるならいいけど、ドラゴン化の時にやるもんだからめっちゃ痛い。だろうからすぐに口を噤んだ。



そのまま俺たちは村長の家に入る。


皆人化をして入る。



「まず改めて言わせておくれ。この町を救ってくれてありがとう。」


「(エメリア。なんで村長なのに町っていうの?)」


「(最近まで、村だったけど、私が生まれてちょうど町と言っていい人数になったから町に昇格したんだけど・・・。町長じゃなくて、村長が定着しちゃって。まあ300年もやってればね・・・)」


「(さ、300年?!)」


流石ドラゴン。長命だわ。


「く、おれは惑わされない。」


「輝?何言ってるの?」


「なんでもない。」


たまに輝が分からない。うおっほんという咳払いと共に村長(町長)が気を引く。


「先ず、カナデ、ヒカル、町を救ってくれてありがとう。お主たちがいなかったらどうなっておったか。」


壊滅してました。はい。見てきたので知ってます。輝がは?という顔をするけど無視無視。


「それとのう。カナデ、魔王候補の意味を知っておるかの?」


「いいえ、知りません。先ず僕魔族じゃないし。」


「ああ、魔族でなくとも魔王にはなれる。」


「え・・・。」


それ魔王って言わなくない?誰でもはなれないだろうけど。


「じゃあ、候補っていうのはなんですか?」


「これは昔起きた戦争の話からしなくてはならぬのう。」


あ、話長いやつや・・・・・。


「今から1000年前の事じゃ。まだワシすら生まれておらん時の話じゃ。」





ちょっとピッチ速くなったり遅くなったりします。

なるべく速く書くつもり・・・・・・・。

次回更新は10日のつもりです。

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