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ヒーラー奏の立位置は?前衛です!  作者: 梅花 零度
異世界転移
17/118

エメリア エンドライト

さて、これから展開変えていきます。

ー輝ー


「おーい!奏!近藤!武雄先輩!」

「おーい!」

返事が無かった。




数分前に戻る。何か凄い音がしたかと思って、更に急いだ。元の扉の前に戻ってみたら、扉が瓦礫の中で破壊されていた。


何かが壊れる音がした。


嫌な予感しかしない。


瓦礫にサーチを行い、周りを探したけど、人の気配は無い。瓦礫の向こうの可能性が高い。


俺は剣を一振りした。瓦礫を真っ二つにして奥に進む。司が呆れた顔をしていた。が、今は緊急事態だ。直ぐに呼ぶ。



そして今に至るわけだけれど、誰も返事が無かった。


「たいちょー!がきどもー!どこだ~!」

「あ!あれ!あそこの穴の前に誰か倒れてない?」


すぐさま向かうと、そこにはボロボロの武雄が気絶していた。




「先輩!先輩!」


「ん?は!ドラゴンは?!ぎゃーーーー?!高枝?おめえがたおふべ、てくるた...へぶ?........。」


「ドラゴン!!?ドラゴンがでたのか?!奏は?奏達はどこだ!」


「輝!揺すってたらしゃべれない。」




かなり胸ぐら掴んで揺すっていた事に今さら気がつき、解放してやる。



「ど、ドラゴンがいねー!確かあっちの縦穴に向かったはずだ!恐ろしいドラゴンだから気をつけ...おい!人の話はきけ!」



俺は格闘家スキル『俊足』で駆け抜ける。風を置き去りにする。


すると行き止まりになってしまった。

しかしただの行き止まりではなかった。直径5メートル、深さ2メートル位の深さの穴だ。松明だけでは暗いので、ライトの魔法で辺りを見回すと、そこには....。





破壊された跡。

まさかと思い、穴の中を照らすと、そこには頭の無い胴体が一体あった。


そしてその近くに奏がしていた鉄の手甲があった。



仲間が一人脱落した・・・・。









ー奏ー


拝啓 高枝輝様


自分は今混乱しております。ドラゴンに教われて、近藤君が女の子になりました。


いやいやいや!何かの間違いでは?

しかしもう落ちて来るものは...。

うえを見ると。ガスッ!




「はっ!ここは?」


「やっと気がつきましたか?泥棒さん。」


「.......」




目の前には可愛い女の子が腕を組んでいた。




「あの、この縄何ですか?」


「泥棒を縛るのに、これが一番の扱いかと?」


「泥棒?何か勘違い........パンの事?」




ふと考えると、泥棒といえば、それしか考えられない。




「当たり前です。せっかく叔母さんが焼いてくれた好物のパンを貴方のお仲間が食べてしまったもの。怒るに決まっているわ!」


「あのー!僕は止めた方ですけど。」


「連帯責任です。」




 女性とは感情の生き物。男とは理論の生き物という言葉が有るけれど。かなり激おこらしい。話の流れ的には、近藤が女の子になった訳でなく、ドラゴンが女の子になったというのが分かる。



「ごめんなさい。止める事が出来なかった僕にも責任が有るよ。」


「分かれば良いのよ。物わかりいい男性は好きよ!」



何とかなだめれた。まあ、いきなり殺しにかかって来たことを文句の一つも言いたかったけど、言えそうにない。


「て言うか君は....誰?」


「人に名乗るなら自分から....ではなくて?」


「俺は諭吉奏。かなででいいよ!よろしく!」


「ふーん。私はエメリア エンドライト。エメリアって呼んで!ドラゴンの私に宜しくとか言う人間初めてだわ!死なないように手加減しすぎたかな?」


やっぱりあのドラゴンだったみたいだ。っていうかあれで手加減してしていたのかよ!恐ろしい!


「と、ところでさ!一端上に戻らない?」


「無理よ!」


「ええ!」


エメリアが上を見ると大きな大岩がふさがっているらしい。

彼女の口ぶりから何度か試したのだろう。


周りを見ると、人影は無かった。


「近藤は?」


「今度も駄目よね?」



二人の呟きが重なる。

彼女はブレスを吐く!でも壊れない。びくともしない。


彼女は近藤は駄目よねと言った。駄目...。


「近藤は?」


「駄目ね。(岩を砕くのは)」


「...死んだのか?」


「ん?死んでないわよ!(私達)」


「え?」


「ほら中に居るじゃない(岩と洞窟の)。」


「(君の)中にいるのか....。」


 腕を広げて中に居るとエメリアは言った。ドラゴンは複雑な魔法を使うという。きっと中に居るってそういう事だ。

何とか近藤を生き返らせないと。そう、強くなれば、もしかしてエメリアの中に居る近藤を助けられるかも知れない。落ちて来ないのはきっとそうだ!



「何とか近藤を生き返らせないと!」


「はー!.....何か言ったかしら?」


「俺!強くなりたい!そして(近藤を)助けたい!」


「ん!な、何格好いい事...言ってるのよ!私を助けたい何て、人間の癖に。まあ、お母さん人間だけど....。」


「え?今何て言った?」


「な、何でも無いわ!いいわ!奏!私が鍛えてあげるわ!」


「お願いします!師匠!」


こうして奇抜な師弟関係が出来上がった。
















「ところで奏ってどんなステータス?」


「ん?こんな感じ。」


「..............................。」


「..............................。」


気まずい沈黙が流れるのであった。

エメリア エンドライト

Lv:46

職業:ドラゴン 魔法使い

HP:1850

At:3223

Gp:2580

Ma:3480

Mg:99999

Sp:248


スキル:魔法使い ブレス ブレス強化 硬化Lv3


アビリティー『等速加速』




「師匠つよ!」

「奏は弱すぎ!良く生きてたわね。ちょっと可愛く見えてきた。」

「頭撫でるの止めて!」

「これも修行の一貫よ!」

「うそつけ!」

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