人生
急ですが完結いたします。ここまでお付き合いありがとうございました。
僕が最上階にたどり着くと、そこには微妙そうな顔をした、黒いローブの大男と小柄ででっぷりとしたおっさんがいた。
それと同時に奏が作って入ってきた階段とは反対の壁が壊れた。
「エメを返してもらおう!」「奏を返して!」「奏<つま>を返せ!」
僕と同時に壁を壊して入ってきた面々をみる。エメリアと輝が入ってきた。
「「「え?」」」
この場にいるもの全員が呆けている。それはそうだろう。ここの魔王に連れ去られたと思っていたエメリアが奏を返せって・・・・。それと同時に向こうも訳が分からないという顔をしている。
「えーっと・・・・どういう状況?」
「奏がさらわれた。助けに来た。以上」
「かくかくしかじか」
「いや、僕は誘拐されたエメリアを助けにきただけ。だってホワイトボードにかいてあったじゃん。誘拐されたエメリアを助ける計画を立ててたのじゃ。」
「あのー。わしらの事わすれとらんかのう?」
何かとなりのおっさんが何か言っているけれど、それよりもこちらの方が重要だ。
「いや、奏。かくかくしかじか(実は奏が帰りが遅いと聞いて回りを探したら、この国の部隊が跋扈していたから。そしてゆりこ先生を操っている奴が他にも怪しい感じを出していたから、ここに攫われたと勘違いしたん)だ!」
「そういうことか!」
僕が輝の説明で納得していると、隣の魔王が突っ込む。
「いやいや、何故かくかくしかじかで伝わるんだ!?おぬしらはテレパシー能力者か!」
「うん、この二人始めあったときからおかしいよね・・・。」
エメさんおかしいって・・・。それより・・・。
「皆無事でよかった。帰ろっか!」
「ふははは、そう簡単に帰すわけないだろう。『ブラックホール』」
隣のおっさんが黒い魔法で攻撃してくる。
「「邪魔をするな!」」
僕が空間魔法で敵の魔法を削りとり、そこに輝が勇者の光の剣で消滅させる。
「よし。虫はいなくなった。」
「ついに魔王がおっさんに、おっさんが虫になったな」
「???????」
エメリアは何をいっているのか分かっていないようだ。しかし、これで一見落着だねー。
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後日。隣の虫さんは降伏し、5人の魔王と勇者の傘下にはいりました。
更に後日。
「エメリア!今日という日が来るとは思ってもみなかった。」
「奏・・・うん!何か初めて奏を見たときからこんな風になるとは思っていたかな?」
「始めは殺そうとしてたくせに。告白断ったくせに。」
僕は直ぐにエメリアに微笑みかける。彼女は今ウエディングドレスを、僕は白のタキシードを来ている。今日はエメリアと結婚できる。結婚式だ。
「さあ!そろそろ入場だ!!いこう!」
「はーい!旦那様!」
「がふっ!破壊力抜群!!」
僕は少しうろたえつつも、幸せを感じて進む。さあ、幸せを掴むんだ!
エメリアは僕の父に連れられて入場する。そしてエメリアは僕の前に来る。
神父さんが言う。「汝、いついかなる時も妻を幸せに出来ますか?」
え?セリフ違くない?まあ、いいや。
「はい!誓います」
「汝、いついかなる時も夫を支えられますか?」
「はい!誓います!」
「では、ここにいるものが全員証人になってくれますか?異議のあるものはなの————————」
「「「「「「「はいい!!!」」」」」
急にドアが開かれて輝、司、ロドス、ミスズ、フェリドさんが入ってくる。
「奏!おれという者がいながら!」
「奏の事知っているのは私なんだから、あんたは黙ってなさい!」
「エメリアちゃん!俺は!俺がファーストキスしたじゃんか!」
「それ、風で防がれたって…。でもファーストキスなら奏と私が一番。私と結婚するのが筋」
「何!?カナデ本当か?いや、それだって構わない。私はお前を連れ戻す。カナデ!私がお前を攫ってみせよう!もちろん心もか、体も…な」
入ってくるないワイワイしだす皆。それぞれが騒ぎ出すので止める人、野次を飛ばす人、色々と皆が騒ぎだしてしまった。
これからもこんな楽しい人たちと一緒に生きていける。ああなんて
「なんて幸せな人生なんだろう!」
夢で見た話しの一部を小説として描き、書きました。本当は回収したいフラグ(女神、作りかけの風呂、孤児院の秘密等)ありましたが、良く考えたら回収出来るタイミング失っておりました。実はバッドエンド?転生エンドを書こうかハッピーエンドにしようかとても悩みましたが、このような形で締めさせていただきます。ここまで読んでいただいた方には感謝しかありません。
ここまで数年かかりました2016年からなので、4年半ですね。暫く御無沙汰しておりましたが、ここまでお付き合いしていただきありがとうございました!
さて、終了してぶしつけですが、皆さまに今後の作品の為にお願いがあります。作品に対するアドバイスを頂けると今後の作品も磨かれると思います。ぜひコメントお願いいたします。
もちろん感想もお待ちしております。では、次も読んでいただける事を願いまして。