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ヒーラー奏の立位置は?前衛です!  作者: 梅花 零度
傾城と魔王
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魔王城の攻略 前編

魔王城に高い塔があり、そこに魔王が居ます。皆さまはどのように攻略いたしますか?ちなみに正攻法でいくと、トラップ一杯

ー奏ー


 魔王城の前に居ます。はい。え?敵の魔王城にどう入ったかって?簡単。真正面から蹂躙しました。けれども相当時間が掛かったよ。

 相手のラウンズとかいう人達がしぶとくって、合計9人捕虜にしたんだけれど、結局1日掛かってしまった。僕の想定では、人質を使って大人しく通してくれるかな?とか思っていたけれども甘かったよ。


 縄で括られている兵士達を僕たちの味方の兵士達が1人づつ複数人縛って歩くから、救助が簡単に見えたみたい。だからラウンズ達が直ぐに開放される。



・・・・でも、戦意喪失というか、茫然自失しているのか、ロープを切っても逃げようとしないため、簡単に9人まで捕まえる事が出来た。


 それでも相当抵抗されたから、僕は魔力を相当使ってしまった。けれど、聖域と、泉の効果でその土地の魔力をぐんぐん吸い取るから、直ぐに回復した。





「カナデ様!報告です。魔王は一人で中央の塔の最上階で待ち構えているようです。その他のラウンズですが、騎士と鞭使いは49階で待機しているようです。その階には3人いるようです。」




 兵士が報告してくれる。どうやら先生もそこにいるらしい。よし、さっそく行こうか!僕が頷いて城に近づくと、兵士達が道を阻む。



「え?」


「お待ちください。我々が先ず安全確認をしてきます。」


「カナデ様は魔王との戦闘に備えてください。」




 兵士達が走って入り口に向かう。この人達は何を言っているのだろうか。城ならともかく、塔なのだ。一番初めに行う攻略方法なんてものは決まっている。


 僕が首を傾げていると、兵士達がしっかりと説明する。



「カナデ様。他の魔王様から常識が薄いとは言われましたが、流石に罠が城中仕掛けられているはずです。我々に罠の解除を任せて・・・・」


「あの!すみませんけど、ちょっと待ってください。城にはトラップが沢山仕掛けてあるのは当たり前です。だから僕が少し試します。まあ、結構手堅い攻略方法なので、対策も講じているとは思いますけど・・・・・。」



 首を傾げている兵士達を無視して先ず、空間魔法で塔の頂上まで移動出来ないか試してみた。しかし、これは空間魔法を封じるように出来ている。次に魔王城の城壁をギミックの能力で全て砂に出来ないか試してみたけれど、他の魔王が作った物だ。相当操作するには時間が掛かるので、不採用にした。



「うん、ここまでは予想通り。」




 次に僕は地面を触る。問題無くいけそうだ。



「あの・・・・カナデ魔王様?一体なにを・・・・・・。」





 僕は地面の土をかき集めて、階段を作る。それを塔をぐるりと取り巻くように作成する。このまま上に登れば、魔王城のトラップを気にせずに登れるし、断然速い。



 周囲を見ると、頭を抱えていたり、大きく口を開けたままの兵士を見る。口々に「非常識だ」「この手は無いわ!」「騎士道精神ゼロだ」「流石異邦人」「可愛い顔してやることがえげつない」「足が短い」等の言葉が聞こえる。先ず不敬すぎるし、最後のは関係なくない?





 僕は周囲を気にせずに、戦闘を走って登っていく。それに気が付いた兵士達が半分に分かれて登って来る。因みにもう半分は捕虜の見張りだ。





 そのまま上っていると、塔の最上階から首が出て来た。驚いた顔の男だった。髪が蒼く、赤い燃えるような目でこちらを見ていたけれど、直ぐに魔法で攻撃をして足場を崩してくる。螺旋の階段にしたため、階段自体が盾のようになるため、上からの攻撃は防ぐ事が出来る。しかし、上に登ると男の攻撃を防ぐ手段がない。自分で呪文を唱えて盾を作成して階段を上る。


 どうやらその男の攻撃力が高いらしく、50階に上がる階段がボロボロだった。仕方ないので49階の窓から侵入する。するとそこには・・・・・・。





「癒吉君!?」




 騎士の恰好をしている元クラスメイトがそこにいた。

一応一番王道の方法で(塔の外壁を上る)上に登りました。他の外道な面白い方法があれば参考にお教えください。

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