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ヒーラー奏の立位置は?前衛です!  作者: 梅花 零度
魔王選抜編
105/118

今回は商売のうわさです。

ー町の人ー


商人A「なあ、ここだけの話なんだが、最近冒険者には向かないダンジョンができたって知っているか?」

商人B「は?冒険者に向かないダンジョン?」



 朝、早くから仕事をする商人は噂が早い。ここだけの話が一斉に広まっている。



商人A「これは魔王候補様が余り広げたくないから、公言されてねーけどよ。こうやって信頼の置ける人になら教えていいんだってよ。なんかそのダンジョンには、お湯が溜まっているらしくって、そこに浸かると傷とかが癒えるらしい。」


商人B「は?湯に浸かる?そんな並々としたお湯があるのか?つまりタダで貴族みたいに体が洗えると!」



商人A「ああ、こっからが本当の極秘なんだけれどな?一応500Gは取るが、その価値があるんだ。」

商人B「金取るダンジョン?行かなくないか?」



商人A「サキュバスが殺さない程度に気持ちよく・・・・。」

商人B「それ絶対やばいやつだろう?」




 一般常識としてサキュバスとインキュバスには殺されるというもの。しかも、殺されないようにテイムで縛っても、男はサキュバスと契約できない。できるのは女だけだ。つまり死なず淫らなことをするなら、即その女にばれる。暗殺で使われることはあるけれど、そうそうは無い。しかし・・・・。



商人A「それが本当に縛られてて、殺すことも出来ないんだ。そしてその温泉に入ると、体力も戻ってくるしやばいんだよ!」

商人B「まずぃか!どこにあるんだよ!」

商人C「おう、おはようさん。二人とも何話しているんだ?」


商人A&商人B「ここだけの話なんだがな!」





*****************************************


ーとある夫婦



夫「今日も3Yに行くかい?」

妻「あら、あなたもあそこのお風呂気に入ったのかしら?」




 拘束の激しい妻に辟易とした夫が最近出来たダンジョンに行こう・・・・再び行こうと誘う。




夫「あそこのお風呂(と娼館)に虜になってしまってねー。」

妻「あら、私もなのよー。本当に良いおとホステスのイケメンよねー。」




夫「あははー。」

妻「おほほー。」




 この二人は末永く付かず離れず微妙な距離が続くのであった。





******************************


ーエメリアー



「ねえ、奏。今日は新しいダンジョンが出来たって噂みたいだよ。」

「へー。そうなんだ。」

「で、行ってきた!」

「早!?」



 奏が驚くと、直ぐに読んでいた本に目を戻す。何か怪しいわ。



「でね!なんか18歳未満立ち入り禁止区域があるの。でもそこには私が入ろうとしたらダメだったの。」

「へ、へー。因みに入って何する気だったの?」



 やーっぱり怪しい。私を伺うようにちらちら見てくる。これはやっぱり奏が作ったんだ。



「何があるのかなー?って。あ、そうだ。そういえばお風呂が家のお風呂みたいにヒールの効果があったの。」


「へ、へー。でも、そのうち消えるんじゃない?この家も僕がここにいるからヒールを発動できるのだし。」

「じゃあ、偶に行って効果を回復してこなくちゃねー。」




 そういったら、奏は笑ってこっちを向いた。



「僕が行かなくてもヒールは途切れないよ。だって・・・・・。あ」

「だって?なーに?」



 急に誘導尋問に引っかかった奏は顔を真っ青にして急に片付け始める。



「そ、そういえばそろそろロドスに会う時間・・・。」

「ふーん。やっぱりロドスさん経由なんだー。サキュバスとインキュバス。18禁。もっちろん奏は行ってないよねー。」

「当たり前だろ?」



 ちょっと拗ねる奏も可愛い。本当に行っていないようね。でも、そうやってお金を稼いでいるんだ・・・・。




「ちょっとお仕置きが必要ね。」

「へ?」




 その後、奏にはたっぷりお仕置きしました。因みに内容は秘密です。泣き叫んだけれど、許してあげないんだから。ちりじりになった紙屑を部屋に散らかったまま部屋を出たときも奏はショックを受けていたみたいだった。

はい。ロドス編終了しました。(短かった?)


でも、これで、魔王候補とは全員絆を結びました。この章は後数話で終了します。

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