商談4
今回はちょっと早めに更新します!
ー奏ー
暫くロドスと話していて、話がおおよそ煮詰まったところで解散した。明日また何か客寄せを考えるということにする。
僕は帰路に着く。帰り道にあるので、一度護衛の話はギルドに通しておいた。
「お兄さんいらっしやーい。ひとり?」
「僕は未成年なので…。」
娼婦が露出の多い服で絡んで来る。いつもはスルーなのに。いつも抜け道で使ってるんだ。ここを通らないと、スラム街に行くのは15分程損する。
「なんか坊や今日はいい臭いね。何かしてきたの?」
「あ、うーん。秘密。」
「店長!坊や一人拐いまーす!」
「あらいらっしやーい」
僕は抵抗するけど中に引き込まれた。そして質の悪いソファーに座らせられてしまう。そして目の前にオレンジジュースを置かれる。
「私の奢りよ。で、白状なさい。」
うーん。ここは宣伝しておくか。
「えっと西門近くにダンジョンが出来たの知ってます?」
「知らないわ。あまり興味ない。」
「そこが温泉だとしても?」
「温泉?ってなーに?」
僕は敢えて内緒話する。
「お湯が張ってあって、暖かいんだ。そこに入ると、美容にも効くんだ。肌ツルツルになるし、怪我も治るんだ。疲れも吹き飛ぶ。けど、皆に知られると混むから、あまり人に教えたくないんだよなー。」
明らかにお姉さんは目を輝かせる。
「そ、それってどうやって行くのかしら?」
「3日後にギルドに3Yって言ったら護衛してもらえるよ」
「きゃー!ありがと!」
その後直ぐに隙を見て逃げた。
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帰るとみーさんのご飯を食べて布団に入る。けど、暫く温泉に浸かっていたから、ヒールの効果で眠くない。
取り敢えず眼を閉じる。
すると、ドアが開く。誰か入ってきた。そして布団に潜り込んでくる。いつもは気がつくとエメリアと少し話して眠るけど、今日は寝た降りをしてみた。
すると暫くすると急に窓から誰が侵入してくる。
エメリアは布団から出ると周囲の音が聞こえなくなる。薄く目を開けると、エメリアが僕に風の結界を張ると音を遮断した状態で何かと戦っていた。
ふと起きてみると、エメリアが戦っていたのは、サキュバス?だった。かなり際どい格好だから多分あってる。
結界から耳を出してみる
「ふふ、いつも邪魔してくるけど、今日はそうも行かないわ!今日はやっとインキュバスを連れてこれたから、これでメロメロになってなさい!」
サキュバスが急に横に飛ぶ。その瞬間にピンクの光に包まれる。
「きゃー!ああ。」
エメリアは反応出来ず脱力してしまう。刀も取り落とす。
体からハートが出てる。完全に魅了の魔法に嵌まってしまったようだ。
次回はすこし時間かかるかも