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ヒーラー奏の立位置は?前衛です!  作者: 梅花 零度
魔王選抜編
102/118

商談3

ー奏ー


 騎士団長を倒した後、暫く訓練に付き合ってから、管理室に呼ばれる。ここはとても強い人たちがいたが、もちろんエメリア達にくらべれば・・・。あ、ミルと同じくらいの人はいたなー。


「ははは、ちょっとお前を見くびっていたよ。」

「で、商談なんだけれど・・・。」

「おい、急すぎんだろうが。」


 ロドスは扱いにくいという表情が顔に出ていた。でも僕はロドスのそういうところを見込んで誘っているんだ。つまり、っこの異世界で通用する商売かどうか。




「で、お前のこの前持ち込んできたガラクタの続きか?」

「いや、車も改良できて、完成の80%までは行ったけど・・・・ABSだけ無理なんだよね。さすがにコンピューター制御は厳しい。」


 以前、車(車輪にボディー、シートを着けてハンドルつけて、ブレーキをつけ忘れた)で走っていたら、ロドスが面白いもの乗っているなって声をかけてきて、隣に乗りやがったので、急ブレーキを掛けてやろうと思ったら、ブレーキが無くて壁にぶつかって大変なことに・・・・。



「じゃあ、今度はどんな商売だよ。」

「今度は温泉さ。」

「温泉?」




 そう、この国には体を拭くという習慣はある。そして風呂に入るという行為は貴族だけだ。



「貴族むけでは無くて、冒険者や一般向けかな。」

「どうしてそれを俺に言う?」

「いや、僕の魔王候補の能力がダンジョン作成だから、働かせるのを魔物にすれば儲かるんじゃないかな?と思って。」

「ふむ、それはいいものなのか?風呂なんか入ったことねーから分かんねー。」



 そりゃそうだよね。ロドスはどう見ても風呂好きな感じじゃない。けれど、これは予想済。



「もしもだよ?僕がいなくても傷が簡単に治る温泉があったら?お湯に浸かるだけで、傷も疲労も消えるなら?」

「な!?」



 そう、せっかく異世界にいるんだ。普通の温泉じゃあ、つまらない。僕のヒールとロドスの魔物を同時にやれば行ける。そのためのアイデアがある。



「じゃあ、まずは立地とかを決めて。」

「おいおい、急だなー。俺はまだやるとは言ってねーぞ。まあ、やるが。」

「やるんかい!」



 と乗り突っ込みは置いておいて・・・・・。僕たちは町の外に出る。そして暫く歩く。勿論魔物も出るけど、銃で瞬殺していく。瞬殺っていっても、とっても弱い魔物しかいないけど。



「じゃあ、このあたりでいいかな?」

「おい、なんでこの辺にするんだ?わざわざ来にくい所で客を集める気があるのか?」

「まずはロドスが騎士団をここで鍛えるならこの辺りが良くない?周りを気にせず訓練してから、そして傷を癒す。それにこのことはだれにも口外禁止。」

「おい、シュシが変わってやがるぜ?マ物が出てくるが、冒険者なり立てがやっと倒せるくらいの魔物がうじゃうじゃいる処だぜ?こんな所にくるなら、一般の客もほとんど来られねーんじゃ・・・・。」

「ここはダンジョン。そして、その道中の魔物は一般の人が護送クエストでお金を払うという必要があるんだ。実はギルド長に頼まれてて、新人冒険者の金額がいいクエストって無いって嘆いていて、新人専用のクエストとしてこれを使えないかな?っと。」




 まあ、考えているのはこんな感じ・・・・。




「んで?これからどうするんだ?」

「まあ見ててよ。」




『スキル:クリエイトダンジョン』




 僕が手を出すと、地面から洞窟が現れる。



「ほう、これが・・・・。」

「よし、湯、癒、遊の3Yだ!これだ!」



 僕はそう言って『湯、癒、遊』と書いた看板を立てる。そして僕はロドスとダンジョンに入る。




「ロドス。こっちを男湯、こっちを女湯。そうして、湯は循環するようにする。ここからロドス、お願い。温泉は地下のマグマで温められて温泉になる。その温泉にヒールの魔術を織り交ぜたいんだ。だから、植物系の根か茎にそういう成分を放出する魔物を設置してくれない?」

「なるほどな。『スキル:クリエイトシード』この種にヒールをすればマ力を吸ってヒールを溶け込ませることができるはずだ。」



 ロドスからもらった種は梅干しの種くらい。それを5つもらい、ヒールをかける。すると、芽が出てきたから、地下深くに地下水が潜る(パイプを作成済)ように根を張らせた。それを5重にしてみる。


 その後、お湯を貯めれば温泉の出来上がり。




「よし!」




 僕は手をナイフで切ってお湯に突っ込む。誰の手?もちろんロドスの!



「っておい!!なんで俺の手でやるんだ!」

「はじめ商売やらないって言った罰。」




 一発ガツンと殴られたけれども、痛くなかった。




「い、痛くない・・・・よ?」

「涙目で言われてもなー・・・・。」



 ロドスに呆れれてしまった・・・・・。








***********************




「うおっほん!それでは改めて、魔物をお願いします。ロドスさん。」

「そういうところは調子いいんだから・・・。」




 ロドスは受付にデーモンを。集金にミミックを置いた。デーモンが説明し、ミミックにお金を払わないと通さないという仕組みだ。そして、ゴブリンたちを呼び出してマッサージ係として置く。しかし・・・・・・・。





「お風呂にしかもマッサージでゴブリンって・・・・。でもほかになにかいる?」

「いねーな。とりあえずこんなんで我慢しておけ。」



 醜悪なゴブリンが急に精悍な顔立ちになった。いや、ロドスの顔になった。



「きも!別の意味できも!しかもロドスってバレルから却下で!」


 ロドスにまた殴られた。バレルのは当たり前だろう。本当のことを言ったのに・・・・。

まあいいや、温泉の集客をどうにかしなくては・・・・・。目玉がすくないなー。


次は一度帰ってエメリアと新キャラ?が出てきます。ちなみにエメリアがなぜ奏の布団に潜り込んでくるかに理由が・・・。

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