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短編集  作者: 瓢箪独楽
6/8

川流れ

あ、どーもどーも。


今回は僕のお話にしばらくお付き合いください。


と、その前に自己紹介しないといけませんね。


日本語喋っちゃってますけど、僕はカッパです。


あ、今もしかして、


「こいつ何言ってんだ?」


とか思いませんでした?


まぁ別にいいんですけどね。


と、こんな話は別にいらないですよね。ごめんなさい。


何を話すのかと言いますと、


実は僕、


現在進行形で川流れ中です。


いやね、別にカッパなんですから、


雨とか水とか好きなんですよ。


だから僕自身は別にこのままでもいいんですけどね。


ただまぁ、アレじゃないですか。


カッパが川を流れてたら、誰かが通報とかしちゃうかもしれないじ

ゃないですか。


ちなみにうつ伏せ状態で流されてます。


シュールでしょ?


と、まぁそういう事なんで誰か助けてくれませんかね?


え? 自分で泳げって?


それが出来ないから川流ingなんじゃないですか。


え? 気持ちが悪い?


そりゃまぁね、見ず知らずのカッパとか気持ち悪いかもしれません

けど…… そこをなんとか……。


え?尻子玉を抜かれるって?


いやいや、助けてくれる人からそんなもの抜き取ったりしませんっ

て。



…………。



あれ? なんか皆さん勘違いしてません?


僕は河童じゃなくて合羽ですよ?


勘違いしてましたよね? 絶対。


何ですって? 合羽が流れていたところで通報なんてしないって?


そんな嘘を言うから勘違いしたって?


何言ってるんですか。想像してくださいよ。


うつ伏せなんですよ、僕。


合羽がうつ伏せでプカプカ浮いてるんですよ?


…………。


どうです? かなり緊急事態っぽく見えませんか?


ね、そうでしょ? わかってもらえましたか?


あっ、何処に行くんですか!


ちょっと!ちょっ…… あーあ、行っちゃった。


はぁ…… どうしよう。このまま万が一通報とかされたら、


皆様に迷惑をかけてしまう事になって、申し訳ないなぁ……。


あ…… 水が…… 背中の方に……


ああ…… 僕このま…… ゴボ ま…… 沈…… ゴボゴボゴボ……。




というわけで川底から、どーも合羽です。


皆様、僕にお付き合いしてくださって


本当にありがとうございました。


本来は雨とか水とかお手の物なんですけどね…… いやはや。


まったく、これこそまさに『河童の川流れ』ってわけですねぇ。


おっとっと、おあとがよろしいようで…… ドンドン

ちょっと強引?

まぁ大目にみてやってください(笑)

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