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スキルに関するあれこれと閑話 Day 103 出発前日

後半に影野の身の上話が出てきます。

前半は飛ばしても後半は読むことをお勧めします。

影野が取得しているスキルの分類


【片手剣】、【短剣】は武器系スキルであり、スキルを持っているとその武器の使い方が分かり、動きに補正がかかる。具体的に言うと、スキルを所持しているだけで初心者が多少の訓練を積んだ見習い兵士程度の動きができるようになる。


【投擲】、【体術】、【二刀流】は戦闘系スキルであり、効果は武器系スキルと大差ない。


武器系、戦闘系スキルは所持していなくても訓練を積むことで同様の事ができるが、容易に強くなれることとその事柄に対する才能が増加する為(元々の才能を1とし、それにスキルレベル/100を足したものになる)取得する者が多い。


【暗殺術】はアーツ系スキルであり、所持することで特殊な技を使用できる。スキルレベルと共に使える技も増えていく。例)首に攻撃を当てると確率で即死させる《首狩り》が発動する。不意打ちで確率増大。


【風魔法】、は魔法系スキルであり、これを所持していないと魔法を使用することはできない。スキルレベルと共に使用できる術の数も増えていく。


【調合】、【細工】、【錬金術】、【魔導具作成】は生産系スキルであり、レベルに応じてそのスキルに関する知識が手に入ると共に、魔力を消費することで工程を一気に省くことができる。また、そのスキルに関係する物に対する限定的な鑑定ができるようになる。


【鑑定】、【索敵】、【隠密】は技能系スキルであり、その行為がスキルレベルに応じてできるようになる。例えば【鑑定】の場合、その道具に対する知識が無い状態でも見ることで大まかな知識が頭の中に浮かび上がってくる。


【付与術】、【便利魔法】はその他系スキルであり、少し変わった物や特別なことができる物が多い。






登場済みスキルと取得に必要なSP


【片手剣】・・・100

【短剣】・・・100

【投擲】・・・150

【体術】・・・150

【二刀流】・・・300

【暗殺術】・・・800

【風魔法】・・・500

【調合】・・・1000

【細工】・・・1000

【錬金術】・・・1000

【魔導具作成】・・・1500

【鑑定】・・・800

【索敵】・・・500

【隠密】・・・500

【付与術】・・・1500

【便利魔法】・・・1500

【極光剣】・・・5,000,000

【神聖魔法】・・・5,000,000

【暗黒剣】・・・5,000,000

【闇影魔法】・・・5,000,000

【精霊召喚】・・・3,000,000

【弓】・・・100

【調教】・・・1500

【鷹の眼】・・・1000


ちなみに最初に得られたスキルのSP合計値は


一般人・・・2500~5000

準チート・・・10,000~30,000

チート・・・50,000~150,000

明山&黒川・・・13,000,000


となっています。


上位スキルほど取得に必要なSPは高く、明山、黒川のスキルは全て最上位スキルです。


なお、この世界の人は2つのスキルを持って産まれてきます。そのスキルは基本的に両親が取得していたものです。(稀に祖先が取得していた物の時もあります)




影野悠人が新たに覚えた便利魔法

《アンブレラ》・・・水を弾く膜を身に纏う。


《ウェザー》・・・明日の天気が分かる。


《ドライ》・・・一瞬で乾燥させる。


《ワープ》・・・いわゆる○ーラ。一度行ったことがある場所に一瞬で移動する。ただし1日に(スキルレベル/10)回(小数点以下切り捨て)しか使用できず消費魔力も多い。






**********



「ふう……」


 俺は宿の部屋に着くと思わず溜息をついた。


 明日、俺と神田はこの町を出ていく。元々この世界でやっていくための準備を整えるための滞在だったのだから当然だ。


 魔王出現まで後9ヶ月。長いようだが恐らくあっという間になくなるだろう。


「それまでにできることはしないとな……」


 魔王と戦う気は俺には無いが仮にも魔王なのだから全世界を巻き込む規模で侵攻があるだろう。最低限それを乗り切れるだけの力は得なくてはならない。


「向こうに戻る気はないが死ぬ気もないしな……」


 そう、俺は元の世界に帰る気が無い。


 俺にはすでに肉親がいない。


 物心ついた時には両親からの虐待を受けていて、俺が8歳の時、2人は突然事故で亡くなった。


 まあ、その虐待のおかげで痛みに耐性ができ冒険者稼業がしやすくなっているのだから人生は塞翁が馬だと思う。


 その後は父の兄にあたる伯父が俺を育ててくれたが、その人も去年病死した。伯父は婚約者に手ひどい裏切りを受け人間不信になりかけていたが、それでも7年間育ててくれた恩人だ。


 俺に兄弟はおらず、血縁者も知っている限りいないのでしがらみは無い。


 遺産は多少あるが、学費や何やらで俺が社会に出る時には無くなっているだろう。


 容姿は平凡で、少し手先が器用なこと以外特に才能が無い俺にとって元の世界は残酷だ。


 小説なんかで悲劇の主人公みたいな生い立ちでも容姿と才能が無かったら主人公になんかなれない。俺の能力じゃ努力しても中堅より少し上の大学がせいぜいで就活も苦労するだろう。


 それに境遇に対して変な同情なんかされたくない。


 それなら文明レベルが低く、危険があろうとも仕事がある(というより既に就いている)こちらでの生活の方がましに思える。死が身近なものだから過度な同情とかもないしな。


 なんだったら魔王が倒された後、薬屋を開業してのんびり過ごしてもいい。


「まあなんにせよ力をつけないとな……」


 そして俺は眠りにつく。疲れた体を休め、明日に備えるために……


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