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Day 104   次の町へ

 早いもので俺たちがこの世界に飛ばされてから3ヶ月が経過した。


 俺と神田はD-ランクにまでなり、レベルも30を超えている。


 ただ3ヶ月の間で特筆すべき事柄が盗賊に襲われたことと指定討伐対象の魔物を倒したことしか無いのは俺たちが脇役だからだろう。チート連中は毎日イベントが盛りだくさんに違いない。勇者やら馬鹿みたいに強い傭兵団の噂が聞こえてくるし……


 それで強くなった俺のステータスがこちら。


名前:影野悠人

性別:男 Lv.:32

HP:258

MP:304

STR:102

VIT:101

INT:126

MND:137

AGI:109

DEX:156

LUC:72


スキル

【片手剣】30 【短剣】28 【投擲】27 【体術】23 【二刀流】21 【暗殺術】2 【風魔法】3 【調合】38 【細工】7 【錬金術】21 【魔導具作成】9 【鑑定】19 【索敵】28 【隠密】11 【付与術】14 【便利魔法】26


所持SP:32,984


 うん、薬作りまくってたらDEXがかなり上がった。ちなみに【錬金術】と【付与術】、【魔導具作成】はより性能のいい薬を作るために取ってみた。


 ちょっと取りたいスキルがあるからSPは貯め中。50,000も必要なんだよな……




 俺と神田は今日この町を別々に出る。


 俺はでかい図書館があるという学術都市スタディルに、神田はシーリスよりでかい町に向かう予定で、双方共にそこへ向かう護衛依頼を引き受けている。


 元々一緒に行動していたのは利害関係が一致していたからだし、当分の資金とある程度の危機に対処できるだけの実力を得た以上、それぞれの目的に向けて行動するのは当然だ。魔王が出現するまで時間もあまり無いしな。


 俺は元の世界に帰る気が無く、この世界で一生を終えるつもりだから、魔王との戦いで死なないだけの知識や武器を得るために、神田は身の丈に合った信頼できる仲間を得るために今後は動く。


「それじゃ、薬が欲しくなったら連絡してくれ。 元気でな」


 神田には俺が作った連絡用の魔導具を渡してある。対になっている物限定で電話代わりに使えるものだ。


「うん、そのうち連絡するから。 また会おうね」


 神田はそう言うと手を軽く振って去って行く。それと共に彼女が【調教】で使い魔にしたグレイウルフ(ワイルドウルフの強化版?)とリトルホーク(普通の鷹にしか見えない)も動き出す。こいつらがいれば仲間がすぐに見つからなくてもそれなりに安全だろう。




 神田と別れた俺は依頼主との待ち合わせ地点に向かう。


 今回の依頼主はそれなりの規模をもつ商隊で、俺以外にも7人依頼を受けた冒険者がいる。


「初めまして、今回依頼を受けさせていただくユウト・カゲノです。 よろしくお願いします」


「ああ、これはご丁寧に…… スタディルまでの道中よろしくお願いします」


 ひとまず商隊の代表者と挨拶を交わし、先に来ていた冒険者の方へと足を進める。


 先に来ていたのは3人で、男1女2だ。雰囲気から親しい間柄なのが分かる。今が集合時刻の15分前だから早いな。


 この世界では1時間ごとに鐘が鳴って時刻を知らせるが、現在の時刻をいつでも知りたい者は魔導具の1種である時計を持っている。(腕時計タイプではなく懐中時計)


 まあそれなりに高いから持っているのは中堅以上の冒険者か商人、もしくは国に仕えている人ぐらいだろうか。


「今回一緒に依頼を受けるユウト・カゲノです。 よろしくお願いします」


 とりあえず挨拶は大事だよな。


「おう、よろしくな!! 俺はゴウ・バーツ。 んで妻のキリアと娘のレイアだ」


 そう言って男、ゴウさんが隣にいる2人を紹介する。


(家族で冒険者をしているのか…… ゴウさんとキリアさんはレベルが高いしベテランっぽいな……)


 俺は【鑑定】によって自分とのレベル差が15以内なら相手のレベルを見ることができる。しかし娘のレイアは見ることができるが2人のレベルは不明だ。


(50は超えてそうだな。 今回の護衛依頼はB階層の依頼だからありえないことではないか……)


冒険者のランクとレベルを階層ごとに分けると

S……100オーバー

A……80~100

B……50~80

C……45~50

D……30~45

E……15~30

F……15以下


といった具合だ。


 もちろん正確にこれが当てはまるわけではないが大体の目安にはなる。


「俺とキリアはB-でレイアはD-だ。 ユウトはどんぐらいだ?」


「俺はD-です。 護衛依頼は初めて受けるのでいろいろと教えてください」


 やはりかなりの実力者のようだ。険悪な関係にならないよう注意しよう。


 それから俺たちはしばらく雑談をし、残りの冒険者が集まるのを待って、出発することになった。


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