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Day 1   森を進み

12/18 一部追加

 どうも、影野悠人です。


 教室から出て1時間ほどが経ち、現在昼食のため休憩中。


 そして俺は【索敵】で周囲を警戒しつつ神田がパンを食べ終えるのを待っている。


 正直言って泣きそうです。


 だって女子に守られるって!!しかも寄生(経験値的な意味で)でレベル上げって!!


 ……ええ、そうです。どうやら近くにいる人にも経験値が入るみたいなんです。おかげでレベルが2に上がりました。


 いや、まあ確かに戦闘向きなスキル無いし、【索敵】で魔物を早期発見して戦闘に貢献しているが男としてのプライドが……


 それに神田ってショートカットで小柄な体型で明るい性格の女子なんだ。カテゴライズ的には小動物系に分類される。だから余計につらい!!


 倒した後に俺が《ドロップ》で剥ぎ取るから汚れ無くて嬉しいって言ってくれてるけどそれにしたって……


 そういえば使ってて気づいたんだがこの魔法、どうやら剥ぎ取れる素材をランダムで1つ傷とかが全くないきれいな状態で得られるものらしい。


 つまり自力で剥ぎ取った方が量的には良く、魔法を使った方が質的にいいと。


「それじゃあそろそろいこっか?」


 考え事をしているうちに神田がパンを食べ終えたらしい。


 そして移動を再開する。


 サバイバルセットに入っていたコンパス片手に俺が前を行き、神田が少し後ろを歩く形だ。


 時々生えている薬草やら果物、木の実を採取しつつ道なき道を行く。


 魔物は俺が見つけ次第神田に知らせ、【鷹の眼】で視力を強化した神田が矢で貫く。


 元々弓道部で弓の扱いには慣れているそうだし、【弓】スキルによる補正のおかげで百発百中状態だ。もちろん早期発見からの不意打ちであることも大きいだろうが……


 もちろんその後に矢は回収。ちなみにこれ俺の役目。


 そんなこんなで休憩を取りつつ歩き、17:00近くになってようやく森を抜けることができた。


「今日はここらで夜営の準備をしよう。 地図を見る限り今からだと町に着くのは真夜中になるだろうからな」


 森の中で歩く速度が落ちていたことを考慮しても町まで3時間は掛かりそうだ。魔物がいるこの世界でそんな時間に町に入れるとは思えない。


「うん、私もそれがいいと思う」


 それから焚火に使う小枝を集め、《シェルター》を唱えて安全確保。食材を出し合い簡単なスープを作る。


 完全に日が沈む前に料理は完成した。火は《ファイア》、水は《ウォータ》で確保。うん、名前通り確かに便利だ。


 結界は張ってあるが一応寝ずの番をしようということになり、最初に神田が、次に俺がすることになった。


 慣れない森歩きに疲れていたのかまだ19:00ぐらいだというのにあっさりと眠れ、神田に交代を告げられるまでしっかりと寝た。


 さて、これから6時間暇だ。


「とりあえず今日の成果を見てみるか……」


 とりあえず俺はステータスと呟いた。



名前:影野悠人

性別:男 Lv.:3

HP:78 

MP:84

STR:17

VIT:16

INT:23

MND:46

AGI:18

DEX:32

LUC:72


スキル

【調合】1 【索敵】3 【便利魔法】2


所持SP:70


 うん、それなりに上がっている。


 そのことに満足し、とりあえず暇つぶしのために【調合】を試すことにする。幸い材料は森で採取してきてるしな。


 道具を取り出し、作ろうと意識すると頭の中に作り方が浮かんでくる。どうやらまだ10級ヒールポーションという物しか作れないらしい。


 まあなんでもいいから作ってみようと乳鉢に刻んだ薬草を入れ、良く磨り潰す。


 そこに水を加えて混ぜ、漏斗を用いてろ過しつつ空き瓶に移す。


 鑑定してみると


名前:ヒールポーション

ランク:10

効果:HP54回復


 となっていた。


 鞄に入っていたヒールポーションが


名前:ヒールポーション

ランク:10

効果:HP50回復


 だったから4分が手作り効果なんだろう。


 とりあえずできたそれを少し舐めてみる。


 ……うん、苦いし不味い。予想通りだ。


 今度は少しレシピにアレンジをしてみる。といってもするのは簡単、小説でよくあるアレ、果物を加えてみる、だ。


 俺の取り分になっていたリンゴ10個のうちの1個を角切りにし、薬草と一緒に磨り潰す。


 後は加える水の量を調節し、漏斗で瓶に移すだけ。


 その結果こうなった。


名前:ヒールポーション(オリジナル)

ランク:10

効果:HP53回復


 効果はある程度ばらつくものだと思うから1下がったのは気にしない。


 とりあえず少し舐めてみる。


 うん、予想通り相当飲み易くなった。


 それとどうやら1度作ったオリジナルレシピは登録されるらしい。調合しようと思うと頭にどちらのレシピで作るか選択肢が出るようになった。


「次は魔力を使った調合を試すか……」


 これは【調合】(生産物の名前)と言ってMPを消費すれば一瞬で出来上がるというものだ。


「んじゃ、早速…… 【調合】オリジナルヒールポーション」


 神田を起こさないよう小さな声で呟く。


 体から何かが抜ける感覚がし、目の前に用意した材料が光に包まれるとそこには材料の代わりにポーションが入った瓶が置かれていた。


 鑑定で見てみると


名前:ヒールポーション(オリジナル)

ランク:10

効果:HP50回復


となっている。


 一発製造で作ると最低限の性能になるのだろう。


 その後、材料の許す限り俺は【調合】を続け、いつの間にか夜が明けていった……



名前:影野悠人

性別:男 Lv.:3

HP:78 

MP:84

STR:17

VIT:16

INT:23

MND:46

AGI:18

DEX:32

LUC:72


スキル

【調合】3 【索敵】3 【便利魔法】2


所持SP:100


名前:神田歩

性別:女 Lv.:3

HP:72 

MP:64

STR:17

VIT:15

INT:32

MND:31

AGI:28

DEX:28

LUC:72


スキル

【弓】3 【調教】1 【鷹の眼】3


所持SP:136


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