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碧の猛獣使い  作者: 翠月
第一章 真龍との出会い
2/8

第1話

こんにちわ。翠月です。

連続小説は難しいですね。

でも書きたかったんです。

未熟な内容でほんとすみません・・・(;´Д`)。

☆ ☆ ☆



 ……一方……闇の中の声………。


「……天界で動きがあったか………。」

「○○○○様。神がシルヴェスタに一手投じたようですよ…。」

「クックッ。神め何を考えているのだ。まぁ暫くは様子を見させてもらうか…我の力が戻るまで………クックックックッ…。」



☆ ☆ ☆


 森の中を馬車が走る。遠くの方では燃え盛る炎の明かりだけが見える。走る馬車の後ろから獰猛な獣たちに股がった兵士たちが魔法や弓矢を飛ばしている。防戦する馬車側には一匹の龍を先頭に魔法等が放たれるが、最強を吟う龍でも多勢に無勢では捕まるのは時間の問題だ。

 馬車の中では高貴な雰囲気を纏う女性と魔法使いと分かるローブを纏った青年がいた。


「ユラ!!このままでは捕まってしまいます。この子を連れて逃げなさい。」

「しかし!!」

「私の命が聞こえなかったのですか!!逃げなさい。そなたの獣なら奴等は追い付けません。我が国がこの子を失う事はあってはならないのです。」

「陛下…。分かりました。必ずや姫様をお守りいたします。」

「頼みましたよ。ユラ。」


 にこりと笑い、高貴な女性は馬車の後方で防戦を張っている龍騎士も呼ぶ。

「シュラフ!!」

「お呼びでしょうか!!」

「そなたもユラと共に行き、この子を守りなさい。」

「「!!!!!」」


 召喚した獣に股がり赤子を連れて馬車を離れようとした際、ユラは彼女のおもわぬ声に絶句した。シュラフも同じだった。

 いち早く立ち直ったのは、シュラフだった。


「何をおっしゃられます陛下!!私は常にお側にあり、王妃陛下をお守りせよと皇帝陛下の命があります。そのお言葉を聞くわけにはいきません。」

「もう一度言います。我が子を守りなさい。それが私からの最後の命です。」


 その一言で説得は無理と判断し、シュラフは胸に片手を置き騎士の礼をした。


「大丈夫です。私もこれが今生の別れにはいたしません。シュラフ、ユラ。我が子を頼みましたよ。」

「陛下もご無事で…。」


 そう言い残しシュラフは龍を還し、ユラの獣に飛び乗った。


「ユラ。俺も後ろに乗せろ。降りきれない敵は俺が叩く。」

「分かった。」


 二人は一礼し瞬時に走り去った。

 後に残った馬車は止まり、潔く中から女性が出てきた。後から追ってきた者の頭角と思われる男が近寄る。


「鬼ごっこは終わりですか?王妃陛下。さぁ姫様をお渡し下さい。姫様はどちらに行かれたのですか?」


 男はそういい放ち眉間にシワをよせ王妃の顎に剣を向ける。


「そなたたちに教える筈もなかろう。もし、教えてほしいなら私を倒すがよかろう。」

「それもそうですね。」


 そう言うと双方が距離を置き、前触れもなく二人から魔法の光が放たれた…。


 走り去ったユラ達は遠くで閃光が走るのを目撃し、後ろ髪を引かれる思いでその場を去った。

……ユラの腕の中で眠る皇子の母を思いながら…。

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