表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/12

翔け、少年よ

人は皆、一度は空を飛びたいと思うだろう。


人間は、自分だけでは飛べないから、「飛行機(ザ・フラウィング)」というものを生み出した。


あの少年は、思っていたのだろうか。空を飛びたいと。


灰と化し、風に吹かれ、実現させたのだろうか。


もう一度生まれ変わったら、少年は大切な人の事も忘れてしまうのだろう。


最後に大切な人と共に空を飛びたかったのだろうか。


私は鳥が羨ましい。


けれど、鳥の一生はとても短い。


人間よりも、地上の動物よりも。


少年の心は(はばた)けたのだろうか。


私もいつか、大空(ウィング)(はばた)いてみたい。


そして、今、少年に届くように叫ぶ。


「さぁ!(はばた)け、少年よ!自らを解放し意のままに(はばた)け!」


少年の心に響いたかどうかはわからない。


近くの木に留まっていた鳥たちが大空を(はばた)き、遠くへ去って行った。


私は私。


少年は少年。


それぞれの思いによってどう飛ぶかが決まる。


試験に合格し、将来が(はばた)けたり。


人それぞれなのだ。


(はばた)けた者は素直に生きることができる。


しかし、(はばた)けなかったものはいつか後悔する。


少年はこれから生まれ変わっても、きっと素直に、そして明るく、前向きに生きることができるだろう。


そう。隠れて闇の中を生きているこの私とは違ってな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ