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不思議な心は儚くて
心には「光」というものがある。
それは誰しもが持っている。
「希望」というものか。
しかし、その光に気付くのはごく一部の人間でしかない。
手にしていても気づかないものは多いのだ。
あの少年は心に何を宿し、生きていたのだろうか。
そして、私の心には何が宿っているのだろうか。
心は単純なことでも折れやすい。
心を揺さぶられ、狂わされれば人はまともにはいられない。
そう。だから儚いと言われるのだ。
心に刻み込まれた傷は一生癒えることは無い。
ずっと。
永遠に。
人間は、心がとても弱いことを知っている。
だから、人はそれを守りながら、隠しながら生きている。
不思議な心は儚くて。
心の形は人によって違う。
だから、不思議なんだ。
あの少年は、きっと心が折れそうな中も耐え、誰かを守るために生き続けた。
心はいつでも不思議なもの。
その心に振り回される人間もいる。
少年には全てが儚いものであり、そして、全てが不思議だった。
私も見届けよう。
その儚い命を。