「配慮の欠如」
今朝はなんとなく、頭もカラダが重い。
ああ、体調不良で仕事休むっていうわけにもいかず…
家を出た。
あ〜今日は穏やかに過ごしたいところだが、
そう願った矢先に、現実はあっけなく裏切ってくるのですよ
エレベーター前
「そうそう、あの人があんなこと言って、課長を怒らせちゃって」
「え よく言ったね〜 」「でさ〜・・・・・・」
ガヤガヤと響く声。
話題としてはよくある職場の世間話。
仲を深めるための“雑談”なんでしょうよ
でもね……。
周りに人がいるとか、誰かが聞いてるとか、少しは気にしなさいよ
狭い箱の中、逃げ場のない空気。
これが——「配慮の欠如」ってやつだな。
私はどんな顔をして、聞いていないフリをすればいいんだろう。
このタイミングの悪さに、朝からもうぐったり…
***
さてと、気を取り直して仕事に集中……。
って…そう思った矢先、今度は背後から声が聞こえてきた。
3〜4人のグループか、 何やらコソコソ話している。
その笑い声に、ふと不安がよぎる。
——私のこと、話してる?
被害妄想だと分かっていても、なんか気になってしまう。
誰のことなんだ?なんのことだ?
自分の気質、もう少し鈍感だったら楽なのに。
ああ、疲れる……少し離席しよう。
***
「蘭も意外と、なんでも察知しちゃうからね…」
「意外ってどういう意味?」
「まあまあ…私も、そういう時はすぐ、離席するかな…」
「やっぱり、咲もそうなんだ〜」
「だって、聞こえてしまったことで、自分が色々考えて
モヤモヤしたくないじゃない、」
「そうなんだよ……癪に障るよね」
確かにそうだ、嫌だな〜って思ってる時点で、振り回されている訳だし、
”気にしない。” って、自分に言い聞かせるしかない・・・
それでも、何も気にしない人たちが羨ましい。
本当に聞こえていないのか、それとも気にしていないだけなのか——。
私は少しだけ、その鈍感さに救われたいと思った。




