『伊丹十蔵、バチェラーになる』
⸺某・恋愛リアリティ番組収録現場
司会「さあ、今夜ついに──話題の“バチェラー第9シーズン”が始まります!
今回のバチェラーはなんと……“整形外科界の鬼才”!!」
(ズンッ! 登場BGM:謎の三味線リミックス)
白衣を翻し、登場したのは──伊丹十蔵(65)。
手にはバラではなく、謎のシリコン模型。
観客「誰!?!?」「え、ガチ医者!?」「なんか持ってる!!」
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⸺紹介VTR(テロップ付き)
伊丹十蔵
職業:女体創造師/国家指定美乳技術者
好きなもの:乳のカーブ、左右差、触診
嫌いなもの:自然体という言葉
伊丹「愛とは形や。カップ数で語れんやつとは、共存できん」
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⸺バチェラー初日、自己紹介タイム。
参加女性1「はじめまして〜、ヨガ講師です♡」
伊丹「うむ、呼吸が浅い。横隔膜が“出る乳”の動きしとらん。落第や」
参加女性2「わたし、筋トレ女子で……」
伊丹「ええな! その広背筋から乳房へつながる“谷”が最高じゃ!! これC寄りD確定!!」
参加女性2「……???」
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⸺バラの代わりに“乳カップ”を手渡す選定式
伊丹「君には……この、寄せ型Eカップを授けよう」
参加女性「これ、何すればいいんですか?」
伊丹「わしの横に立て。触診は来週な」
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⸺中盤。参加女性たち、大混乱。
「ねえ、“この乳はポテンシャルが高い”って褒められたけど、意味わかる人いる?」
「そもそも“乳以外”で評価された人、いる?」
「てか、誰も伊丹の目を見て喋れてない」
「全員、胸元しか見られてないんだけど!?」
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⸺ついに最終回。
残ったのは一人の女性。
「先生、わたし……あなたに選ばれなくても、後悔しません」
伊丹「おまえは選ばれん。が、おまえの乳は歴代最高や。これは事実や」
「……………(涙)ありがとう、ございます……!!」
司会「感動的ゥ!!?!?!?」
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エンディング。
伊丹「わしにとっての“恋”とは──すべての女体が、未完成の芸術であるということじゃ」
(満天の星の下、乳模型を掲げながら)
伊丹「わしは、次の理想乳を探しに行く──旅は終わらん!!!」
スタッフ「番組終わってません!!!」
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完。