『伊丹十蔵、刑務所で人気者になる』
⸺某・刑務所 第8独居房。
刑務官「ええと、本日から新入りが入ります。“医療系変態”で前代未聞の受刑者らしいです──」
(ギィ……)
重たい鉄の扉が開いた。
入ってきたのは、白衣の裾を引きずったままの老人。
「……よっこいしょ」
その男こそ──伊丹十蔵(65)
異常なまでの乳房フェチと、国家級医療技術を兼ね備えた“乳の錬金術師”である。
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⸺数日後、囚人たちの様子が“異変”を見せはじめる。
・なぜかみんな胸を張って歩くように
・食堂で「俺、今CとDの間くらいッス」と囁く受刑者
・筋トレ中に「あ〜、乳首の向きが気になるな〜〜」と鏡を見つめる集団出現
看守「……おかしい。なんか胸の話ばっかしてる……!」
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⸺そしてついに始まる“伝説の地下講座”
その名も──
《刑務所エステ・伊丹塾》
「よいか。筋肉ではない。“色気”で圧倒するんじゃ」
「先生、俺、柔らかくなりたいっス……!」
「任せろ、プロテインじゃなくて豆乳や!」
「わかりましたぁ!!」
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⸺看守たちが視察に来る。
が、そこにいたのは──
なぜかピンクのナイトブラをつけたムキムキ囚人たち。
「俺の谷間、どうっスか先生!?」
「おまえはDにしとこ!」
「っしゃあああああああ!!!!」
伊丹「──うむ、美しさは暴力を超えるんじゃ。覚えとけ」
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⸺最終日。
伊丹の出所が決まる。
囚人A「先生……寂しいっス……!」
囚人B「もっと乳のこと、教えてくださいよ……!」
伊丹「わしは去るが……おまえらの“美”はここに残る」
(胸筋の上にネームプレート:「Juzo T. Style」)
「この施設の真の更生とは──乳を知ることじゃ」
刑務官「帰れ!!!!!」
⸻
完。