『伊丹十蔵、宇宙へ行く』 ―Itami: Zero-G乳房研究計画―
⸺NASA共同声明より
「今後の惑星間移住において、“乳房の揺れ方”がメンタルケアに与える影響は、見過ごせない問題である」
「よって我々は、ある人物に協力を仰ぐことを決定した」
その名は──Dr. Juzo Itami
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⸺搭乗決定の瞬間
記者「先生、なぜ宇宙へ?」
伊丹「……重力がなくても、揺れるものはあるんや。
むしろ、本質が浮かび上がるのは“無重力”のときや──」
記者「……あの、もう少し専門用語で……」
伊丹「わしの辞書に“専門用語”は“乳用語”しかない」
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⸺スペースシャトル「プルルン1号」発進
搭乗クルー:
•伊丹十蔵(乳房観察員)
•女性宇宙飛行士たち(全員カップ数申告済み)
•AIロボット「ユレマルくん」(揺れログ担当)
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⸺宇宙空間での観察記録
伊丹「うおおおおお……!!!!!」
・ノーブラで浮遊する乳の動き
・0.0002Gでの“遅れてくる揺れ”
・真空で膨らむ乳下線
伊丹「……これが、“究極の谷間”か……! 乳に、始まりが還っていくッ!!」
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⸺突如、人工衛星との衝突事故!!
船体トラブル。緊急手術が必要に──!
伊丹「誰かメスを!」
クルー「先生、ここ宇宙です!! 無理です!!」
伊丹「いいや、わしの手が“手術室”や!!」
無重力メス裁き、発動。
揺れと共に機械も直る(なぜ?)
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⸺ラスト、伊丹が宇宙船の窓から見たもの
遠くに浮かぶ地球。
その青い球体を、両手でそっと包むように見つめながら──
伊丹「……どこであれ、揺れるものは美しい。
重力がなければ、人間が揺れればええ──」
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完。