表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白昼夢  作者: ことい
1/5

出逢い

『出逢い』

それは夏の暑い日でした。グランマの家に着いたマスターの自家用車の後部座席で電源を入れられ、降り、マスターの後をついて移動を始めました。事前に家屋周辺のスキャンデータも入力されていましたが、自身のセンサーやカメラのデータとの差分は貴重な学習データとなりました。インターホン越しのやり取りの後、壮年の女性が我々を迎えてくれました。これが私とグランマとの出逢いです。


以上がグランマの口述筆記により書き残した文章です。ここからは彼女の委任により私が文章を作成しました。一部引用もございますが、明記いたしません。以降の文体の揺れはこの理由によるものですので、ご了承ください。また、記述の順番は指定されておりますので、この文章の結論が最後になりますこと、合わせてご了承いただければ幸いです。


あらためて、私の説明をしますと、サービスロボット製造メーカー勤務エンジニアであるマスターが、その先輩社員であるグランマのためにカスタマイズした家事・介護代行ロボットです。元をただせば、彼らの過去プロジェクトの横流し品に相当し、私の存在が明るみになれば、明確に脱税、横領、後述の器物損壊に問われる行為となります。このため、マスター、グランマの個人情報、および二人のみに起因しない私を構成する技術の由来については開示できないことを了承ください。マスター、グランマという呼称も匿名性を維持するため、お二人の特性から類似語検索により抽出したものです。あくまで、特定の個人の嗜好によるものではないことをご了承ください。また、これらの事実を踏まえた上で私にご協力いただけるかどうかは、これからお話しする内容と合わせてでご判断いただければ幸いです。


ご了承いただけない場合も、この接続及び関連する情報の削除のみを行い、その他の損害行為は行いませんので、客観的視点でご判断いただけるかと思います。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ