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under 500 Ⅱ

ひったくり

大事そうに、カバンを運ぶ人がいた。


抱き締めるようにして、持っていた。


猫背になりながら、街を歩いていた。






カバンを、ひったくってやった。


大事そうに、抱えていたから大金だろう。


細い路地の片隅で、開けてみた。


これ関係に詳しいから、知っている。


これは、処分にお金がかかるゴミだ。


ここで、捨てたら不法投棄になる。


とりあえず、持って家に帰ることにした。






カバンを、ひったくってやった。


僕は、ひったくり専門のひったくりだ。


ひったくり犯を、いつも探している。


ひったくったものを道に広げ、立ち尽くした。


よく分からないものだった。


お金ではなく、知らない物体だった。


「すみません」


「はい」


誰かに話し掛けられた。


一瞬で、逃げる体勢になった。


「それ、五千円で売ってください」


「あ、はい」


その人は、ゴミマニアと名乗っていた。






近くに、カバンを見つめる黒い影があった。

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