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菫ノ詩集

とある世界に棲む薄汚れた爺さんの死に際

作者: 堅香子 擬々

ナウシカを金曜ロードで見てた

なんか、、、、うん、すごかった( ・∇・)

腐ってしまったんだ

儂の手は

儂は生き恥をさらす

そう

生き恥をさらすのだ

ほれ見とれ

よお見ろ

この腐りかけた枝な手をよく見い

ほれ

もうボロボロなこの黒い歯を見い

わかるだろ

生き恥さ

疲れたもんだ

さらしすぎたんだ

恥とは何か?

そう儂は何度も問いかけられた

儂はそれに翳った灰な口髭をごしごし撫でて

云ってやったんだね

お前がそうだよって

儂はもう先は長くない

永久を

永久を望んだ

望んでしまったこの身は

腐り灰となる

これが証拠だ

灰に固まっとるだろ

人肌では有り得ぬかたさをしとるだろ

ほれ

こんこんなるだろ

わかるだろ

この異質さが

人の世では起こり得ぬと

わかるだろ

わかったろ

儂の罪深さが

恥の度合いが

儂の装甲は腐ってしまって

恥をさらすしかなくなった

あのなんとも言えぬ人の肌は

腐ってしまって

中にある芯な部分が灰となる前の形になっとる

それが空気にさらされとる

、、、疲れたもんだ

永久を望む

罪を犯した

何でもない罪だ

誰でも犯してしまう何でもない罪だ

じゃあ儂がこうなったのは何故か?

そりゃ、、、只只

運が悪かったんじゃよ、きっと


木な机の上に置かれた

砂時計が

複雑怪奇に作られた砂時計の

砂が落ちきった


儂はそろそろ死ぬ

や、違うのう

そう、灰となり自然となる

うむ、これが正しい表現じゃよ

ほら、そろそろ手がなくなる

ほら、終わりじゃ

お主も、気を付けろよい

恥がさらされんように


複雑怪奇な砂時計は今もくるりくるりと

廻り廻り廻り廻り

また墜とす








つづかない( ̄ー ̄)

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