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プロローグ

ホントに初めての小説投稿なので、暖かい目で見て頂けると幸いです。



※2021年4月2日追記。見やすいように改稿しました(ストーリーや設定等は変えてません)。


※2022年1月2日かなり改稿しました(ストーリーは変わってません)。

 たとえば、ごく普通の家庭で平凡に生まれ、学校で誰にもいじめられることなく友達と楽しく過ごし、青春を謳歌し、やがて会社で周りに同調しながら仕事をして、大変だけど何だかんだ普通に平和に生きていくような人間が”社会の歯車”なら、何をやってもダメダメで友達もいない嫌われ者の俺は“壊れた歯車”だ。


 俺はどうも昔から勉強も運動も出来ず、絵が得意だとか唄が上手いといった特技もない。


 しかも周りに同調するのも苦手で、体育の授業でサッカーやバスケといったチームワークが必須な競技をやった時は協調性皆無の俺のせいでよく迷惑をかけた。……やる気が無かったというのもあるが。


 あらゆる意味で欠陥品の俺は、クズなクラスメートにいじめのターゲットにされ、マウントを取られるが如くからかわれたり、容赦のない暴力に襲われたりした。


 今でも、その思い出(トラウマ)が毎日毎日フラッシュバックのように蘇ってきて、思わず吐き気を催してしまう。


 こんな毎日なんてもう嫌だ! うんざりだ! 早く解放されたい!


 そう心の中で嘆いていたら、突如360℃視界が一切の光すら残らないほどの暗闇に覆われた。まるで目隠しをされているみたいに。


『は? なんだこれ?』


 俺はこのまるで漫画のような超常現象に、驚きを隠せなかった。


 なぜこうなった?


 一体何が起きている?


 もしかして俺は死んだのか?


 それとも、世界そのものが崩壊してしまったのか?


 どちらにせよ、何かしないことには何も始まらない。


 そう思い、俺は自分の視力をフルに使って目を細めて、何も見えない暗闇をよくよく見渡してみる。


 すると、遠くの方にポツンと1センチくらいの僅かな光が見えた。


 なぜだろう、俺は無性にその光に手を伸ばした。


 すると、その光は俺の手に反応してるかのように徐々に大きくなっていく。


 一体何なんだ、あの光は?


 不思議なことに根拠も無いのに、もしかして、あの光は俺を救ってくれるのではないか? と、なぜだがそんな事を思った。


 俺は人生に絶望している。さっきも言ったが、俺は無能すぎる故に、学校ではいじめを受けていた。


 それを、ただ自分に火の粉が降りかからないように助けもせず何もせず見ている他の奴ら(クラスメート)や、自分の評価のため、学校の名に傷をつけないために、いじめを見て見ぬフリをする無能教師も、当然誰も助けてくれるわけもなかった。


 周りの連中の誰もが……そして神さえも俺を見放していたのだ。そのせいで酷い事件も起きてしまった。


 “普通じゃない”


 そんな事を言われてから、俺は普通じゃないから、友達もできず、毎日のようにいじめを受け、誰も助けてくれないのだろうと理解した。


 こんなカスな俺には一生救いなんて無いのだろう。そう思っていた。だけど――。


 ――俺だって救われたい。


 俺は今立ち上がった。


 俺は走った。


 俺は息苦しくなった。


 俺は泣いた。


 俺は叫んだ。


 心の中に秘めていた様々な感情を。そして想いを――。


『誰か助けて!』


 ――――――――――。



作品を見て下さり、ありがとうございます。

出来次第、次話もUPしていくのでよろしくお願いします。


2/20 空白が入ってなかったので修正しました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 助かりそうだけど誰も助けてくれないのですよね。 タイトルで既にオチてる。
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