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これはある男が最後に残したメッセージ。
ところどころ文字が潰れて読めなくなっている。
どこかの誰かへ。
私の名前は■■■■。
どこにでもいる普通の■■■■■■だ。
このメッセージを誰かが見ている頃には、私はもういなくなっているだろう。
私は■■という男に追われている。
早い内に私は捕まって終わりだろう。
あの男は■だ。
この世界に存在する破滅の願望機をあの男は手にしてしまったのだ。
その破滅の願望機のありとあらゆる■■を使って、私を捕まえるなんて容易にできてしまうだろう。
だから私は捕まる前にメッセージを残す。
このメッセージを見ている者は、どこまでこの世界の事を熟知している?
この世界にはありとあらゆるものがある。
時間がないので、あまり詳しくは書けないが、魔法について少し書こうと思う。
まず魔法とは何か?
■■■■■■■■でよく見る■■だが、だいたいそのイメージだ。
あらゆる属性の魔法を使って、敵を倒したり、味方を癒やしたり。
だがこの世界では、時が経つにつれて魔法が■■するようにできている。
それに伴い、魔法の■■が変わることがある。
例えば、魔法を発動するには魔力だけではなく命も消費するとか、1人につき1つの属性しか発動できないとか、自分だけの魔法を開発できるようになるとか。
このメッセージを見ている頃には、どのような変化があるかまるで見当もつかないが、きっとだんだんと魔法が使いやすくなると思う。
この世界はそういう世界だ。
生物が進化するように魔法も進化する。
生物といえば、この世界のモンスターを見たことはあるだろうか?
実■■の■■の■■スタ■の■■■み■、■■同じ■■■から■た■■■。
あの男に逆らった者は、あの男が開発したある魔法によって、■■を■■■■■に変えてしまったのだ。
しかも■■が■■■■■になれば、■割は■■と■■を失い、■を■う獣と化してしまう。
恐ろしい……なんと恐ろしい魔法だ……。
あの男はそもそも人を人とも思ってない。人を弄んで楽しんでいる。
しかもあの男はそれだけでは飽き足らず、この世界を■■にして■■した並行世界にまで手を出して、その全てをやつ好みの混沌に染め上げようとしている。
このような暴挙を許してはならない。
誰かが止めなければならない。
だが、現状あの男を止められる者はいない。
だが、私はあることを思いついた。
あの男に戦って勝てなくても、あの破滅の願望機をどうにかできればいいのではと。
しかし破滅の願望機は魔法や力で壊せる物ではない。
かといって盗もうにも、あの男と破滅の願望機は■■していて、盗み出すことは不可能。
そこで私が開発したのが、破滅の願望機をいくつかに分断して、これから生まれてくるあるいは異世界から来た人間に埋め込む魔法を開発した。
ただ分断してどこかへ飛ばすだけでは、執念深いあの男が諦めるわけがない。時間をかけてでも探し出すだろう。
しかし人間に埋め込めば、あの男に見つかることはない……が、もしその破滅の願望機の欠片を持った人間が、何らかのきっかけで破滅の願望機を発動してしまえば、たとえ欠片であっても、その人間は人間でなくなるおそれがある。
そうなれば、あの男にも見つかってしまうだろう。
だが、これが現状であの男に一泡吹かせられる1番いい方法だ。もうこれ以上考えられる程の時間がない。
もうすぐ私は捕まって殺されるだろうが、私は最後まで戦う。
あの男の思い通りにはさせない。
たとえ生まれ変わっても、私はあの男を止める。そのための準備はもうできている。
長くなってしまったが、最後にこれだけは言わせてくれ。
『この世界は狂っている』
………………。