EPISODE③『精霊と妖精とダークロード終 その後⑥』解答パート
お待たせしました。
執筆が完了しました。
が、その前に実はここ数話で、オベイロンからウンディーネへの態度が本来の態度と異なっていた部分があったので以前の話も含めて修正させて頂きました。
ちゃんと確認しなかった自分のミスです。申し訳ございませんでした。
※今回も解答パートなので、文章かなり短めです。
『答えは――う◯こち◯こだ!』
――刹那、暖まっていた空気が一瞬にして冷気に支配された。越えてはならない一線を踏んづけてしまったのだ。
ダークロードは、おそらく温故知新と言いたかったのだろう。しかし想定する最悪の言い間違いにより、とんでもない禁句ワードを解き放ってしまった。
まだ幼き少年であるノームは大笑いし、年端のいかない少女であるサラマンダーは赤面し、うまく言語化できないまま、羞恥に溺れる。
年長者のシルフとモーガンは何とも言えない顔で、やれやれと肩を竦める。私も同様のリアクションを取った。
ミュルはなぜか震えていた。もしや笑いを堪えている? だとしたらノームと精神年齢が同じじゃないか。全く……しょうもない……。
『えっと……あはは……』
ウンディーネ様は、苦笑いするだけで何も言ってこなくなった。司会者ならば、ここは何とか空気を流して、次の問題に行ってほしかったのだが、そのタイミングも逃してしまった。
このままでは、クイズどころではなく、ただただ気まずいだけの空間にずっと放置される事となる。
仕方あるまい、ここは王である私が口を開くとするか。
『ダークロード、それを言うなら温故知新だろう?』
これで少なくとも氷河期からは一歩踏み出せた。
『そう、それだ!』
『やっぱり言い間違いか。ウンディーネ様、そういうことなので、進行して下さい』
『はっ、そ、そうね! 答えはう、じゃなくて温故知新でした! オベイロン選手、ミュル選手、正解です!』
訂正したことで、凍りついた空気が溶け始めた。サラマンダーだけはまだ赤面しているが。
『現在1位は2ポイントのオベイロン選手、2位は1ポイントのミュル選手! あとは0ポイント、ですがまだまだチャンスはあります! 頑張っていきましょう!』
今のところ私がリードしているが、このクイズ大会自体、得体が知らなさすぎる。何が起きても冷静になろう。
私は、プリンが食べたい!
『それでは次の問題です!』
ここまで見て下さり、ありがとうございます。
皆様がこの話を見て楽しめたのなら幸いです(^^)
次回も宜しくお願い致します。




