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壊れた歯車は異世界に行っても壊れたままだった  作者: カオス
5.5章〜未来への架け橋〜
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EPISODE③『精霊と妖精とダークロード終 その後⑥』

お待たせしました。

執筆が完了しました。

宜しくお願い致します。


※特定の人物への話し方に矛盾があった為、修正しました。


『問題、デデン! ダークロードの好きな座右の銘はなんでしょう?』


 そう来たか……これは食べ物よりも推測が困難だ。


 案の定、他の選手達も頭を悩ませているようだ。


『なあ、ざゆーのめいって何だ?』


 サラマンダーだけはそもそも座右の銘自体を分かっていなかった。


『要は心に響いた言葉って事ね』


『心に響いた? うーん、いまいち思い浮かばねえけど分かった』


 本当に理解したのか、サラマンダーは目をつぶって硬すぎる頭を動かし始めた。彼女が正解するのは無理そうだな。


『ではシンキングタイムスタート!』


 さて、私も考えるとするか。


 まずダークロードの好きそうな単語は何だろうな。破壊とか殺戮とかそんな感じか?


『うーん……』


 私だけではなく、他の参加者全員ペンが動いていない。どうやら皆もなかなか結論にたどり着けてないようだ。このままでは全員白紙(むかいとう)になる可能性もある。司会者のウンディーネ様はそれに危機感を覚えたのか、ダークロードに助けを求めた。


『みんな全然分かんないみたいだから、ダークロードにヒントを教えてもらいましょう♪』


 ダークロードは『え、それも聞いてないんだが……』という顔をしている。


『今度はヒントか、そうだな……いずれ我は生物だけではなくこの世の全てを知り、それを元に新たな知識を得たいと思うのだ。確かそれにふさわしい言葉がオベイロンの執務室にあった本に書いてあったな』


『私の執務室にある……それを元に……』


 ああ、もしかして()()()()()()か!


 私は思い浮かんだ言葉を紙に綴った。ミュルもほぼ同タイミングでペンを走らせた。おそらく同じ解答だろう。


 シンキングタイム終了直前になり、ようやく全ての参加者の解答が出揃った。


『はーい、シンキングタイムは終了でーす! それでは一斉に解答をオープン!』


 ノーム   :この世の知を我が物に

 サラマンダー:世界征服

 シルフ   :()した(とも)(かい)に持て

 モーガン  :あのプリンは不味かったので、次はもっと美味いプリンを買ってこよう

 オベイロン :温故知新

 ミュル   :温故知新


 やはり、私はミュルと同じ解答だな。ノームはそのまま過ぎて座右の銘というより、ただの野望である。シルフは変わった言い方をしているが、私とミュルの解答と少し似通っている部分がある。


 サラマンダーは……何を思ったらそんな解答になるんだ?

 モーガンに関しては、もはやプリンの事しか頭になさそうな解答だな。だが意味としては案外合っているんだよな……。


『さあ、今回もなかなか変わった解答が出てきました! まずノーム選手、その解答にした理由は?』


『いや、全然分かんねえから適当だな。こいつ国を滅ぼそうとするほど欲張りだからこれくらい考えそうだなって』


 ダークロードは気まずそうに正座した。一応こいつなりに反省はしているんだよな。


『なるほどなるほど、では次、サラマンダー選手!』


『この世の全てって言ってやがったから、世界征服でも企んでんじゃねえかってな』


 ダークロードは相変わらず全く信頼されないな。まあ仕方がないが。


 というかそれ座右の銘ではなくないか? ノームの解答と同じでそれもただの野望では?


『なるほど、ノーム選手と同じ発想ですね〜。もうちょっと考えてほしかったですね〜』


 ウンディーネは笑顔でそう言っているが、内心は少し怒ってそうだ。


『さて気を取り直して、次はシルフ選手。この解答は如何に?』 


()した(とも)(かい)に持て。これは昔あったことわざなのです。過去の知識を覚えておけば、新しい道を開けることもあるという意味です』


 やはり温故知新と同じような意味だったか。昔というとシルフ達が生きていた時代か。ということは、そのことわざはこの時代では古文にあたる言葉になるんだな。なんという贅沢だろうか……文系の者や考古学者達が黙ってないだろう。


 ちなみに私達の解答とは別解答扱いになりそうだな。


『あー、確かにそんなことわざありましたね! 懐かしいです!』


 ウンディーネ様はノスタルジーを感じ、テンションが上がった。


『え、そうなの? 俺知らねえけど』


 同じ時代を生きたはずのノームは知らないようだ。これはもしや世代――


『うん、私も実は知らないのおほほほほ』


 ウンディーネ様は自分の実年齢を恐れたのか、ノスタルジーを無理やりなかったことにし、次の解答者であるモーガンにマイクを移した。


『早くプリン食べたい』


 もう解説してない。プリンの事しか頭に無いんだな。


『じゃあもっと頑張りましょうね〜。次はオベイロン選手!』


『ダークロードのヒントを聞くに、温故知新という四字熟語が当てはまると思った。それだけだ』


『なるほど! シンプルな解説ありがとうございます! 最後にミュル選手は――』


 白紙の空いているところに『オベイロンと同じ』と書かれていた。つまり解説も私と全く同じだから、解説する意味がないと言っているのだろう。


『了解です! それではそれぞれの解答が出揃いました! ダークロード、正解をお願いします!』


『あ、はい。正解は――』

ここまで見て下さり、ありがとうございます。

皆様がこの話を見て楽しめたのなら幸いです(^^)

今回も解答が気になると思うので、明日の朝に解答パートを投稿します。

次回も宜しくお願い致します。

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