EPISODE③『精霊と妖精とダークロード終 その後⑤ 解答パート』
お待たせしました。
今回は昨日の解答編ということで今仕上げました。
宜しくお願い致します。
※今回はかなり文字数少なめです。
『オベイロンの“特にない”が正解だ!』
なんと私の解答が正解だった。
『ということは、やはりダークロードはエネルギー補給という概念がないということか?』
『それは違う、確かにミュルという男の言う通り、以前の我は空気をエネルギーとし、力を放出することができる』
『なら空気が正解ではないのか?』
『それは“ダークロードがエネルギー補給してるものとは何か”という問題であればそれが正解であろうが、今回は我の好物についての問題だ。好みとエネルギーとする物とはまた別だ』
『うっ……なんということだ。私としたことが……』
完全に結果的に正解したとはいえ、素直に喜べない。こんな情けない王では国民も呆れてしまうだろう。しっかりしないと……。
そうだ、ミュルの反応はどうだろうか? 不正解とはいえ、相当の推理力がある。きっと冷静にこの事実を受け止めて――
『おっと、ミュル選手頭を抱えている!』
めちゃくちゃ悔しがってた……。きっと仮面の下に涙が隠れているのだろうな。
何かミュルという人物は私が思っていたよりも、感情表現を出す奴のようだな。
『ミュル選手、大丈夫ですか?』
またしてもヒソヒソと返事を言う。
『心が折れそうだけど、頑張りますだそうです!』
まだ一問目で間違えただけなのにもう心が折れそうなのか。もしや完璧主義なのだろうか。それならば一問目のミスで落ち込むのも合点がいく。
そんなミュルだったが、まるで最初から何事もなかったかのように、腕を組んで強者感をアピールしてきた。よく分からない奴だが、立ち直ったのなら何よりだ。
『さあ、皆さん準備はよろしいですか?』
そうだ、これは最初の問題だ。戦いはまだ終わってない。
『ハンバーグじゃなかったかー、だが、まだこれからだ! 次は負けねえ!』
ノームは、まだまだ闘志が燃えているようだ。
『次は必ず取ってやる! 拳で!』
おい暴力に走るな、サラマンダー。
『私も負けてられませんね』
シルフは相変わらず冷静ではあるが、どこかはしゃいでいるように見える。
『本当はもうやりたくないけど、プリンがあるからなぁ……』
モーガンは鬱な気分になりながらも、プリンが諦められないようだ。
『……』
ミュルはさっきめちゃくちゃ悔しそうにしていたが、今はただ黙している。
それぞれの反応を披露したところで、次のクイズが始まる。果たしてどんな問題なのか。
『さあ、続いて第二問!』
ここまで見て下さり、ありがとうございます。
皆様がこの話を見て楽しめたのなら幸いです(^^)
次回も宜しくお願い致します。




