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第585話『七変化女神』

お待たせしました。

第585話の執筆が完了しました。

宜しくお願い致します。


(では、次の質問――五問目だ。この世界についてだ。詳しくは明かせないが、私はこの時代から一万年生きた存在だ。貴女の事もある程度は知っているが、それでもこの世界について知らないことが多すぎる。それを知りたい)


『そうでしたね。でも貴女は特別な力を持つ少女。この世界はゲームであること、人類は前の悲惨になった世界から逃げてきた事は知っていますね?』


(……ああ、それは知っている)


『それが全てですよ』


(本当に全てか?)


『というと?』


(さっきも言ったが私は一万年を生きている。未来(その)時代で私は不可解な物を見てきた。“壊れた歯車”だ。この時代ではオーガスト・ディーン……ダストが発動していた。この時代(とき)の私は特に深くは考えなかったが、よく考えたらおかしい)


『おかしいですか?』


(ああ、だってこの世界はあくまでゲームのはずだ。争いも駆け引きも全て娯楽であって、無惨に殺し合うものではないはずだ。では、“壊れた歯車”は()()()()()()()()()()()()()()()?)


『……』


(答えられないか?)


『……いいえ、話しましょう。そうですね……この世界はゲームですが、ゲームではありません。元々はただの一つの並行世界であり、“壊れた歯車”の元である破滅の願望機が存在していました』


(破滅の願望機……?)


『ええ、それはただ何かを破滅させるだけの史上最悪の兵器です。その範囲は国や大陸どころではありません。世界そのものを壊せます』


(世界すらも壊せるだと……?)


『なぜそんなものがあるのかは分かりません。それを知るには、この世界の最も古い歴史まで遡る必要がありますが、そのような古文書類はなく、過去の記録が一切ない状態です』


(なるほど、知ることすら叶わないということか)


『ええ、ですが破滅の願望機には意志のようなものがあります。解析できればもしかしたら何か分かるかもしれませんね』


(いや、別に興味はない。私は普通の女の子になりたいんだ。そんなもの知ってしまえばもう取り返しがつかないところまで行ってしまうような気がしてな)


『もう手遅れでしょう。貴女はもう十分特別です』


(その特別を無くしたいんだ)


『そうでしたね』


(次の質問に移っていいか?)


『どうぞ』


(六問目――私自身についてだ。これもさっき話したが私は一万年後の神の居城(ヴァルハラ)で闇の女神……ダークに殺された。その後は魂だけが彷徨った。そして今、私はここにいる)


『そうですね』


(なぜだ?)


『なぜとは?』


(分からないんだ。いくら魂だけの存在でも過去にタイムスリップするなんて、誰かに魔法でもかけられたとしか思えない。その真意を知りたいんだ)


『単純な話です。貴女がそういう体質だからです』


(体質だと? そんなことあるのか?)


『信じられないでしょう。ですが特に貴女に魔法や呪術がかかっているわけでもない。私が持つような権限を行使されたわけでもありません。ということはもう貴女はそういう体質の人だという以外の説明ができません』


(そっか体質か……まあアンタがそういうならそうなんだろうな。私はやっぱり普通じゃないんだな……)


『何言ってるんですか、そもそも貴女は場合によって喋り方が変わるじゃないですか。何なんですか? 変ですよ』


(変か。アンタには言われたくないが)


『やかましいんですわよ。で、何で喋り方が変わるんですか?』


(その方が気合いが入ってうまく気持ちを切り替えられるからだ)


『切り替え……なるほど、その発想は無かったですね。今度私も真似してみてもいいですか?』


(それは構わんが、あんまりやり過ぎると無意識に切り替えてしまうこともあるぞ。つい最近精霊世界で宇宙人と戦った時に一回やらかしたし)


『ふむふむ、それなら例えば話す相手によって言葉遣いを変えていけばスイッチがハッキリするかもしれませんね』


(それって人によって態度を変える事と何が違うんだ? 印象最悪じゃないか)


『いいえ、人によって態度が変わるのは当たり前のことですよ。家族や親友の方と同じように学校の先生や上司と接することはできますか?』


(ああ、無理だな。確かにどうしても態度が変わってしまうな)


『でしょう? そんなものなんです。自分を大切にしてくれる人を大切にしていけばいいんですよ』


(そうか、そうだな)


『でもあんまり露骨に変える人は地雷かもしれないので、そこは注意が必要ですね。特に可愛い女の人には優しくてそれ以外の人には厳しくするような奴は地雷踏んで木っ端微塵になってしまえばいいんですよ!』


(何か恨みでもあるのか)


『あー、なんか腹立って来たので次の質問プリーズ!!!!!』


(お、おぅ、じゃあ次の質問だが――)


『ぎいてぐだざいよー! みんな私になんか余所余所しくてなんかやだー!』


(なんか急に泣き出したんだが!)


『あははは、私は最高に可愛い女神です☆』


(今度は上機嫌になった)


『ヒィィ……怒ったわかなさんが怖い……!』


(今度は頭抱えて脅えてる。わかなというとみどりの母親で、確かここでは料理長だったな)


『なんか……私……不安定ですよね……皆さんを不快にさせてしまいました。お詫びにマヨネーズ一気飲みします』


(さっきから情緒不安定なのは確かだが、マヨネーズ一気飲みは身体に悪くする行為ランキングトップ3に入るくらいの暴挙だからやめろ)


『私とあろうものがまともに調理室に忍び込めないなんて悔しい〜〜〜〜〜〜!!!!!!』


(そんなことしてたのか。だから料理長(わかな)に怒られるんだよ)


『最近弱体化してるせいでパンツめっちゃ見られてる! なんか恥ずかしくなってきたー!!!』


(今更恥ずかしがるのか。ピンク色のパンツ)


『ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!』


(今度は叫び始めてしまった……ノルン様にこんな感情七変化してしまうほど不安定な一面があったとは……弱体化してるのも関係してるのだろうか。ついでだから次はノルン様について聞くとしよう)


第585話を見て下さり、ありがとうございます。

皆様がこの話を見て楽しめたのなら幸いです(^^)

今回の話ですが、セリフのみで書かせて頂きました。ちょっとした挑戦です。もし分かりづらい等あれば修正しますので、遠慮なく申し付け下さい。

次回も宜しくお願い致します。

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