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第43話『お前が1番変態じゃねえか!』

遅くなってしまい申し訳ございません。

第43話できましたので、宜しくお願い致します。


※2022年6月12日改稿しました。

※文字数いつもの倍以上あります。めちゃくちゃ長いです。

 楽しかった夕食の時間も終わりが迫り、ちょっぴり寂しい気持ちになった。それでもみんなはまた明日も一緒にご飯を食べられると思ったから、笑顔を絶やすことなく、円満に解散して、部屋に帰ったあとも頬が緩んでいた――そうだったらどんなに良かったことか……。


 え、みんなとの楽しい夕食の時間はどうしたって? 否! そんなものは存在しない!!!


 もう散々だったよ!!!



 ――あれは数時間前に遡る――皆で夕食を食べた後も、食堂ではまるで仕事帰りで、おっそろしく疲弊しきったどれ……ゲフンゲフン、社畜(せんし)達が酒場でこれまでのうっぷんを晴らすかの如く盛り上がっていた。マジでそれくらいうるさかった。


 ――では発表します。


 まず、ベストうるさかったで賞を取ったのは………………アースちゃん!


 彼女は、この未成年ばかりのメンバーの中で唯一酒を飲んでいた。ずいぶんと高そうな酒だなと思ってラベルを見たら、“まおう“とペンで丁寧に書いてあった。つまり魔王のってことだ。勝手に飲んで大丈夫だろうか……。


 だが、アースちゃんはそんなの気にせずに飲んで飲んで飲みまくっていた。そして案の定酔い始めた。もうまともに会話できる状態でもないし、ゴールドちゃん達にセクハラし始めるし、赤髪ちゃんを怒らせてガチバトルしそうになった事もあった……。


 その後、修練場で赤髪ちゃんと熾烈な戦いをしたそうだが、それはまた別の話。


 次にベスト怖かったで賞は………………赤髪ちゃんだ。さっきも説明したとおり、アースちゃんが酔いまくって暴れて食堂中が大☆騒☆動。


 見るに堪えなくなった赤髪ちゃんがもう暴れるのはやめなさい! とブチギレて、アースちゃんに喧嘩を吹っ掛けたのであった。


 赤髪ちゃんは赤髪ちゃんで冷静では無かったので、俺は勇気を振り絞って喧嘩を止めようとしたんだが、両者に睨まれて“あ、なんでもないです。すみませんでした”と言って日和ってしまった。


 蛇ににらまれたカエルとはよく言ったものだが、この状況をそんなことわざで表すのはあまりに生ぬるい。蛇ににらまれたカエルではなく、邪龍と猛虎に睨まれた蟻である。


 うん、マジ怖かった。でも、ボク、ナカナカッタヨ、ホントダヨ。


 次にベスト可愛いくて健気だったで賞は………………シルバーちゃんだ。無論彼女はそのままでも可愛い。もう存在が可愛い。そんな事は解りきっている。だが、あの混沌とした食堂で彼女は戸惑いながらも、酔っているアースちゃんの話を聞いたり、慰めてたりしていた。例えるなら仕事で嫌な事があったOLを一生懸命慰めてる可愛い後輩のような図だった。


 そんなシルバーちゃんに泥酔状態のアースちゃん含めてみんなが癒されていた。まるで彼女が女神のようだった。


 え? アースちゃんも女神だって? 知るかボケ。


 次にベスト全然ブレなかっで賞は………………あおいちゃんだ。アースちゃんの大暴走(悪酔い)と赤髪ちゃんの大暴走(制裁)があったのにも関わらず、彼女はそれでも尚、赤髪ちゃんを尊敬の眼差しで見続けていた。


 “お姉さまカッコいいです!“とか“女神様にも臆することなく叩きのめそうとするお姉さま最高です!“と黄色い歓声を上げていた。


 あおいちゃんもいくら戦いに慣れているとはいえ、赤髪ちゃん、アースちゃんクラスの化物相手にも臆さないあおいちゃんマジすげえ……と思った。


 次はベスト色気があったで賞は………………ブロンズちゃん。元々が色々とアレな娘だが、今回はいつもよりマジで色気が強かった。なぜかというとブロンズちゃんは、1回オレンジジュースの瓶と間違えて酒の瓶をついでしまいそれをなんの疑いもなく飲んでしまったからだ。


 案の定ブロンズちゃんの顔は真っ赤になり、吐息もだんだん荒くなってきた。


 アースちゃん程ではないが酔いが回ってしまい、ブロンズちゃんもちょっと暴走気味になっていた。


 “お兄ちゃん、いつも私のどこを見てるの?“と言って胸元を見せつけてきたり、“お兄ちゃんのエッチ“とか言ってスカートの裾を捲くってきたりして、普段よりも多めにメスg……小悪魔な部分が引き出されていた。


 そんなブロンズちゃん、俺から1ミリも離れようとはせず、1回離れようとすると“わたしのそばからはなれちゃやーだ“と甘えてきたのだ。


 お手洗いに行きたい時も“じゃーわたしもいくー“って言ってきて、俺は“いや、さすがに不味いよ!?“と言っても、“やーだやーだついてくー“と駄々をこねていた。


 呆れた俺は無理矢理1人でお手洗いに行こうとするも、ブロンズちゃんは後ろから俺にしがみついてきた。


 もう仕方ないので俺はそのままお手洗いに行った。その後ブロンズちゃんが更なる暴走小悪魔モードを発動してしまい、あんなことやこんなことになってしまったのだが、それはまた別の話。


 最後にベスト頑張ったで賞はゴールドちゃんだ。まず主に皆の料理を作ったのはゴールドちゃんだ。オーダーを受けて調理場に戻って料理を作ったり散乱した皿を片付け、それを洗っては出してを繰り返していた。


 その最中にアースちゃんとかいう泥酔めんどくさ女にスカートをめくられたり胸を触られたりとセクハラされて、赤面涙目になったが、彼女はそれでもみんなのためにと働いたのだ。


 自分は夕食をまともに食べれていないのに……。


 その惨状を見兼ねた赤髪ちゃんはゴールドちゃんの手伝いをし始めたが、いつまで経っても悪酔いしてるアースちゃんに赤髪ちゃんはブチギレてしまった。そういう経緯があって、今は赤髪ちゃんVSアースちゃんという構図が出来上がってしまったのだ。


 心底呆れ果てた俺はその後ゴールドちゃんに“本当によく頑張ったね“と頭を撫でたら、ゴールドちゃんは大泣きして俺に抱きついた。よほど辛かったんだなと俺も涙を流した。


 それとは別に美少女が抱きついてくるのは至福だった。


 しかし後ろからも既にブロンズちゃんという美少女が抱きついていて、密かにちょっとしたハーレムを楽しんでいたのだが、食堂の熱気もあったため、さすがに暑苦しかった。


 以上の事情があり、後にこれを『大地悪酔(アースクエイク)事件』と名付けた。


 この事件の後は全員それぞれ疲弊しきっていた。疲れを癒すはずの夕食のはずが、いらぬ疲れを背負っただけだった。


 もうやってられるか! 


 ……でも、ゴールドちゃんとブロンズちゃん、もう1回俺に抱きつ……いや、なんでもない。


 それで俺は今度こそ疲れを癒すように、風呂に入り部屋に戻ろうとした、その時の事だった。


 また、()()()()を感じた。


 誰だ? と振り返っても、やっぱり誰もいない。本当にどうなっているんだこれ? 


『気味が悪い……部屋に戻ろう』


 俺は視線から逃げるように、部屋に戻った。すると――


『お、視線は消えたな』


 部屋に入った瞬間、視線は嘘のように消えていった。このタイミングで視線が消えるということは、やっぱり、この城にいる誰かが俺に視線を送っているようだ。


『そうだ、試しに一瞬部屋を出てみるか』


 俺は不意にドアをバァン! と開けてみた。


『……誰もいないし、視線もない……か……』


 どうやら犯人はなかなか尻尾をつかませてはくれないみたいだ。


『はぁ……まあ、今は明日の事だけ考えてればいいか……』


 俺は、疲れきった体をベッドに委ねた。夢の世界はもう近い。


 ――――――――――





『ここは貴様の夢の中……そして、俺の住処でもある!』


『いきなり何だ? ダークネス』


 夢の中で唐突にその男は颯爽と現れた。


 なんか最近出現頻度が上がってるような気がする。何なのお前? 暇なの?


『ダスト、貴様に情報を与えよう』


『情報?』


『この情報をどう利用するかは、貴様の自由だ』


 ダークネスはそう言って、テレパシーという形で直接俺の脳に情報を提供した。


『これは……』


 ダークネスが提供してくれた情報……それは、俺の()()()()女の子の重大な情報だった。


『おっと、そろそろ目が覚める頃だ。我が娘をよろしく頼むぞ』


『あ、ちょっと……!』


 ダークネスは言いたいことを言うだけ言って姿を消した。そのタイミングを見計らったかのように光がこの世界の何もかもを飲み込んだ。




『――はっ!』


 変な夢を見たせいで飛び起きた俺は、もう瞼を下ろさなくてもいいくらいに目が覚めた。


 夢の内容もしっかり覚えている。無論()()()の秘密も。


『……』


 うーん、でもやっぱりあの娘がそうだったなんて信じられないな……。


 ワンチャン、ダークネスが情報をくれる為に俺の夢に出てきたんじゃなくて、“ダークネスが情報をくれたという夢“を俺が勝手に見ただけなんじゃないだろうか?


 だが、その割には夢の内容をしっかり覚えている。


 ただの夢なら、大抵忘れてたり記憶が曖昧だったりした。今回も夢だが夢じゃない夢を見たってことみたいだ。勘だけど。


 犯人のあの娘を問い詰めたいところだが、逆に殺されそうで怖いな。赤髪ちゃんに相談したいけど、なんか忙しそうだし、今犯人はお前だ! と名指しするのはやめておこう。


『うーん、食堂行こうかと思ったが全然腹減ってないな……まだ部屋にいるか』


 と言っても部屋ですることなんて、寝る以外何もない。二度寝かまそうかな、と思っていたちょうどその時だった。コンコンとノックする音が聞こえた。


『え、誰だ?』


 俺は恐る恐る部屋のドアを開けた。


『ダスト様、おはようございます』


『赤髪ちゃん、おはようございます』


 赤髪ちゃんが、俺の部屋まで来るなんて珍しい……。どうしたんだろう?


『何かあったんですか?』


『いえ、あの……』


 赤髪ちゃんはらしくなく頬を染めながら、ソワソワして落ち着かない様子だ。


 一体何があったんだろう?


『遠征出発の日に、しかも朝ごはん前に申し訳ございません。あの……実はダスト様に手伝って頂きたい事がありまして……あの……修練場まで来てもらってもよろしいでしょうか?』


『いいですよ。今、行きます』


『ありがとうございます』


 ん、修練場? 確か昨日……あ――――


 俺は昨日あった出来事を思い出しながら、赤髪ちゃんと共に修練場に向かうと――――


『修練場のドア……ヒビがすごいですね』


『はい……気づいたら、こんなことに……あと、中もご覧下さい、もっと悲惨な事になっております……』


 中を見てみると、天井が丸ごと全部無くなっており、日の光が常に差し込んでいる。


 更に瓦礫の山が床を埋め尽くしていて、これではまるで廃墟だ。まあこれはこれで芸術というか(おもむき)があるというか……。


『……いや、あの……は?』


『はい……ここは間違いなく修練場です』


『これって昨日、赤髪ちゃんと酔っ払ったアースちゃんがガチ喧嘩したから……ですよね?』


『……はい』


 赤髪ちゃんは申し訳なさそうに返事をした。顔も青くなっている。


『どんだけ激しい戦いをしたんですか……』


『……本気で殺すつもりで戦ったと思います。少なくとも私は』


『えぇ……』


『う~~~ごめんなさい!』


 赤髪ちゃんは両手で顔を隠した後、斜め90度の姿勢で謝罪した。


『それで、手伝ってもらいたいことって……まさか……』


『……はい、瓦礫を一緒に片付けてほしいのです……3人だけでは終わりません』


『やっぱりそうか……って3人?』


『はい、あおいとアース様が既に瓦礫撤去作業に入っております』


 よく修練場 (ほぼ外だけど)を見ると、あおいちゃんは、魔法で筋力を上げて瓦礫を片付けていて、アースちゃんはなぜか手袋をつけて手作業で瓦礫を片付けている。魔法使えばいいのに……一応、女神様なんでしょう?


『ああ、なぜ魔法を使ってないかと言いますと、アース様と私は自ら反省の証として魔法を使わず手作業で瓦礫を撤去することにしたのです』


『ああ、そうだったんだ』


 自分達がやったこととはいえ、えらく真面目だねぇ。いくらペナルティでも魔法使った方がいいのに……しかも今日遠征に行くんだよね? 体力持たなくない?


『あの……よりによって今日、ここで体力使っても大丈夫なんですか?』


『大丈夫です、私は』


『アースちゃんは……』


『ああ、ダスト君、アタイは行かないよ』


 某作業服ショップで売ってそうな服装のアースちゃんが、作業しながら俺にそう言った。


『え? 行かないんですか?』


『だって、全員が出発しちゃったら、ここの留守は誰がするのさ』


『あ、言われてみれば確かに……』


 ここは普通の住宅とは違って、常に世界から狙われている魔王城だ。結界が張られてるとはいえ、無人にするのは危険だな。


『ということなので、アース様には魔王城の留守をお願いすることに致しました』


『なるほど……』


『あのダスト様、改めて申し訳ございませんが、瓦礫を撤去するの、手伝って頂いてもよろしいでしょうか?』


『……分かりました』


 こういう力仕事は得意じゃないが、まあ皆でやった方が早いしな。


 ちなみにゴールドちゃん達は、今日の朝ごはんだけじゃなくて、遠征中のご飯も作ってて、こっちの作業に入れないらしい。まああんな華奢な身体で力仕事は難しいだろうし、そっちの方が適任かな。


『あ、話が変わるようで申し訳ございませんが、ダスト様、誠に勝手ながらダスト様のステータスを拝見させて頂きました。高レアリティの空中浮遊魔法が使えるようだったので、それを使って頂ければ、手作業よりもはるかに楽にできるかと思います』


『空中浮遊魔法……確か……』


 俺が流星団の団長という夢の中の世界 (ダークネス曰く俺の転移前の記憶らしいけど)で使ってたあれか……ステータス上では習得してる事になってるが、本当に使えるのか……?


『おお、凄いです!』


『えっ?』


『ちゃんと、浮遊してるじゃないですか!』


 気づいたら、俺は魔法を発動しようと意識するよりも前に身体が勝手に浮遊していた。


 ()()()と同じように、呼吸をするように、自然に……。


『これでも空中浮遊するだけなんで、楽にできるとは思えないんですが』


『いえ、この空中浮遊魔法はですね、()()()()()()()()()()()事ができるのですよ』


『え? そうなんですか?』


『はい、試しに、あの瓦礫を、あの瓦礫置場に移動させてみて下さい』


『分かりました』


 俺は赤髪ちゃんの言うとおりに、瓦礫を瓦礫置場に移動させた……って、本当に移動した!?


『凄いです! ダスト様!』


『おー!』


 向こうで作業しているあおいちゃんと、アースちゃんも俺の空中浮遊魔法に驚いていたのか、パチパチパチと拍手をしてくれた。なんか嬉しい。


『では、この調子でお願いします』


 説明役を全うした赤髪ちゃんもすぐに作業に戻り、俺たちと一緒に瓦礫を全て片付けた。


『ふぅ……なんとか片付きましたね……皆さん、ありがとうございます!』


『やっと終わった……』


『おー! みんなお疲れ! 朝ごはんできたぞー! 食え食え!』


 ゴールドちゃんは手を大きく降り、元気いっぱいで満面の笑顔でやってきた。可愛い。


『お! ご飯と聞いて、お腹が空いてきたよー!』


『待ってください』


 赤髪ちゃんは、ガシッ! とアースちゃんの肩を掴んだ。


『ひっ!』


 アースちゃんはゾワゾワとするような恐怖で一瞬で顔が真っ青になった。


『アース様、まず何をするべきか……分かりますね?』


『……はい、ゴールドちゃんに昨日の事を謝罪します』


 アースちゃんは、まるでお母さんにこっぴどく怒られた子供のように、しょぼしょぼとゴールドちゃんの前に立った。


『あの……ゴールドちゃん……昨日は……ごめんなさい……』


『おう! 気にするな! でも、もうあんなことするなよ、恥ずいからさ……』


 ゴールドちゃんの頬は赤く染まり、もう捲らないでと言わんばかりにスカートを抑えた。


 なにこの美少女、可愛すぎる。


『ゴールドちゃん……ありがとう!』


 アースちゃんもさっきの赤髪ちゃんと同じように斜め90度の姿勢で謝罪した。


 これで和解が成立したとこの場にいる誰もがそう思った、その時だった。


 ガラ空きの修練場に突風が吹いた。それはゴールドちゃんの足と足の間を通過し、その影響でスカートがふわりと捲り上がり、ゴールドちゃんの聖なる布が顕になってしまった。


『あっ』


『あ……あ……あわわわわわわわ』


 ゴールドちゃんは慌ててすぐにスカートを抑えたが、これはモロに見られた事を実感し、さっきよりも顔がより赤く染まり、涙目になっていた。


『ダストっち……見た?』


『いや……ミテナイデス』


『嘘だ! 絶対見ただろ!』


『だから、ミ、ミテナイヨ……?』


『う~~~ブロンズに言いつけてやる』


『ちょ、それだけは勘弁して下さい! マジで血を流すことになるから……精神的に』


 すると、アースちゃんがゴールドちゃんの両肩を優しく掴んだ。


『コホン! あのね、ゴールドちゃん……』


 お、アースちゃん、もしかしてうまくフォローしてこの場を収めてくれるのか! 早速、自分の汚名返上するつもりなんだな!


 そう思っていたが――


『ゴールドちゃん……可愛いパンツだね!』


 おい。


『う~~~~~~うわああああああああああ! ダストっちのバカヤロオオオオオオオオ!』


『何で俺!? 今のは完全にアースちゃんのせいでしょう!?』


 俺はアースちゃんに責任を押し付けようとすると、俺も赤髪ちゃんに肩を強く掴まれた。


『アース様、ダスト様、そこに座ってください』


 赤髪ちゃんは混沌を支配する龍の如く威圧感を出しながら、俺とアースちゃんに正座をさせた。


『ひえっ! は、はい……』


 俺もアースちゃんも諦めて硬い瓦礫の上で正座をした。今回のゴールドちゃんのパンツの件は完全に不可抗力なのに……。


 その後、俺達は赤髪ちゃんに長々と説教された……が、赤髪ちゃんもゴールドちゃんのパンツを見て興奮したのか怒りながら鼻血を出しているので、説得力がまるで無く、時々ニヤけ顔になる始末。ダメだこりゃ。


『いいですか、2人共! ゴールドさん達の乙女の聖域を見ていいのは、私だけなんですよ!』


『おい』


 説教というより、完全に独占欲じゃねえか。


『くっ……なぜ私は……こんな時に限って、投影器具を持ってなかったんですか……!』


『お前が1番変態じゃねえか!』


第43話を見て下さり、ありがとうございます。

次回は、明日か明後日には、投稿する予定です。

宜しくお願い致します。

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