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第486話『神に隠された闇』

大変お待たせしました。

第486話の執筆が完了しました。

宜しくお願い致します。


 ダークが去った後、倒れた不良達は救急隊に回収された。操られていたとはいえ、彼らはそもそも普段の素行が悪かったし、警察のお世話になるだろう。


 シャイはノルン様に細事を報告する為、ヴァルハラへ向かった。


 俺とパーシヴァルは学園にいるマーリンにも今回の事を伝えた。


 ダークはもう黄金(こがね)達を襲わないと言っていたが、さすがにその言葉を信頼できないので、彼女達にはまだ家に待機してもらうことになった。しばらくして何も無ければ、護衛をつける事を条件にして外出解禁するという結論に至った。


 本当は今すぐにでも外に出させてやりたいが、彼女達に危険が及んではいけない。それにはより確実な安全を確保しなければならない。


 色々煮えきらない部分もあるが、今考えても仕方がないので一旦解散となった。


 その後は、あおいちゃんに頼まれた物を買ってから、帰宅した。


 すると、なんということでしょう。家にいるはずの黄金、銀河(きらら)(あかね)の3人が、ルカちゃんと仲良くゲームをやっているではありませんか。


『何でいるんだ???』


『実はマーリンさんが、せっかくだからここにしばらく泊まらせると言っておりまして』


 あおいちゃんが微笑みを見せながらそう説明した。


 どうやらマーリンが黄金達に連絡した際に、話の流れでそうなったようだ。


 もちろん、彼女達がこっちに移動する際も護衛もつけた上だったので特に問題は起きなかった。というかそんな怪しい気配は微塵も感じなかったようだ。


 確かに下手に俺達と離れてるよりかはいいかもしれない。だが問題なのは思春期に入るであろう年齢の女の子が男であり担任である俺と1つ屋根の下で暮らすという事実だ。それだけ聞けばかなり大事になりそうな事態だ。


 まあ、この3人は前にうちに泊まりに来たことはあるが、とはいえ、もし何かの間違いが起きて彼女達の着替えが俺の目に映る可能性だってあるわけだ。ラブコメ漫画の読みすぎ? いや一緒に暮らしてるなら全然あり得る話だ。裸体を見ることはなくても下着を見ることはあるかもしれない。というか未来(かこ)に何回か経験済みだったわ。


 特に黄金……ゴールドちゃんが無防備すぎるせいで、パンツが結構見えてしまったから今更感があるのは事実だが、黄金のパンツとゴールドちゃんのパンツは別ものとして考えている。って何の話してんだよ。


 まあでもいい。これで彼女達の安全が買えるなら安いものだ。俺も色々気をつけながら一緒に暮らすとするか。


 ――と、言ってるそばから、黄金のスカートがヒラヒラと揺れている。よりにもよって丈が短いせいで余計に見えやすい。なんで“ゴールド族”の奴らはこんなにスカートが短いの? で、見られたら見られたでめっちゃ恥ずかしがるし、なんか矛盾してない?


 おっと黄金から視線を外そう。俺はこの娘達の教師だ。邪な心は持ってはいけない。


 というか、考えることが多くてそれどころじゃないしな。


 その内、ノルン様から連絡があるはずだ。ダークの始末について。


 ――それから数時間後。


 楽しい夕食と入浴の時間も終わり、子供達は暖かいベッドに包まれ、大人達は夜の時間を過ごしている。尚、マーリンはいつも通りまだ帰って来ない。


 そんな時、俺の予想通りノルン様から連絡があった。


『え? ダークの居場所が分からない?』


『ええ、私の方で検索したのですが、彼女の存在が認識できません』


 どんな人物であれ、ノルン様の権限を使えば、どんなに遠いところに居ようと巧妙に隠れていようと見つけられるはずだ。しかし、ダークが見つからないと。


『そんなことあるんですか?』


『ありえません。が、死亡した人間は検索できないので、恐らくはダークはもうこの世にはいないのかもしれません』


『なるほど……』


『それか、私以上の権限を持つ者がダークの存在を隠しているか』


『ノルン様以上の権限って、もしや制作者とか?』


『ええ、ちょっと前にあのゴミクズ女……マーリンが話したと思いますが、この世界の制作者の権限ならば私の検索を逃れる事が可能です』


『ダークは強かった。あの女が簡単に死ぬとも思えない。ということは、制作者が関わっているかもな』


 普通に事故死の可能性もあるけどな。


『はい、ダークはその制作者の下についている可能性が高いでしょう』


 俺達にバレスを襲わせたのも、そいつらのしわざか。


『なるほど、でも制作者は何の目的があって俺達を……?』


『それは私にも分かりません。()()()の考える事は』


『あの人って、ノルン様はご存知なのですか?』


『ええ、会ったことも会話したこともあります』


『!!』


 一同驚愕の表情を浮かべる。


『どんな奴なんだ!?』


『それは……うるさい人です』


『うるさい人?』


『はい。意味深な事を言うと思えば、悪人のように高らかに笑ったり、でもちゃんと私にアドバイスをくれるような優しい一面もありました。なんというか不思議な方でした』


 ん? なんか昔そんなやつが身近にいたような……気のせいか?


『なんだそれ、情緒不安定な奴だな。これがうわさに聞く“でぃーぶいおとこ”って奴か?』


 パーシヴァルが制作者をそのように表現した。


『うーん、的確なようでちょっと違うような……』


 まあ情緒不安定なのは合ってるな。


『でもそんな奴が、何でダークやバレスを送り込んだんだ?』


 パーシヴァルもそこは疑問だったようだ。あおいちゃんも『確かに』と考え始めた。


『分かりません。目的も行動も謎なので……』


『目的と行動か……あ、そういえば、ダークが去る時にシナリオがどうこう言ってたな』


『シナリオ…………? はっ!! もしかして!!!』


 何か分かったのか、ノルン様は勢いよく目を見開いた。


『ノルン様、どうかしましたか?』


『……いえ、ちょっと気になることがありまして』


『気になること?』


『はい、それを確かめるには直接本人に尋ねなければなりません』


 それにはまず制作者率いる組織に乗り込む必要があるってわけだな。


『その気になることって何です?』


『今はまだお話できません。確証もないですし、それに……()()()()()()()()()()


『それってどういうことだ?』


『……』


 どうしても話したくないのか、ノルン様は無言を貫く。


『おい、どうしたんだよ? 何とか言ってくれよ』


『よせ、パーシヴァル』


『でもよぉ』


 正直俺も気になるところだ。でも今はその時じゃない。


『答えられない事情があるんだろ。それを追求してもしょうがないだろ』


『そうか、そうだよな。悪かったなノルン様』


 パーシヴァルなりに謝罪をした。


『いえ、こちらこそ申し訳ございません。本来であれば情報は共有するべきですが……』


『いや、いい。それよりもその組織をどうやって探し出すか考えよう』


 目標(ゴール)は遠くとも、一つ一つ前に進めばいつか見えてくるはずだ。


『そうですね。ですがダストさん、パーシヴァルさん、あおいさん達はそれぞれ仕事(やくわり)がありますので、組織の捜索は我々ヴァルハラに任せて下さい』


『分かりました。ではよろしくお願いします』


『はい。本日はここまでにしましょう。また何か分かれば連絡致します。ありがとうございました。ではお休みなさい』


『こちらこそありがとうございます。お休みなさい』


 秘密の通話はここで途切れた。途端に解放感が身体中を駆け回る。


 しかし頭だけはまだ謎という名の労働から解放されていないが。


『ふぅ、疲れたな。考える事は増えたがひとまずは休もう。ノルン様が言うように捜索は向こうに任せて俺達はそれまで待機してよう』


『そうだな』


『はい。そうですね』


 こうして大人の集まりは終了し、各自部屋に戻り、明日に備えて身体を休めるのであった。


 この後、めちゃくちゃゴールドちゃんのパンツが夢に出てきた。

第486話を見て下さり、ありがとうございます。

皆様がこの話を見て楽しめたのなら幸いです(^^)

すみません。この頃めまいが続いてまして、どうしても執筆の時間が限られてたので、改稿作業も執筆もなかなかできない状態でした。

今は少しずつ良くなってはいますが、仕事でまた悪化する可能性もあるので油断はできない状況です。

なので、また執筆が遅れるかもしれません。


何卒宜しくお願い致します。

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