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第481話『あおいの日常①』

お待たせしました。

第481話の執筆が完了しました。

宜しくお願い致します。


 《あおい視点》


 私の一日のルーティンは以下の通りだ。


 ① 朝早く起きて皆さんの朝食を作ります。

 ② 皆さんと共に朝食を頂きます。

 ③ 朝食の片付けを終え、少しゆっくりしてから私の職場である高級飲食店へ向かいます。

 ④ お姉様を思い浮かべます。

 ⑤ お姉様の下着姿を想像します。

 ⑥ 見る者全てを魅了するお姉様の肉体美を想像します。

 ⑦ お姉様とベッドの上で熱い密着をする妄想を浮かべます。

 ⑧ お姉様の全てに感謝します。

 ⑨ 職場へ着いたら、仕事の準備をします。

 ⑩ 就業時間になったら、仕事を行います。

 ⑪は――



『お疲れ様でした』


 就業時間が過ぎ、退勤時間を申請してから帰宅準備を始めた。


『あおい、お疲れ。一緒に帰ろうぜ』


 私の先輩であるマゼンダ・ウィリアムズさんが帰り道の同行を要求した。


『はい、一緒に帰りましょう――ってどこ見てるんですか?』


 マゼンダ先輩はずっと私の胸を凝視している。触りたくてしょうがない。そんな目をしている。


『なあ、また私とイケない事しないか? ()()()みたいにさ』


『あの時……』


 そう、お姉様に酷似しているこの御方こそ前に私達の住処で互いに激しい運動(意味深)を行った美女である。


 お姉様とは性格や価値観がまるで正反対ですが、私好みの素敵な方です。


 もちろん共通しているところもあります。それは、私が仕事で困った時に助けてくれるところです。お姉様もよく私に稽古をつけて下さったり、ピンチの時には助けてくれたこともありました。あとは可愛い女の人を見ると、すぐ興奮してしまうところもそっくりです。


 ほら、ね? 共通点あるでしょう?


 お姉様は丁寧で気品があります。ですが逆にマゼンダ先輩は素行が悪く、女癖も決して褒められたものではありません。


 ですが、根はとてもお優しいのです。


『すみません。私最近忙しくて……』


 忙しいのは本当だ。家事全般にレベル上げの為の修行。いくら時間を使っても、“あの境地”には辿り着けない。


『そうか、それなら仕方ないな』


 マゼンダ先輩は、それでも私の胸元から視線を外さない。


『胸ばかり見すぎですよ』


 私は胸を守るように両手で覆うが、隠しきれないので結局『それはそれで唆る』とさらなる興奮を与えてしまった。


 こういう視線は慣れてますが、マゼンダ先輩は事あるごとに凝視してくるからさすがに気になってしまう。


『おっと、さすがに凝視しすぎた。すまない』


 マゼンダ先輩は正気に戻り、視線を外して謝罪した。


『いえ、私こそすみません……胸がそこそこ大きくて……そのせいで皆様には不快な思いをさせてきました。本当に申し訳ございませんでした、いや本当に本当に私のせいで私のせいで私の私の私の私の私の私の』


『いや私が悪かったから、落ち着け』


『いいえ、私が悪いのです。全て私が私が私が私が私が私が私が私が私が私が私が私が私が私が私が私が』


『頼むから落ち着いてくれ〜』


 マゼンダ先輩は私を抱きしめた。あくまで負の沼から抜け出させるためであり、興奮したからではない。


 おかげで私も正気に戻り、先程のマゼンダ先輩の謝罪を返すように頭を下げた。


『私の方こそすまんな。あおいみたいな可愛い女を見るとつい興奮してな』


『か、可愛いですか……ありがとうございます』


 マゼンダ先輩はお姉様本人ではないとはいえ、そう言われるのは素直に嬉しい。


 こうして雑談している内に我が住処に到着した。


『お、あおいの家に着いたな。じゃあ私はこれで』


『お疲れ様です!』


 マゼンダ先輩と別れた後、私は誰もいない住処に入り、家事を一つ一つ終わらせる。


『――さて、と』


 ⑫ 私はノルン様から頂いた魔法を利用し――


『転移魔法』


 ヴァルハラの城の転移部屋に瞬間移動した。ここは私達の転移先の部屋として予め用意されたものだ。急に城の中に現れると心臓に悪いからという理由で急遽作られたらしい。


 ⑬ 転移部屋を出て、まずはノルン様に挨拶に行く。


『あおいです。失礼します』


 ノックして、ノルン様の部屋に足を踏み入れる。


『ようこそ、あおいさん』


 そこでノルン様は優雅に紅茶を飲んでいた。机を並べて、おやつのクッキーまで置いてある。


 そして、ノルン様の他にもう1人いる。


『あおいさん、お久しぶりですね』


 彼女の名前は森の管理者F。私はエフさんと呼んでいる。ダスト様がここに初めて転移した時に一番初めに会った人だ。


 私は、彼女とは森でレベル上げをする時にたまに会うことがある。非常に可愛らしい方なので、彼女と会う度に心が高揚する。


『エフさん、お久しぶりです!』


『今日も修行ですか?』


『はい、これから例の巨人モンスターを狩りに行くところです』


 歩く経験値タンクこと巨人モンスター。この大地にしか生息していない希少種だが、無限に湧いて出てくるので、いつでも狩りに行くことができる。


 ただし、それ相応に強く設定されてるそうなので、倒すのはなかなか骨が折れる。今の私でも一日の平均でせいぜい300体くらいだ。ダスト様やフレイさん達はそれ以上の記録を叩き出しています。


『そうですか、ではお気をつけて行ってらっしゃいませ』


『はい!』


 元気よく返事をして、城をあとにした。


 ⑭ 森を探索する。


 少し歩いていると、巨人モンスターを発見した。まだこちらには気づいていないが、少しでも音を立てれば巨人モンスターの耳に入るだろう。


 ⑮ 経験値を稼ぐ為に巨人モンスターを倒す。


『まずは魔法で……』


 私は雷魔法を巨人モンスターに放つ。


 落雷するような勢いで巨人モンスターを襲う。


『フオアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』


 巨人モンスターは独特な叫び声を上げる。


 雷のせいでビリビリと身体が麻痺し、反撃することも防御することも移動することも叶わない。


 今だ!


 私は巨人モンスターの胴体を真っ二つに斬り、大量の経験値を入手した。


『よし、この調子で――』


 そのまま夜になるまで、ひたすら巨人を狩り続けた。途中で偶然居合わせたシャイさんとサンさんと雑談したり、軽く手合わせもした。


 レベルもずいぶん上がったが、まだまだだ。守護神(ガーディアン)を倒すにはレベルが足りなさすぎる。もっともっと精進しなくては……。


 ⑯ 帰宅する。


『今日のところはここまでにして、帰りますか』


 疲労が少し重くなってきた私は再び転移魔法を使い、マーリンさんの家まで飛んでいった。


 家にはルカさんとルカヴァさんとバレスさんが自室でそれぞれ勉強をしていた。どうやらテストが近いようで赤点を取らないように学力向上を図っているようだ。


 頑張っているようで何よりです。あとでスイーツでも作って差し入れましょう。


 ⑰ 夕食を作る。


『さて、今日の夕ご飯はどうしましょう?』


 ⑱ みんなで夕食を食べる。


 マーリンさんはやはり帰りが遅いようなので、先にみんなで夕食を頂く。


『いただきます』


 ⑲ 夕食の片付けをする。


 マーリンさんの分を冷蔵庫に入れたら、皿洗いをするのだが、今回はダスト様とパーシヴァルさんが手伝ってくれたので早く終わらせることができた。


『ダスト様、パーシヴァルさん、ありがとうございました』


『いえいえ、良いんですよ。むしろあおいちゃんにばかり家事を頼みっぱなしですみません』


 ダスト様は申し訳なさそうに謝罪をした。


『あおい、私の方こそすまない』


 パーシヴァルさんも頭を下げて感謝の意を伝えた。


『そんな気にしないで下さい。別に家事は苦ではないので』


 大変なのは事実だが、ダスト様や皆様のお力になれることが何よりの幸せです。もちろん、ここに魔王様やお姉様、ゴールドさん達が居れば……なんて思うこともあります。それを叶える為に私達は日々奮闘しているのです。


 ⑳ 湯船に浸かる。

 ㉑ お姉様とお風呂でばったり遭遇するイベントを妄想する。

 ㉒ お姉様の下着が風呂場に落ちてる妄想をする。

 ㉓ 現実を見て、風呂場を出る。

 ㉔ 歯を磨く。

 ㉕ ドライヤーをかける。

 ㉖ リビングでダスト様やパーシヴァルさんと軽く雑談をする。

 ㉗ 就寝。


『では、お休みなさい』


 ㉘ お姉様と会える未来を待ち望みながら目を閉じる。

 ㉙ そして、また()()()を観る。


第481話を見て下さり、ありがとうございます。

皆様がこの話を見て楽しめたのなら幸いです(^^)

次回も宜しくお願い致します。

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