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第368話『日常編〜休日のクソゲー②〜』

お待たせしました。

第368話の執筆が完了しました。

宜しくお願い致します。


※今回は文字数少なめです。


 ゲームの世界でゲームをする。変な話だが、実際やってる側からすれば特に普通にゲームをやっているのと変わらない。


 ……ただ、このゲームはろくな名前も容姿も選べない超クソゲーだ。もう既にこれだけでかなりがん萎えしているのだが、一周回って先が気になってきたので、進めることにした。


『名前は“バカ”、容姿はスライムにして、と』


 アバターが決まると、画面が物語の端にカーソルを置いた。


 さて、最初の舞台は……あれ?


『ここは……普通の民家だ』


 おかしいな、俺が選んだ容姿はスライムだったはずなのに()()になってる。


 ベッドの上で主人公は眠っていた。朝になったので起きてリビングで朝飯を食べるという、ごく普通の人間の生活風景でしかない。


 特に何の説明もなく、主人公が喋ることもない。とにかく動かしてどこかへ行けってことか?


 主人公を家の外へ動かした。


 すると、


「おはよう“バカ”」


 と、青年が主人公に話しかけてきた。表情も明るいので、おそらく主人公との関係は友達なんだろう。


 やっぱこの名前どうにかならないか? あちらからしたら普通に名前を呼んでるだけなんだろうけど、こっちからしたらバカにされてる気しかしない。


「いや〜今日もいい天気だな」


 その弾まなそうな会話に対して主人公のセリフの選択肢が、


 ①うるせえ黙れカス

 ②は? めっちゃ雨降ってるやん(※尚、現在の天気は晴れ)

 ③お前は誰だ?

 ④ふぁー(゜∀。)


『ろくなセリフがねえ!!!』


 せっかく話しかけてくれる友人に対して、どのセリフも適切じゃない。ここから選べだと? 全部ヤバい奴認定される事間違いなしじゃねえか。


 いや、待てよ……? 一見ふざけた選択肢だが、この友人とはこういう会話が日常的なのかもしれない。


 もしかしたら、俺達はお笑い芸人を目指してて、友人はツッコミ、俺はボケ。俺が日常的にボケることによってツッコミ役である友人にツッコみ力を上げさせるなんてこともありえるか……?


 よし、ここはひとまず②で、


「は? めっちゃ雨降ってるやん」


 快晴の空の下でそう言った。すると、友人は渋い顔で、


「は、何言ってんだ? 今晴れてるぞ?」


 何1つ面白くもないツッコミを返してきて、俺は疑問を浮かべた。


『あれ? 違うみたいだ』


 友人は別にお笑い芸人を目指しているわけではないようだ。じゃあ何なんだ、この選択肢は……。


「ふーん、まあいいや。それよりさ昨日の晩ごはんなんだったんだ?」


 またしても会話に花を咲かせられなさそうな質問に対して、主人公の選択肢は、


 ①人間

 ②ゴーレム

 ③オーク

 ④ドラゴン


『食い物じゃねえ!!!!!』


 って、まあ、主人公(こいつ)は人間じゃなくてスライムだから別に不自然ではないのか……?


 しかし、人間やゴーレムにオーク、そしてドラゴンを捕食するスライムか……。


 スライムといえば序盤に出てくる雑魚モンスターの印象が圧倒的に強かったけど、もしかしてこの世界(ゲーム)のスライムは最強?


 ――まあ今そんなこと考えてもしょうがないか。とりあえず適当に④を選択するか。どういう反応するのか見てみたい気もするし。


『ポチッとな』


 すると、青年は驚愕の表情を浮かべたすぐ後に、


「いや、ドラゴンってwww」


 手を叩いて爆笑されてしまった。完全に冗談として受け取っているようだ。まあ主人公(こいつ)が実際昨日何食ったかなんて知らんけど。


「あんな強いモンスター、()()()()()()()()が倒せるわけねえだろwww」


 ん、今なんて言った? 俺達スライム如き……?


 さりげなくカミングアウトした青年の姿は突如、光に包まれ、スライムの形状となった。


 なるほど、お前もスライムだったようだ。


 てか、何でスライムが人間になってたんだ? 変身魔法でも使えるのか?


 その疑問に答えてくれるかのように相手のスライムが、


「ほら、お前も人間のままじゃ疲れるだろ? 俺達スライム族はあらゆる生物の変身能力に長けているが、魔力は消費し続けるわけだし、ここには俺達スライム族以外いないし、今だけでも変身解除して羽を伸ばしとけ」


 そう気遣いをかけてくれた後、画面上にようやく説明文が現れた。


 指示されたボタンを押すと、スライムに戻るらしいので押してみた。


 すると、主人公の身体はドロドロと人間の姿をやめて、イメージ通りのぷるぷる震える瑞々しいスライムの姿となった。


「よし、これからどうするよ?」


 それに対する選択肢は、


 ①俺より強い奴に会いに行く

 ②世界平和の為に旅に出る

 ③宇宙からの襲来に備える

 ④世界の終わりを食い止める


 どれもカッコいいな。まさに主人公らしいけど、いきなりそんな盛大な選択肢が出てくるって、話の展開進みすぎてないか?


 ③と④は、そもそもこのゲームの世界観がよく分からんので、①にしておくか。


 決めた選択肢に対して相手の反応は、


「へぇ……お前より強い奴にねぇ……じゃあ、スライム()の俺と戦おうぜ!!!」


『は?』


 おいおい、スライム王って……なんだそれ?

 

第368話を見て下さり、ありがとうございます。

皆様がこの話を見て楽しめたのなら幸いです(^^)

今回は文字数少なめだったので、明日も文字数少なめですが1話分投稿させて頂きます。

次回も宜しくお願い致します。

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