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第351話『教員生活編〜宿泊行事(喧嘩)〜』

お待たせしました。

第351話の執筆が完了しました。

宜しくお願い致します。


※今回はめちゃくちゃ下らない回です。後半一部下ネタがあるので一応■■←このように伏せ字にはしましたが、分かる人には分かっちゃうと思うので閲覧注意です。

 ――宿泊行事2日目。


 今日は1日かけて徹底的な戦闘訓練を行う。


 具体的には、魔法を用いた近接戦闘をする生徒と遠距離魔法で援護する生徒を1人以上含めた4人グループを6つ作り、それぞれ指定の場所でモンスターを倒していく。


 1番多くモンスターを倒したグループには特別なご褒美が貰える。


 我々教員勢とノルン様と学院長(マーリン)は城の中の管制室にて生徒達の様子をカメラ越しで閲覧している。外にはパーシヴァルと新井さんも所定の位置にて待機してるので、これで万が一生徒達に何かあってもすぐに駆けつけることができる。


 ――とは言ったものの……。


 ただいまその管制室にはバチバチと張り詰めた空気が漂っていた。


 ノルン様とマーリン。こいつらが問題なのである。


 元々知り合いだったようだが、何があったのかどうも仲が悪く、どちらかが口を開いては割り込み、論破してやろうと言葉をぶつける。つまりSNSでよくあるマウント合戦のようなものが現実(リアル)で行われているのである。


『というかノルン様、まだ料理なんて作ってるんですの? いい加減自分の料理センスが絶望的だってことに気づいて下さいよ……だから嫌われるんですわよ?』


『性悪女は黙ってくれませんか? あなたこそ人のこと言えるんですか? 女子力皆無なのはあなたもじゃない。ほらほらどうせあなたの部屋の中、クッソ汚いんだから』


『汚くないでーす。ここに来る前にパンツとお菓子の袋くらいは片付けたんですぅー!』


『ご存知ないですか? 普通の人は普段からパンツとお菓子の袋はその辺に放置したりしないですのよ?』


『いいんですぅー! 私は普通の人じゃないから別にいいんですぅー! むしろ同棲してるオーガスト君に私のパンツ見て、私をより異性として意識してほしいと考えてたからいいんですぅー!』


 何言ってんだこいつ。


『あ、オーガスト君、もしかして今私のパンツ見たいって思った?』


『思ってないです。それより仕事しましょうよ……』


『えー、それよりってなによー、私のパンツより仕事の方が大事なのー』


『はい』


 一切の躊躇いなく即答した。


『すげえ即答。なんでー? 私こんなに美女なのに……況してや私のパンツなんてかなりの価値があると思わない?』


『クソおn……マーリンさん、下劣な話は止めて仕事してください。真面目に仕事してる彼らに悪いと思わないのですか?』


『ノルン様こそ、口ばかりですね。そんな大きい胸ばかり揺らす暇があるなら仕事に集中したらどうですか? ――ってそれより、今私のことクソ女って言おうとしました?』


『気のせいです♪』


『はぁ……相変わらず口が悪いこと……だから彼氏の1人もできないんですわよ』


『私は特別な存在なので彼氏なるものは必要ありません』


『あーはいはい、そうですねそうですね……あなたはそういう方でしたね』


『そういうあなたは彼氏欲しいんですか?』


『欲しい!!!』


『……例えばどんな方がタイプなのですか?』


『うーん、そうだなぁ……イケメン金持ち高身長!』


『はい無理です』


『そんなことないだろー! さっきも言ったけど私美女なんだぞ! 少なからず私を求めるイケメン金持ち高身長の1人や2人いるはずさ!』


『確かにあなたは容姿だけは良いですが、性格がゴミクズ過ぎます。一目惚れしてナンパしてくる無知な男共ならいるかもしれませんが、あなたの本性を見れば誰もがナンパする相手を間違えたとそそくさと逃げていくでしょう。ざまあみろです』


『そんなの色仕掛けでねじ伏せてやりますとも、ノルン様ほどではありませんが、私脱ぐと結構すごいんですわよ』


 マーリンはそう言って、谷間を見せつけるようにワイシャツのボタンを外した。


 俺を始め他の男性教員の視線を自分の胸に引き寄せて、承認欲求を得ようとしているのだろう。それかノルン様にマウントを取る目的もあるのかもしれない。


 確かにマーリンは可愛いし、谷間も気になるけど……それよりも大事な事がある。


 俺はいい加減に煩いマーリン達に厳しい発言を放とうとしたが、その前に隣の男性教員の方が、


『あの学院長、我々は今生徒達の成長と安全を見守る為にカメラに集中しなければいけません。それを己の承認欲求の為だけに職務放棄することはできないはずですよ。なので、もしまだ教員としての自覚を忘れ、我々の邪魔をする気であるなら退室して頂けますか?』


『すみませんでした』


 正論パンチをストレートに受けたスーパーなんとか様は、大人に怒られた子供のように悄気(しょげ)てしまった。


『ざまあみろですわ』


 落ち込むスーパーなんとか様に追い打ちをかけようとするが、そのノルン様には俺が、


『ノルン様も同じですよ。生徒達はあんなに真剣に課題に取り組んでいるのに、あなたは何をやってるんですか? 人を蹴落としてばかりですよね? 恥ずかしくないんですか? あなたと学院長の仲は知りませんが、あまり煩くしすぎるとノルン様にも退室をお願いしますよ?』


 正論キックをまともに受けたノルン様も心のダメージが大きかったのか、何も反論できずにただ頭を下げて、


『すみませんでした』


 こうしてマーリンとノルン様の幼稚な喧嘩は幕を閉じた。しかし、日が暮れる頃にまた――


『ノルン様のせいで私が怒られただろうがよ!』


『はあ!? 怒られたのは私もですし、元々の原因はあなたがうるさかったからでしょう!?』


『い〜や! ノルン様の方がうるさいでーす!』


『いえ! あなたですよ!』


『ノルン様でーす! 料理下手くそ女でーす!』


『なっ……! あ、あなたこそ片付けられない女じゃないですか! この女子力皆無女!』


『女子力無いのはノルン様もでーす! 料理マジで下手すぎワロタwwwwwwwwwwwwwwwwww』


『ちょっとお前黙れですわよ? てめえの■■の中に■■をブチ込んでやるですわよ?』


 女神という気品溢れる存在である美女が、とても生徒達には聞かせられない言葉を平然とぶつけてきた。


 ある程度下ネタの話をする男子でも引くレベルの会話だった。


『ちょっとノルン様! それはいくらなんでも言葉が過ぎますよ!』


『うるせえですわよ? その程度の■■の奴にとよかく言われたくねえですわよ?』


 何とは言わないが、男の証であるアレをディスられた。


『下品通り越して最低な事言いやがった!!!』


『は? むしろオーガスト君はそのくらいの方が可愛くて好きだし!』


『アンタはアンタで何言ってんだよ!!!』


 こいつはこいつで男のプライドをまたズカズカと踏みつけやがった。


 もぅマヂ無理、リス化しよ……。


 仕事が一段落終えた俺は、変身魔法でリスに化けてヒルドさんの元でペットのように甘えて癒やされたのであった。

第351話を見て下さり、ありがとうございます。

皆様がこの話を見て楽しめたのなら幸いです(^^)

次回も宜しくお願い致します。

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