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第345話『傲慢な未来人』

お待たせしました。

第345話の執筆が完了しました。

宜しくお願い致します。


※一部表記ミスがありましたので修正しました。申し訳ございませんでした。


 その後も、俺とノルン様は対ゼウスの対策会議に熱を上げていた。


「ゼウスを倒す」ことが最終目的として、その道のりをどう辿っていくのか。そこを重点に置いて話し合った。


 ゼウスを倒すには、やることが4つある。


 1つ目はレベル上限を引き上げる。これは管理者権限を持っている者にしかできないので、ノルン様にやってもらう。


 2つ目はゼウスを倒せるレベルにまで経験値を得る。これは自らがやらなければならない。


 もちろんノルン様から無理やりレベルをMAXにすることもできることはできるみたいだが、それは改造(チート)に近い行為で非常にリスクが高い。


 もしレベルMAXを施せば、その人物の存在が歪むらしく、下手をすればこの世から消失する恐れもあるようだ。


 じゃあ管理者の権限でレベルに干渉させないようにするのも危険ではと思ったが、それは改造(チート)ではなくただの権限だ。


 ノルン様はノルン様以外の管理者に俺のステータスを弄る行為そのものを封じたということだが、要するに編集をロックするようなものらしい。


 ちなみに俺の現在のステータスだが、


 ――

 名前 jlg3tgdgwg3gtptgmwjmjwgmh

 年齢 jtngjg2jaml3j5l52Jt

 性別 pjlttdgwgmglgmgjg

 レベル jgjhydgtgmgjhngmgmm

 魔法属性 tjmdegkajlfok55s56jm62543laj

 女の子のパンツを見た回数 1351

 ゲームやってて台パンした数 82

 ――


 これはひどい。


 名前〜魔法属性は文字化けが酷く、下のいらん情報だけか何故かちゃんと表示されてるし、というか何か1つ増えてる……。


 もうこれ以上はツッコまないとして、この文字化けをどうにかできないかノルン様に聞いてみたが、このバグは治せないと断言されてしまった。


 どうやら、ノルン様でも専門範囲外の事は出来ないらしい。


 ただ正式な数字を算出することはできるようなので、それを書いた紙を渡された。見てみると――


 ――

 名前 ダスト(オーガスト・ディーン)※本名は隠匿

 年齢 16+(300+1)=317

 性別 男

 身長 166

 体重 52

 レベル 172

 魔法属性 炎水雷氷光闇 他Unknown data

 女の子のパンツを見た回数 1351

 ゲームやってて台パンした数 82

 人に泣かされた数 682

 靴下が左右違った数 3

 友達の数(この世界に来る前) 0

 ――


『おお、これでハッキリと分かる――って何かどうでもいい情報増えてる!? 最後の友達の数(この世界に来る前)って何ですか!? 今はいっぱいいるし、これ0って書きたいだけですよね!』


『言いがかりはよしてくださいw決してあなたをw笑い者にwwwしたいわけじゃwwwwwwwwwないんですよwwwwwwwwwwwwいやーマジ草生えますねこれw』


『草生えますねじゃないですよ! 嫌がらせですか! 八つ当たりですか! やっぱりマーリンの手紙の事根に持ってるじゃないですか!』


 根に持ってたとしても、その怒りはマーリンにぶつけてほしいものなんだが……。


『確かにあのクs……じゃなくてマーリンに対しての怒りはありますが、私が今憤慨しているのはそれではありません。あなたが女の子のパンツを見た数があまりにも多いので、それに対して相当の憤怒の感情が生まれてしまいましてね、女の敵は滅びればいいと思っています』


『要するに変態男が嫌いだと?』


 俺がそう聞くと、ノルン様は満面の笑みで、


『はい。早くくたばって欲しいです』


『またしても言葉遣い荒いなぁ……』


 ノルン様はAIらしいのだが、なぜここまで捻くれた性格をしているのだろうか? いやまあ確かに女の子のパンツを見てしまったのは申し訳ないと思っているが、だからってここまでストレートに罵倒するのもなぁ……。


『はっ、すみません。また話が逸れてしまいましたね。私の悪い癖です。ダストさんには不快な思いをさせて申し訳ございませんでした』


 ノルン様は我に返ったのか、本当に申し訳なさそうな顔で謝罪した。


『それはもういいので、話の続きをお願いします』


 そう促し、ノルン様は再び口を開いた。


『そうですね、では次にダストさん達を1万年後まで生かす方法ですが――』


 これがゼウスを倒すためにやっておくことの3つ目だ。


 ゲームの世界にいても人間の寿命は変わらない。そもそも転移してきたのは肉体そのものなのだから、当然といえば当然だ。


 しかし、その肉体もこの世界ではアバターという扱いになる。最新技術によって人類がこの世界に転移した時点で肉体とアバターの同期できるらしい。


 アバターになったということは、管理者権限によって、身長や体重、髪型や顔のパーツだけでなく性別もステータスも、寿()()さえも変えることができる。


 無論、俺自身もこの世界に足を踏み入れた時点でアバターとなっているが、ノルン様曰く俺は全く関係ない異世界から来た影響か少しバグが発生しているようだ。


 ルカちゃん達も同じくそうなのだが、そこについては今は触れる時ではないし、目的を果たす分には特に問題はないようだ。


 最後に4つ目だ、これは未来のマーリンからも1番注意されていた事だが、未来への帰還だ。


 単純にそのまま1万年過ごせばいいという問題ではない。その()()が問題なのだ。


 前にも頭の中で散々考えた事だが“タイムパラドックス”。


 未来人(われわれ)が過去に行った事で生じる矛盾。


 つまり本来の時代にいる我々の世界線の歴史上では起こり得なかった事が発生してしまうと、その時点で世界線は分かれ、全く別の世界線へと繋がってしまう。


 それを防ぐ為に、俺達の知る世界の歴史通りに世界を動かす必要がある。そこに関しては主にノルン様が動いてくれるそうだが、俺達も出来る限り手伝う事になった。


『――以上があなたの望みを叶える為に必要な事です』


『なるほどなぁ……聞いてるだけでも結構すごいことしようとしてますね我々』


『そうですね、すごいだけではなく世界の理に反しています。世界規模の犯罪者と言っても過言ではないでしょう』


 確かに第三者から見たら、いきなり過去に来て、勝手に自分達の好きな世界線に繋ぐ為に今後の歴史をこちらで決めてしまうのだから、傲慢以外の何者でも無いだろう。


『俺達はそれだけの事をしてるんですね』


『はい、覚悟を決めなければなりません。正義(ゼウス)という絶望が(わたしたち)に襲いかかる事を――』


第345話を見て下さり、ありがとうございます。

皆様がこの話を見て楽しめたのなら幸いです(^^)

次回も宜しくお願い致します。

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