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第253話『聖なる布』

お待たせしました。

第253話の執筆が完了しました。

宜しくお願い致します。



『あれは……?』


 なにやら黒いオーラを纏ったどこかで見たことがある女の子が剣を振り回して暴れている……あれは……もしかしてキリカさん!?


 急に離れ離れになったと思ったらこんな所に……でもなにか様子がおかしい。いつものクールビューティーさが無く、まるで憎しみのままにただターゲットを殺すモンスターのようだ。


 そのターゲットの方は、銃を持ったやたら露出の激しい美女だった。なんてはしたない! スカートが短すぎます! 少しでもスカートが翻れば見えてしま……あ、見えた! やった!


 彼女が何かしら動く度にチラチラと聖なる布(パンツ)が見える。なんという絶景。ここが天国ですか?


 少し残念な所があるとしたら恥じらいが一切無いことだ。スカートを押さえる仕草も無いし、戦闘に集中してるからか無表情のままだ。


 でもこれはこれで……グヘヘヘへ。


 そんな彼女を傍観していると、彼女はキリカさんに銃を打ち込んで、止めを刺した。


『え……!?』


 するとキリカさんから黒いオーラがきれいサッパリ消え去り、そのまま地に伏した。


 銃を放った美女は血を流しながらも、キリカさんを抱き抱えて、私はよく聞こえなかったが、彼女と何か話していたようだ。


 キリカさんは涙を浮かべていた。更にそれを腕で覆い隠すように悔し涙を流した。その後、遊び疲れて眠ってしまう無垢な子供のようにゆっくりと瞼を閉じた。


 状況から察するに、キリカさんは何者かに操られていたということか。でもなぜキリカさんを? 彼女は私よりもはるかに強い。私がいくら技術と魔法を駆使して、スカートの中を見ようとしても、なかなか見せてくれなかったあのキリカさんが、そう簡単に操られるような隙を見せるとは思えないが……。


 しかも見間違えでなければ、そのキリカさんを銃を持った彼女が倒したように見えた。パンツも見えた。


 勇者を倒した彼女は何者なんだ……? 勇者の称号を得たものは桁違いに強いはずだ。それよりも強いなんて……。


 例えば私とあおいとアミさんとバレスと魔王様が束になって彼女に挑んでも勝てる気がしないくらいの圧倒的な実力を感じる。


 もっとよく彼女を観察しなければ……べ、別にパンツをもっと見たいとかそういうことじゃないですよ! あくまで何者なのかを知りたいだけです!


 でもやっぱりパンツは見たい……激しい運動してくれないだろうか……そうすればパンツだけじゃなくて上半身の方も……。


『おっと想像したら鼻血が――』


 鼻から血が垂れ出したタイミングで、彼女は突然スカートを押さえ出した。すると、彼女はこちらを向いてこう言った。


『ねえ〜、そこで隠れてる人〜』


 え、気づかれた!?


『さっきから私のパンツ見てるでしょ〜、誰〜?』


 しかもパンツ見てたのもバレた!?


 しかし変だな。完全に気配を消したつもりだったが、気づかれるとは……。やはり彼女、ただ者では無さそうだ。


 このまま逃げても、なんか彼女に追い越されそうな気がするので、観念した私は警戒しつつ、彼女の前に姿を現した。


『これは大変失礼致しました。初めまして、私の名前は赤髪ちゃんと申します』


『赤髪ちゃん〜?』


『はい赤髪ちゃんです』


『ん〜?』


 彼女は何かを思い出そうとしてるのか、こめかみにツンツンと人差し指を置いた。すると思い出したかのように目をパッと見開いた。


『ああ〜、あなたが赤髪ちゃんか〜』


『私をご存知なのですか?』


『うん〜、ダスト君から聞いてるよ〜』


『ダスト様から?』


『うん、あのね――』


 話を聞いてみると、どうやらこの方……ケールさんは、キリカさんが言ってたダスト様の協力者で、ゴールドさん達を助け出してくれたようだ。


『そうでしたか。皆さんを、ダスト様を手助けして下さりありがとうございました』


 私はケールさんに深々と頭を下げた。


『お礼ならこの戦いが終わってからにしよ〜』


『そうですね。この戦いが終わったら、たっぷりとお礼をさせて下さい』


 もう2度と帰って来れないような台詞を言ったような気がするが、とにかく今は迅速に目的を果たそう。せっかくダスト様や私の可愛いブロンズさん達と会えたのに、またすぐに離れてしまった。なんとしても探し出して、迎えに行かねば……。


『ですが今は――』


 私はさっきの戦いとダスト様達が突然いなくなった事を簡潔に話した。


『なるほどね〜』


『はい……それで音がした方に行ったら、ケールさんとキリカさんが戦っていたというわけです』


『で、私のパンツをガン見してたんだね〜』


『う……ごめんなさい』


 ケールさん、さっきからずっと無表情なので、本気で怒ってるのか普通に話してるだけなのか分からない……。声のトーンだけで判断するなら緩い感じで許してくれそうな雰囲気だが……。


『まあいいよ〜、許すよ〜』


 と無表情のまま、そう言った。本当に眉1ミリすら動かさないですね……。あなたの感情は一体どこにあるんですか?


 と、それはさておき、私は再び頭を下げた。


『ありがとうございます』


 もう文字通りこの人(ケールさん)には頭が上がりません。ダスト様達を助けて下さった事や、私がパンツを見てた事を不問にして下さった事も、感謝してもしきれません。


『いいってことよ〜、……それよりも早くダスト君達を探しにいこ?』


『そうですね』


『最後にダスト君達を見たのはどこ〜?』


『ここから少し離れた部屋ですね。今は火が出てて近づけませんが』


『うーん、そっか〜、じゃあ別の所をしらみつぶしに探すしかないね〜』


『そうですね、ではまだ行ってないあちらから――』


 指を指した方から行こうとケールさんに促そうとしたその時、聞き馴染みはあるが久々に聞いた声が突如、後ろから耳に入ってきた。


『その必要は無いよ、赤髪ちゃん、ケールさん』


『あなたは……!』


第253話を見て下さり、ありがとうございます。

皆様がこの話を見て楽しめたのなら幸いです(^^)

次回も宜しくお願い致します。



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