第225話『シークレット』
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ブラックとガウェインの死闘を繰り広げた7ターン目が終わり、8ターン目。
俺達はまたしても誰とも会うことなく、ターンは終了した。
しかし――
――8ターン目が終了しました。ここでお知らせが3つあります――
『3つだと?』
お知らせがあるってだけで胸がざわざわする。しかも3つもあるとなると心臓の鼓動が余計にうるさくなる。
――まず1つ目は、反逆者チームのゴールドさんとアミさんが、同じチームのレッドさんと出会いました。よって今後、3人グループとして行動することになりました――
『おお、ゴールドちゃんのところにまた戦力が増えたね』
『レッド君も見習い騎士なだけあって頼もしいから良かったわ』
確かにレッドの戦いぶりを見させてもらったが、まだ12歳とは思えないくらいの剣技、身体能力が備わっている。さすがに幹部と比べると劣るが、3対1であれば少なくとも瞬殺されることはないどころか、チームワークさえうまく発揮できれば勝てる可能性すらある。
ただし相手がルシウスじゃなければな。
――続いて2つ目のお知らせです。先程その合流したグループですが、正義教団チームの■■■と出会いました為、戦闘が発生しました――
『ん? なんだって?』
出会った正義教団の名前の部分だけ謎の雑音が邪魔して、全く聞き取れなかった。モニターの故障か?
『私もよく聞こえなかったわ』
『もしかして、この参加者リストの???の人だからかな〜? あくまで対面するまではシークレットって話みたいだし〜』
『シークレットって、そこまでするの?』
『まあ国の危機なのに、こんな事やる奴のことだから、それくらいやってもおかしくなさそうではある』
『確かに……』
そう3人で疑問について述べていると、タイミング良く王妃ネヴィアがそのことについて説明してきた。
――皆様も疑問に思っていると思いますが、■■■さんは直接対面するまでは正体を隠したままにしてあります――
『あ、やっぱそうなんだ』
ん? でもモニター見たら誰だか分かるから意味ないのでは?
そう思っていると、またしてもタイミング良く、王妃ネヴィアから補足してきた。
――尚、モニターにはシークレット枠の人のみ全身を隠させて頂きます。見れるようになるには1度対面しなければなりません――
つまり1度会えば、会った者のみ今後、モニター越しに???枠の人物の姿を見ることができるのか。
ちなみに、このあと王妃ネヴィアは少し補足してくれたが、???枠を倒した場合や自ら棄権した場合は、その???枠の正体が参加者全員に明かされるようだ。
――最後に3つ目のお知らせです。正義教団チームのケイさんと反逆者チームのガレスさんが出会った為、戦闘が行われる……はずでしたがケイさんが出会ってすぐに棄権した為、ガレスさんの勝利となりました――
『は? ケイが棄権?』
自ら戦いを放棄するなんて……よほど戦いたくない相手だったのか?
ケイの相手はガレス。
やはりガレスはバレスさんの本名説あるな。だとしたら、ケイがバレスさんとは戦いたくないから棄権するのも納得がいく。ケイは引くほど、バレスさんに好意があるからな。
でも、だとしたら何でバレスさんは、今まで俺達にガレスではなくバレスと名乗っていたんだろう? 何か理由があるんだろうか?
そういえば、ガレスって名前……正義教団チームにいるエレックという奴もそうだが、確かルキウスが同じ意志を持つ者と言ってたような……にも関わらずエレックがなぜ敵チームなのかさっぱりだ。
一体何が起きているんだ……?
……いやダメだ。考えれば考える程、頭がこんがらがってしまう……どうせ今考えたって分かるわけじゃないし、この事は一旦保留にしよう。
――――
さて、今モニターには、ゴールドちゃん達が映っているわけだが……。
あれ?
何かまた様子が変だ。
ゴールドちゃんもアミさんも、酷く驚いているのか憤っているのか分からないが、何やら相手と揉めているみたいだ。
まだ幻覚がかかっているのか。
いやそれはない。
なぜなら、仲間と共に行動できている。
もし幻覚にかかっているなら、仲間に対して本当に仲間と認識できているとは思えない。
だが3人共、程よい距離で固まっている。
その時点で3人共、幻覚はおおよそ解けている。
それなのに、あの取り乱したような表情……。
相手は一体誰なんだ?
ゴールドちゃんとアミさんが取り乱すような相手とは誰だ?
モニターで見ても、相手の姿が満遍なく黒く塗りつぶされているからさっぱり分からない。
逆に分かるのは、相手の身長が低い事と、武器を持っていないことくらいか。
まあ、モニター見れていればその内分かるか。そもそも俺の知らん奴かもしれないし。
『お姉ちゃん……何か様子が変だけど、大丈夫……だよね……? 3対1だし勝てるよね……?』
ただでさえ正義教団は1人1人が強敵なのに、相手が何者かすら分からない。
ブロンズ様は余計に不安を募らせてしまい、また表情が暗くなった。
『大丈夫だよ、ブロンズ様。相手がどんな奴か知らないけど、3人共強いじゃないか』
実力はどうあれ、3人共簡単にやられる程ヤワじゃない。
とはいえ、助けにもいけないまま、ただ見守るだけなのは、なんともどかしいことか。
『そう……よね、お姉ちゃん達が簡単に負けるわけ無いわよね!』
と、ブロンズ様はにこやかな表情でそう言っているが、よく見ると手が震えている。
俺はそんなブロンズ様の手を握り、安心させる為にこう言った
『ああそうだよ、だって魔王軍の幹部だよ、正義教団の元騎士だよ。強いに決まってるよ! みんなを信じよう!』
俺は表面上だけは、そう思い、そう言った。
『お兄ちゃん……うん、そうよね! ゴールド姉達は負けないわ! 絶対勝つんだから!』
俺の励ましによって、ブロンズ様の手の震えは止まり、表情も明るくなった。
やっぱり内心すごく不安だったんだろうな……。
『お兄ちゃん』
『ん?』
『ありがとね。お兄ちゃんのそういうところ大好きよ』
ブロンズ様は、可愛らしく頬を染め、微笑んだ顔を俺に見せてそう言った。
『お、おう……』
やべぇ、またしても不意打ちで告白されてしまった……。
ああああああああああああ尊い……ダメだ、ブロンズ様と目を合わせられねえ……。
『あ、ゴ、ゴールドちゃん達、もう戦い始めてたみたいだよ』
俺は恥じらいを誤魔化すように、モニターに視線を集めさせた。
それと、さっきからケールさん、俺達を見てニヤニヤしてる。あとでからかわれること間違いなしだな。
はぁ、やれやれ。
『――って、え?』
モニターに映っているその光景に、俺達は愕然とした。
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