表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
161/726

第152話『b化?m物??ss戦?』

お待たせしました。

第152話の執筆が完了しました。

尚、サブタイトルが文字化けのようになってるのは、バグではなく、意図的に書いただけのものです。


※2024/08/17改稿しました。

宜しくお願い致します。

 化物から闇色のオーラが放たれてからは、もう散々だった。


 先ほどまでの化物の強さとは比べ物にならない程に強く、そして更に速くなった。先ほどまで、なんとなく、あの化物の速さに慣れてきたような気がすると思えたのが、嘘のようだった。


 攻撃が当たらないどころか、あちらの攻撃をかわすので精一杯な上に、かわせずに、攻撃が当たってしまうこともしばしばある。


 しかも、現状、防御魔法がまだ発動中なはずなのに、化物に攻撃された時に、かなりの痛みも感じてしまう。


 最悪なことに、その防御魔法もアリスの魔力がそろそろ底をつき、防御魔法が解除されてしまう。そうなると当然受けるダメージ量も増量する。そうなった時に一回でもまともに攻撃が当たれば、間違いなく即死だ。


 ……もはや、勝つことは不可能だ。


 撤退するしか、生きる道はない。


 そう思いゴールド達は、撤退しようとしたが、あの化物は、ゴールド達が逃げることを許さなかった。


 化物は背中のいくつもの触手を地中に潜り込ませ、ゴールド達を包囲するように、地面からうねうねと現れる。


『邪魔だ!』


 ゴールドは虹色の剣で、触手を斬ろうとするが、その前に触手は素早く地面に潜り込み、すぐに再び現れるの繰り返しだ。まるで難易度が高すぎる、もぐら叩きをやっているような感覚だ。


『どうやら、あいつを倒す以外に逃げ道はねえってことか……』


 この場にいる誰もが恐怖を覚えた。誰が見ても、この盤面で勝てるとも、逃げられるとも思えない。


 あとは、アリスの策に賭けるしかないが……。


『アミお姉ちゃん……お願い……助けて……!』


 ブロンズがそう祈っても、アミは助けに来ない。


 だが、この時覚悟を決めて、化物の前に立とうとする者がいた。


『皆さんは下がっていて下さい……』


『みどりちゃん……?』


『皆さんを困らせる、あの化物は私が倒します』


 みどりはそう言って、化物の方へ歩もうとする。だが、その前にゴールドがみどりの前に立った。


『何言ってんだよ……? そんなの無理に決まってるだろ! アタシ達全員で挑んで、このざまなんだぞ!』


『分かってます。でも安心して下さい。実は私にも秘策があるんです』


『秘策……?』


『はい。最強の秘策です!』


 そう言われただけでは安心できる根拠など何一つなく、ゴールドはみどりを引き止め続ける。


『でもよ……』


 そんなゴールドに、ブロンズが肩に手を置いて、こう言った。


『ゴールド姉、みどりちゃんを信じてあげて』


『ブロンズ……』


 ブロンズは、みどりに頷く。


『ありがとうございます。ブロンズさん』


『当たり前でしょ。親友だもの』


 と言いつつ、ブロンズもどこか不安げな顔をしている。


(ブロンズさんには、もうお見通しですよね。私が()()()()()()()()()())


 ブロンズは、みどりの心の声に反応し、頷いた。そしてこう言った。


『みどりちゃん……絶対、無事に()()()()()()()


『はい! きっと必ず!』


 みどりは、とびっきりの笑顔でそう返事をした。


『では、行ってきます!』


 そう言って、みどりは深呼吸をした後、ある魔法を発動する。


『巨獣魔法“暴走(バーサーカー)”』


 すると、みどりの身体は凄まじいスピードで大きくなり、最終的には化物と同じくらいのサイズになった。


 巨獣となったみどりは、パワーが異常なくらい上がる代わりに、理性を失う。


 グオオオオオオオオオオオ!!!!!


 みどりは咆哮を上げた後、すぐに化物に突進し、触手ごと身体に噛みついた。


 化物はこれまでにない程苦しそうに、叫び声を上げる。それと同時にゴールド達を塞いでいた触手は地中に引っ込ませて、みどりを真下の地面から、みどりの身体ごと、突き上げるように攻撃する。


 すると、みどりは腹を連続でパンチされたかのような痛みを受け、思わず怯んでしまった。その際にみどりは少しふらつき、その隙に化物は、みどりに噛みついた。


 みどりは、苦しそうに叫び声を上げる。


『みどりちゃん!』


 化物はみどりを、触手で何度も何度もたたきつけた後、先ほど自分にされた事を、やり返すように噛みついた。


 だが、みどりも負けじと化物に噛みつき、反撃する。


 お互いに、喰われ喰う戦いを繰り広げているが、化物の方が圧している。このままではみどりが喰われてしまう。


『みどりさん……!』


『くそっ! みどりが、あんなに苦しんでるのに、アタシ達は何もできないのかよ!』


 助けに行きたいが、今、自分が行っても、どうしようもできない。それは、この場にいる誰もが理解している。血が出るほど握りこぶしを握ったり、唇を噛み締めてしまう程に、もどかしく思っている。



 この時、後衛のシルバーはこう思っていた。


(みどりさん、あなたは、よくドジを踏むけど、でも誰よりも明るくて優しくてとてもキラキラしてた。こんな泣き虫な私を励ましてくれたこともあったね。だから、あなたには生きててほしい。これからも、私達の友達として共に笑い合ってほしい。あぁ、もしこの世界にアース様のような優しい神様がいるなら……どうか……どうか……彼女(みどりさん)を助けて……)


 シルバーがそう祈った瞬間……。



 ――世界の時は止まった。


 人も、風も、水滴も、みどりも、化物さえも。全てが、まるで銅像になったようだ。


『あ、あれ?』


 今、この世界の時が止まっていないのは、辺りを見渡してみても、シルバーだけだった。


『え? え? どう……なってるの?』


 シルバーは当然ながら、この超常状況に戸惑った。


『何で、こんな事になってるの……?』


 おそるおそる、辺りを歩いていると、突然、声が聞こえた。


 ――初めまして、シルバーちゃん――


『え? 声が……聞こえる? 誰ですか?』


 不安そうに声を震わせる。


 ――ごめんね。今の私には名乗れる名前が無いんだ――


『名前が……無いんですか?』


 ――あるにはあるんだけど、一つは、諸事情により、どうしても言えない名前で、もう、()()()()()()()()()()()()()()――


『???』


 シルバーは謎の声の主が、一体何を言ってるのか、まるで理解できず、首をかしげている。


 ――ごめんね。僕の名前に関しては気にしないでね――


『は、はあ』


 ――それで、この状況についてだけど……どうにか皆を助けられる方法があるよ――


『本当ですか!』


 ――うん。本当だよ……ただし、それには条件がある――


『何でもやります! 条件を教えて下さい!』


 ――それはね……――


 シルバーは、その条件の内容を聞いた。


『え……?』

第152話を見て下さり、ありがとうございます。

次回は、14日(木)か15日(金)に投稿予定です。

宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ