みち
お前は昨日死んだはず
自分で作った大量の
カラスに溺れて死んだろう
それでも涙は零れるか
空に渦巻く箒星
野原を超えて飛んでった
可愛がってたトナカイが
杉の林のその先で
星に撃たれて消えたから
お前は昨日死んだはず
自分で飾った大量の
お面に喰われて死んだろう
それでも笑みは零れるか
雨潦の上の桜花
光が差してきらめいた
群れからはぐれた黒蟻が
澄んで潤んだ青空で
小舟に乗って浮かんでる
お前は昨日死んだはず
それでも明日は来るでしょう
あなたの鼓動は地の果ての小さな蝶が知っている