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しるし3(詩集)

サンダー

作者: さゆみ



雨がサンダーを編み込んだ

ぶらぶら揺れてる

しばらくすると

発酵してやさしくなった

もうゴロゴロしない


酷く眠い雲が来る

そっとしておいてほしい

時の風は止まらないなら

壊れそうなカーテンを

あたたかく膨らまそう


遠のいてゆく意識

戻れないなら戻さない

安らぎは一瞬だから

瞼を閉じることの幸せ

再び開けることの歓び


天上に手を伸ばすと

残り雲の尾に触れる

そのまま離さないで

発光して魚になった

かなしみを帯びていた


ウロコが剥がれてく

一枚一枚が輝いている

しばらくすると

電気は勇気に変わった

もうオロオロしない





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― 新着の感想 ―
[良い点] 拝読いたしました。 何編か読ませていただき、まだ途中なのですが、まぐろはその中でサンダーが一番好きでした。 第一連のころころと転がるようなことばのセンスと展開に、すごいなと思いました。 ま…
2016/08/26 16:16 退会済み
管理
[良い点] 全て良い点と言えば全て良かったです。いつも通りハイクオリティなので驚きはしません。 [気になる点] これもいつも通りなのですが序盤が強くて最終連が、あら?これで終りなの?と感じさせてしまい…
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