サンダー
雨がサンダーを編み込んだ
ぶらぶら揺れてる
しばらくすると
発酵してやさしくなった
もうゴロゴロしない
酷く眠い雲が来る
そっとしておいてほしい
時の風は止まらないなら
壊れそうなカーテンを
あたたかく膨らまそう
遠のいてゆく意識
戻れないなら戻さない
安らぎは一瞬だから
瞼を閉じることの幸せ
再び開けることの歓び
天上に手を伸ばすと
残り雲の尾に触れる
そのまま離さないで
発光して魚になった
かなしみを帯びていた
ウロコが剥がれてく
一枚一枚が輝いている
しばらくすると
電気は勇気に変わった
もうオロオロしない