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旅路の果てに

 《邪竜王(じゃりゅうおう)》、巨大な竜の姿をした奴は、フィルスタンの王の娘シェイラ姫を拐い、地上に多くの魔物を解き放った。

 俺、ジークは王の(めい)を受け、勇者としてシェイラ姫奪還の旅に出た。

 ある時は立ち寄った村を危機から救い、またある時は伝説の武器があるという洞窟の迷宮を攻略したりして、俺は着実に強くなっていった。

 何千もの魔物の群れを越え、最強の武具を揃え、遂にたどり着いた邪竜王の居城。



轟爆(ごうばく)!エクスプロジオン!」



 躊躇(ちゅうちょ)することなく城門に手を当て爆発魔法で吹き飛ばし、単身、邪竜王のもとへと走る。

 俺はわざと罠の多い道を選んで進んだ。守りが固い方へと進んだ方が近道だと思ったからだ。

 罠と襲い来る魔物を薙ぎ倒し進んだその道の先にあったのは(ろう)。中にはローブを被った人がうずくまって泣いていた。ここは邪竜王の城。ここにいる人間はシェイラ姫しかあり得ない。

 急いで牢に駆け寄り鉄格子(てつごうし)を《戦神(いくさがみ)の剣》で切り裂き、姫を助け出す。



「助けに参りました」


「!?…勇者…様…」


「俺が守ります。ご安心を」



 ひとまず邪竜王を倒す前に、姫を安全な場所まで移動させなければ。

 姫を両腕で抱えあげ、今来た道を引き返す。

 通る時に罠は破壊し尽くしたので罠は起動せず、魔物は何故か遠巻きにこちらを見ているだけで襲いかかって来ることはなかった。

 おかげで迅速に姫を城外へと連れ出すことができた。



「ここまで来れば大丈夫です」



 姫を降ろすと、ローブのフードがずり落ち、その顔が(あらわ)になる。

 紫紺(しこん)の髪が流れ出で、整った顔が見え、頭から綺麗な黒く輝く角が生えていた。ん?何かがおかしい。



「え…?角!?お前誰だ!?」


「ん?あたしは邪竜王の娘ミラ!助けてくれてありがとう、勇者様!」



 えーっと、状況整理。

 シェイラ姫だと思って救出した人が、邪竜王の娘でした。

 どうも、肉付き骨です。

 思いついたら書かずにはいられないこの性分は不治の病なのでしょう。

 暖かい目で見ていただければ助かります。

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