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短編47

【ラリアットカントリー⑦】

シーンと静かになり、さっきまでの花火がまるで嘘のように、なにも聞こえなくなった。「かなり音はでかかったし、近場だとは思うんだけどなー」いくら辺りを見回しても、痕跡すら見当たらなかった。「仕方ねー、空気の野郎は片付けたことだし、花火は放っておくか」おちゃらけマンは後戻りした。




【ラリアットカントリー⑧】

おちゃらけマンは驚愕の事実に、後ずさった。「いねえ、どこにも空気野郎がいねえぞー!」ザザザ、ザザザ。続いて、パツーン。何かを引きずる音、そしてまた始まった花火音。「もしかして、空気野郎の仲間か」だったら、逃すわけにはいかない。「でてこいもう一人、空気野郎をやったのはオレだ」




【ラリアットカントリー⑨】

パツーン、パツーン。正体を現したのは女だった。ガムをくちゃくちゃ噛みながら、足元ばかりを見渡している。おちゃらけマンにはまるで無頓着。「なんだ、花火の音じゃないのか。風船ガムで、どうやってドデカイ音を鳴らしていたんだ?」「クチャクチャ、クチャクチャ」「無視を決め込む気かい」




【ラリアットカントリー⑩】

「クチャクチャクチャ、パツーン」彼女はポケットを、モゾモゾ探り、取り出した。火薬だ。しかも、粉の火薬である。サラサラと、砂時計の砂が落ちるように、地面へ散らし始めた。「山火事にでもしようってか、そうはさせないよ」おちゃらけマンはぺちぺち炸裂拳で一発KOを狙いにった。

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