短編42
【くるし虫】
クソムシ、うじむし、さなだ虫、虫なら山奥でしんみり鳴いとけってんだ。お前さんのような奴は珍しくない。内に留める奴もいれば、愚痴として吐き出す奴もいる。いっとくが、どっちも優劣がつけられんほど、迷惑だ。助けがほしいなら、助けがほしいとハッキリ言え。遠まわしでわかるのは、感が鋭い奴だけ。
【だだだだっしゅ】
慌ててて、テンパっててて、コケそうになりながらも、土踏まずさんのお力で、地面を一回二回と蹴りまくり、ダッシュをしているさなかだ。おお、こんなにも熱くて必死になる場面はそうそうない。私的には、競争の類とみた。「ちちち、遅刻する~」はい、不正解でした。無駄な必死さ。
【連載九死】
この度、九回死んだ後に、連載を休載します。九回裏で逆転ホームランを九回浴びるということではありません。ナイフでぐさり、心臓をぐさりと九回刺された後、ツイッターもミクシーもフェイスブックもさようなら、します。もしかすると、すべての現実からおさらばするかもしれません。
【多坂】
ここが平城京のある、大阪ですか。いやはや、予想とは翻して、人っけないですな。こうも閑散としてるとは、もっと高層ビルが乱立してるのだと。昔は栄えていたってことだろうか、にしたって名残りの欠片もありゃしない。今気づいたけど、妙に坂が多いし、物件が斜めってるよ、おい。倒壊しないのが不思議だ。




