短編39
【ラクラク出席くん10】
授業開始まで、残り一分のところで、ギリギリ滑り込みセーフだったが、勢いがよすぎて、自転車庫の並びに並んだチャリを、ドミノ倒しのように倒してしまった。「よし、見なかったことにしよう」ぬうては知らんぷりを決め込み、真顔で車庫を後にした。
【ラクラク出席くん11】
「んはんは、残り10秒」超絶重くなった足で、たどり着いた。ガラガラ。あたりはガヤガヤとうるさく、先生の姿もまだなかった。こいつらには、俺の苦労なんて微塵も知らないだろうな、とか思いつつ適当な席に身を置いた。「ラクラク出席いえい!」
【マック寿命説】
体も頭も、現代の波に追いつけてないんだろうな。マックの時代は終わりを迎えて、後世の奴らにまかせるしかない。値段と品質が釣り合っていないし、競争店にガッツリ負けてる。飲食店はお客の舌を制するものが勝つ。今で言うモスバーガーのことさ。
【高みにあるモノ】
イタリアにピサの斜塔、という塔ある。神に届きたい一心で建てられたらしい。その理由に「神の国への道しるべ」と比喩していた。現代、標高ある建築物が散在しているようで、それを見上げた誰かは無性に登りたくなって仕方なくなるようだ。




