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短編36

【ラクラク出席くん2】

いちにーさんしー、高速ラジオ体操を終えて、食パンの白い部分を、正拳突きでエグリとった。ぬうてはスケートをするが如く、床を摩擦ありで滑り歩き、足の裏が激熱なことを我慢しながら、玄関を飛び出した。プルルル、ガチャリ。「もひもひ、ぬうてです」




【ラクラク出席くん3】

「アッハー、遅刻確定のぬうてくんに耳よりの情報です。僕が代わりに出席をしてあげようかい。なあに、変なことは目論んでいないよ。飯でも奢ってくれれば、幸いかな」甘えるなぬうて、数々の修羅場は乗り越えてきた。今回だって、己の力で乗り越えてやる。




【ラクラク出席くん4】

「だが断る、この空条ぬう太郎、是が非でも出席をしてみせる、もし出来なければ金輪際、野外プレイはしない!」バーン「な、なんだって、後から泣き言をいっても遅いぜぇヌジョー!」プツリ。走れ、ぬうて。戦いはすでに始まっているぞ。勝ち抜けぬうて。




【ラクラク出席くん5】

相棒のママチャリ、ぬうて号に跨り、ギアを最大限まであげ、ペダルを回していた。「ウオオオ、どいたどいたー、ぬうて様のお通りだ、道をどけろー!」家から大学までの直線距離は、おおよそ42.195km、フルマラソンを完走しなくてはならない。

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