短編35
【ランチ12】
ここは日本の反対側、かくいう地球の反対側に位置するここは、年中猛暑のブラジルでごわす。語り手のワシも、ブラジル人でごわす。ごわすは、日本の本で学んだ言葉で、食べる時はみな口をそろえて「ごわっす」と知りました。手を合わせて、ごわっす。
【水島あたらっし】
どうどう、火山の活動も落ち着いてきたようで、日本の新島が誕生したみたいやけど、まだ生物は住めそうにないやね、水の惑星、水の島が新しくできて嬉しいばかりだよ。そんでそんで、ぼくは何者かって、君とおなじ、ひっそり生きている者だよ。
【梅雨つゆ】
うるうる、お肌も涙腺も潤ってまいりました。涙は酸っぱくて、少し水で薄めれば涙つゆ、そーめんをつけて食べると意外と、美味しかったりして、でも外にいると雨が降ってきて、すぐに不味くなっちゃうし、中にいても湿っけでふにゃふにゃになっちゃう。
【ラクラク出席くん】
あっー♂ らめぇ、ボクのお尻は欠席なのよぉー、待って、ホースで腸を洗ってからにしてちょうだい♂ 「んはーんはー、悪夢だった」眠い眼をこすって、こすりまくって充血して、目を真っ赤にしながら時間をみて発狂した。「んはー、授業の時間に遅れるお!?」




