短編22
【よくわからないモノ】
人に読ませて”これってどういうこと?”そう聞かれて、僕自身も反応に困るような文章。それが僕の書く、ヘンテコ文章だ。意味不明さを表現するには、何かロジックがあるのではないか、と考えてみたけれど、どれもこれも思いつきで、一度限りの偶然だったのかもしれない。僕は、人の心を動かせない。
【動かせないモノ】
文章をツラツラ、川の流れのように書き記すことがある。文章の世界でも、どの世界でも言えることは、やり始めたら自然と夢中になっていることだ。思ってもいないことが、次から次へと思い浮かぶなんて、この感覚は不思議でならない。逆に書けない時もあるけれど、大抵は書けてしまう。人の心は動かせない。
【ドラッグユタカ】
3月17日、最後の出勤を終えた。決して好きではなく、むしろ嫌いなバイト先ではあったが、辞めるとなると感慨深いものだ。やり残しもあったし、お世話になった人たちに恩の一つも返していない。今度返そうと思ったが最後、忘れてしまう記憶である。青春に、終を告げる影が差す。
【レベルアップ】
人生初の掛け持ちも、ようやく終焉。忙しさはなくなり、自由な時間が増えるだろう。ウカウカしていると、無駄な日々を過ごしかねない。やることはやり、充実した毎日にしたい。いまはまだ、計画性もなく、適当に生きている。20歳を迎え、身を引き締めよう。終わりは始まりを告げる。




