短編21
【肉じゃがキング】
じゃがじゃが、いもいも、じゃがじゃが、りこりこ。「大王様、じゃがりこのCMを口ずさむのはお辞めになってください。国民に示しがつきません。我がニクジャガリア王国では、お芋は煮込み料理に限る、と王自信がお決めになったことです」だってさー、さすがに飽きるっぺ。そろそろ硬芋の時代っしょ。
【吸引ノウズ】
( ^ω^ )すっぽーん。音を聞いただけで、体中が快感でひしめいた。「あっしー、奥まで詰まっちゃいやした。うっしー、素材の香りを100%かげるってもんや。それに空気の通り道さえも遮る圧迫感もまた、気持ちええ!」ゲホゲホ、入れすぎは鼻が痛くなる。さあて、秘伝の鼻味付けもできたし、肉じゃがへ。
【エネゴリくん】
うほうほーうほー! 「どうしたのエネゴリくん!?」うっほうっほ! 「え、地球が泣いてるって? 人が自然を蝕んでいくのが許せないのね、エネゴリくん」うっほふ、うっほふ! 「でも、僕には何もできない? そんなことないよエネゴリくん、エネゴリくんは叫んでいるじゃない。しっかり伝わったわよ」
【ネタ切れ】
書く意欲はあるのに、書くネタが見当たらない。僕の持ち味は”よくわからない”をモットーとして、書き続けていたが、そういった曖昧な文章が書けなくなっている。まるで、僕自身が正当化してきたような、僕自身が曖昧でなくなったような。人の文章を見習いすぎて、個性を失ってしまったのだろうか。それとも。




